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体育科教育Ⅰ②
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『小学校体育科の学力と具体的な評価の観点について論述せよ。』 評価A
小学校体育科における学力とは、知識や技能に加え、学ぶ意欲や、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力などである。このことを受けて、体育科における学力は、三点ある。一点目は、運動の技能、運動や健康・安全についての知識・理解である。運動の特性である楽しさや喜びを味わうために、必要な技能を身に付けていることや、体力を高めるために、必要な技能を身に付けること、運動の特性と運動の合理的な実践に関する内容や運動の意義を理解し、知識を身に付けていること、さらに、健康・安全について課題解決に役立つ基礎的な事項を理解し、知識を身に付けていること等がそれにあたる。これは、学んだ力とも言える。なぜ知識や理解も大切かというと、運動機能を向上させるために、自分の運動のイメージをつかんだり、友達の運動を見てどのようにアドバイスすればよいかを考えたりするための基礎となるからだ。これらが伴わない中で運動を繰り返しても、運動技能や体力の向上は期待できない。二点目は、運動や健康・安全についての思考
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小学校
子ども
社会
学校
健康
体育
運動
評価
学習
課題
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情報教育におけるパラダイム転換とは何か
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「情報通信技術の進展は、単にコンピュータやインターネットが教室に導入されるという問題だけでなく、パラダイム転換が重要であることが指摘されている。そのときのパラダイム転換とは何を意味しているかを批判的に考察せよ。」
情報通信技術の進展により、工業社会から情報社会に変化した。それにより、教育においてもパラダイム転換が起きた。パラダイムとは、それぞれの時代の教授・学習理論、またそれに基づく学習観を意味する。
本論では、まず教育全体におけるパラダイム転換について論述し、次にパラダイム転換と代表的な学習理論との対応について触れ、最後に情報教育におけるパラダイム転換について考察する。
そして、まとめとして、パラダイム転換後の現在において、教師は「支援する教師」として教職専門性を発揮すべきであることと、生徒の個々の段階をよく把握する必要があること、という結論を述べる。
1.教育全体におけるパラダイム転換
情報社会以前は、「知識を体系的に整理し、記憶していること」が人間にとって重要と考えられてきたが、情報社会に入り、「多くの情報から、問題解決のために選び出して、的確に処理すること」が人間としてより重要な能力であると考えられるようになってきた。すなわち、学校教育における根本的な教育観が、知識注入重視の考えから、児童生徒が自ら情報を収集し、判断し、評価するような学習の場として、経験的な学習や問題解決的な学習を推進する考えへと変化した。これがパラダイム転換である。この転換後の教育観は、学習指導要領では、「自ら学び、自ら考える力の育成」や「個性を生かす教育」と記されている。
2.パラダイム転換と代表的な学習理論との対応
授業研究に関するパラダイムは、1960年から75年までの行動主義から、1976年から88年までの認知主義、1989年以降の構成主義へと展開されている。
行動主義とは、
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情報科
パラダイム転換
学習理論
構成主義
評価A
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教育哲学 第1設題
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子供からみた発達の意味と条件に関連付けて、子供の教育の要点について述べなさい。
子供にとっての発達の意味は何か、順番に述べてみる。簡単に言えば「自分が前よりも大きくなること」である。ランゲフェルドはそれを詳しく「自らが何かになろうと意欲し、より偉大になろうとしている人間」と定義している。また、子供がいつも自分をより大きく、強くしてくれると思われるような人物を求め、それを模倣し、それと自己同一化したがる人間であると言い換えることもできるので、絶えず身近にいる信頼する人物、さしあたっては両親や同胞の言動を模倣し、それと自己とを意識的・無意識的に同一化しようとする努力を通して成長することといえる。まとめると、自分が前より大きく偉大になるためにそれにふさわしい絶えず身近にいる信頼する人物を見本とし模倣して、それと自己とを同一化していく事が、子供にとっての発達だといえる。
では、それに対して発達のための条件はどうなるか。
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教育哲学
佛教大学
佛大
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学校教育課程論テスト
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学習指導要領の法的拘束力の有無について論じなさい。
学指導要領は大きく分けると次の4期に分けられる。
①昭和22年から25年まで・・・学習指導要領の名前に試案の文字があり、文部省も「手引き」または参考という考え方を公にした。
②昭和26年から32年まで・・・学習指導要領が目安であるとして、ある程度の基準を持つようになった。授業は目安を上回ってもよいという考えもあった。例えば、この時期の教科書は学習指導要領を基準としているが、教科書は著者の見解やページ数の制限のため、学校における学習指導の全部を用意しているとは限らなかった。教員は学習指導要領を参照し、教員自身の経験に基づく見解を加えて教科書の学習を一層豊かなものにする必要があるとされていた。
③昭和33年から42年・・・学習指導要領の全面的改訂が行われ、全文が基準であり、基準を下回るのも上回るのも好ましくないと指導するようになった。学習教育課程は文部大臣にあるとして法的拘束力を主張するようになった。
④昭和43年・・・教科書検定との関連で、今までより一層法的拘束力を強化した。教科書の内容も扱うべき項目の配列順序も学習指導要領によるべきであるとした。
このような流れで学習指導要領は文部大臣の告示であり、法規命令の性格をもつものとされてきた。
現在、学習指導要領の法的拘束力については議論があり、いくつかの判例がある。判例によると、学習指導要領の中で、単位等の制度に関することは法的拘束力がり、教科の目標や内容については助言事項であるとしている。
最近では日の丸・君が代問題、未履修問題等はでは、校長の自殺があったり、生徒に負担を掛けたりと、学習指導要領の軽視、または学習指導要領の法的拘束力のグレーゾーンが引き起こした問題と言える。これらの問題を防ぐには、さらなる学習指導要領の法的拘束力への有無について議論していく必要があると考えられる。
学習指導要領を定める理由はどんなところにあるのか。そして今回の改訂された新学習指導要領について各々論じなさい。
国が学習指導要領を定める理由として次の5つが挙げられる。
①学校教育は公の性質を持ち、内容に関し一定の基準を持つもの
②地域、学校、教師間の格差をなくす
③教育基本法、学校教育法の遵守
④教育の中立性
⑤教育水準の発展向上である。
今回の学習指導要領の改訂のねらいは次の4つである。
(1)豊かな人間性や社会性、国際社会に生きる日本人としての自覚を育成すること
(2)自ら学び、自ら考える力を育成すること
(3)ゆとりのある教育活動を展開する中で、基礎、基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実すること
(4)各学校が創意工夫を生かして特色ある教育、特色ある学校づくりを進めること
具体的に行われる内容として、
総合的な学習の時間・・・「総合的な学習の時間」のテーマは、国語や理科といった教科の枠にとらわれない内容で、自分たちでテーマを見つけ、考え、問題を解決していく力を育てたり、ものの考え方や学び方を身につけて、創造的に取り組む態度をつまり「生きる力」を育てることを目的としています。具体的に内容は決められておらず、各学校で自由に設けるよう、各教員にまかされている。例えば、国際理解や環境問題、社会福祉や健康など、自然体験やボランティア活動などの体験的な学習、グループ学習やいろいろな学年の子が一緒になって行う学習、地域の人々の参加による学習や地域の自然や施設を積極的に生かした学習などの多様な学習がある。
学校五日制・・・土曜日や日曜日を利用して、家庭や地域社会で子ど
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科目最終試験
学校教育課程論
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学校教育職入門テスト
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教師の服務規程とは何かについて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ
日本国憲法では、すべて公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないと規定いており、教育基本法でも法律に定める学校の教員は全体の奉仕者であると規定している。したがって、国公私立にかかわらず、法律に定める学校の教員については「全体の奉仕者」としての公共的性格が求められている。
服務とは、公務員がその勤務に服する場合に遵守すべき諸事項であるが教師の服務規程は大きく分けて2つある。
一つ目は職務上の服務である。これは日本国憲法や法令などに従い、かつ上司の職務上の命令に従わなければならないとされている。また職務に専念する義務があり、勤務時間及び職務上の注意力の全てを職務に用いる。身体活動の面だけでなく、精神的活動の面においても注意力の全てを職務の遂行に向けるべきであるとしている。
二つ目は身分上の服務である。
①信用失墜行為の禁止・・・公務員には、一般国民以上に高度な倫理が要請されているので、信用失墜行為は禁じられている。公務員である以上、職務外の時間においても高度の倫理を要請され、教員の場合は他公務員よりもさらに厳しく求められることになる。
②秘密を守る義務・・・地方公務員法では、職員は職務上知り得た秘密を漏らしてはならないと規定されている。ここでいう「秘密」とは、一般に了知されることが利益の侵害になると客観的に考えられるものと解される。学校教育の場合は、入学試験問題、生徒の成績、健康診断記録、指導要録などがこれにあたる。したがって、事件を起こした生徒の素行や成績についてマスコミから照会があったような場合に、教師は守秘義務を守る必要がある。
③政治的行為の制限・・・公務員は全体の奉仕者であることから、当然に政治的中立を要請される。また、教育基本法では学校教育において政治的中立性が確保される必要性を明記している。
④争議行為等の禁止・・・地方公務員は職員団体の結成や当局と交渉することは認められているが、判例ではストライキやサボタージュは国民の利益の観点から禁止はやむをえないとしている。
⑤営利企業等の従事制限・・・。地方公務員法では職員は許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営めない。教育公務員については、許可を受ければ他の教育に関する兼業を行うことができるなどの優遇措置がある。
教師として生徒、保護者、地域の人々から信頼を得るために、上述のような服務規程を遵守していくことは当然であると解する。
教師の仕事には、具体的にどのようなものがあるか。項目を5点以上にまとめ、それぞれについて留意すべき点について述べよ
①教科指導・・・今求められている学力は客観的知識と問題を解決する力を統合した「自ら学び、自ら考える力」である。したがって教科指導の目的は、こうした学力を育成することで、教科指導の方法として、系統学習、問題解決学習の指導法がある。系統学習は教員中心の講義で教える内容に重点をおくが生徒は受身になってしまう。問題解決学習は生徒が現実生活の中の問題をとりあげ解決していく方法であるが、生徒の経験の範囲でしか学習できない。どちらも一長一短なので、どちらが良いなどではなく、両者の長所を取り入れた指導法を目指すべきである。
②教科外指導・・・教科外指導とは生徒指導と特別活動に分けられる。生徒指導において規律を厳しくしすぎることは、かえって生徒を縛りつけるだけで問題行動が見えにくくなることを引き起こす場合があるので注意の必要がある。教科外活動は担任など一部の者に任せ
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佛教大学
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科目最終試験
学校教育職入門
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教育方法学1テスト
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学習環境を構築していく際に,施設,設備,情報環境などをどの点に気をつけて設計すべきかを説明せよ。
活動的な学習のための豊かな学習環境(REAL)という考え方がある。活動的な学習環境というとビデオ、OHPやパソコンなどの情報を伝える技術、メディア自体をさすこともあるが、REALはメディアが教師と生徒の用いる道具となり、単に情報を伝えるものではなく、その環境の中で生じる学習が、思考や理由づけを引き出す活動や過程で見出されるという前提にたってデザインされた教育方法であり、より柔軟性を要求される。
では、ここで、REALを作り出すには何が求められているかみていく。
①生徒が責任とイニシアチブを取れる場を用意すること。・・・未成熟な学習者は、目標達成より、今話題になっていることに関わり、深く調べない、今の作業や思考を修正しないなどの特性がある。このような未成熟な学習者を有能な問題解決者に育てていくためには、学び方を学ぶ機会の『場』を作らなければならない。この場で、自分の問題として捉える事、自分の意図や動機を振り返りながら、今行っている自分の学習活動を自己観察できること、このような意識と能力に着目して指導、つまり、生徒中心の学習環境を構築することによって目的を持った意図的学習者を育てることにつながる。
②生徒にとって真実実のある学習の文脈を用意する。・・・「生徒にとって真実実が感じられる」ということは以下の理由でREALにとって重要である。1つめは、生徒に状況や自分の学習のオーナーシップを取ることを勇気付けるからである。2つめは、新しい状況への移行の可能性を最大限に導く知識構造を発展させるからである。3つめは、協同活動や交渉を勇気付けるからである。
③協調的な学習活動が埋め込まれた学習を組織する。
REALは既に知っていることに基づいて、まだ知らないことを知る手がかりを得るという知識の転移的性質にしており、この知識の転移的性質は複数のメンバーと一緒に学びを進めること、自分の学習同様に他の人の学習にも責任をもつ強調的な学習活動のスタイルの中で培われていく。
④生成的な学習活動が埋め込まれた学習を組織する。
生成的な学習は、生徒が議論や振り返りに従事することを求める。選択的な視点を意味づけしようとするのと同時に、既存の知識を用いて定義することを求める。すなわち、生成的な学習は、学習を構成する概念の拡張であるため、能動的な関わりを通じて生徒は何かを生み出すことを求められている。
まとめるとREALはあらかじめ決められたある1つの目標を達成するための教育メディアという発想を超えて過程の中で生み出される学習活動が効果的、発展的に行われるように、必要応じて多様な教育メディアを組み合わせて駆使していく発想に立つ、そのための統合された環境なのである。
教育思想の歴史から,わが国の教育が近代化するときの教育理念とポストモダンにおける教育での理念とを比較してその違いを述べよ。
代の理念(学習を社会的達成に目的合理的に結びつけるとかかな?)
ポストモダンの理念
近代化の際にはこれまでの思想家などを背景に進められてきたが、ポストモダニズムでは、学習する価値の模索などへ変わってきた
教育技術は判断する過程が重要であるといわれているが、その判断と専門的知識はどのような関係になっているかを説明せよ。
5章
授業でこどもたちの様子や理解度に応じて、柔軟に指導を変更したりする判断が大切で、そのためには児童の実態をよく理解して授業設計・授業分析をする力がいる
P144の最後あたりの「学習者
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科目最終試験
教育方法学1
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欧米の道徳教育思想について述べよ
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欧米の道徳教育思想について述べよ。
●古代欧米の道徳教育
西洋の道徳教育思想の起源は、紀元前5世紀に求めることができる。「徳の教師」と自称する「知識人(ソフィスト)」達が、青年たちにすぐれた市民になるための徳を授けようとした。
プロタゴラスの主張した道徳教育は三段階で行われ、第一は家庭でのしつけ、第二は教師の元での学習を通じての教育、第三は社会の中で国家に強制される、というものであった。これに対して、ソクラテスは子供ではなく青年を対象とし、永遠不滅の徳の理論を求めることを目標に問答法を用いて道徳教育を進めようとした。
ソクラテスの弟子プラトンは、子供の道徳的成長を発達段階的にとらえ、子供が
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道徳教育の研究
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問題
解答
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教育実習研究Ⅱ(小)
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『子どもたちの可能性を伸ばす授業をするにはどのようにすればよいか。』
義務教育の義務とは、子ども(国民)は教育を受ける義務を負うのではなく、教育を受ける権利を有するということである。教員は、この権利を保障する義務を負っている。教育実習生といえども、実習中、教壇に立つとき、クラブ指導に当たるときには、この義務の一端を担うこととなることを肝に銘じなければならない。
また、実習生が授業を行っても、ベテラン教員が授業を行っても、その両方は子どもにとってはかけがえのない授業である。このことから、ベテラン教員が担う責務と、実習生が担う責務は同じものを負っているといえる。したがって、実習前から事前にしっ
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子ども
コミュニケーション
教師
学校
道徳
児童
教育実習
授業
教員
実習
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教育史第一設題
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「藩校について述べよ」。
昌平坂学問所が設立されていくのと前後して、諸藩においては藩学、藩校といった藩立の学校が設けられていった。
藩校には、広狭の二種の意味がある。藩士の子弟に対して、主として漢学による文字の学習や教養を学ばせるための学校として、また武芸稽古所、武館、武学校なども含めての藩校と、さらに広く医学校、洋学校、国学校、兵学校などを含める場合の藩校である。ここでは、前者である狭義の意味での藩校をとりあげて考察していくことにする。
藩校が成立してくる過程として、石川松太郎は四つの類型をあげている。その一つは、藩士を対象とした公開講釈のためにもうけた講堂から出立したもの、その二つは儒官の家塾をひきあげて藩校に組織したもの、三つめは聖堂をたてて孔子祭を実施す
る行事から出発して、この祭典に付帯する講釈のため講堂をもうけ、後に藩校に成長したもの、そして最後は、初めから儒学教育の理念と構想とのもとに、雄大な規模と複雑な組織とをもって建営された藩校の以上、四つの類型である。
第一の類型の場合、藩主が儒者を招いて講義をうけていたものを、やがて側近のものや、役付の武士まで聴講をゆるすようになり、やがて一般の藩士をもその対象とするようになった。そのため書院では狭くなったため新たに講堂を設けておこなうようになった。新発田藩の道学堂や、伊勢崎藩の学習堂などが代表的なものである。
第二の類型の場合である家塾を改組して藩校にした例は数多く、会津藩の日新館、米沢藩の興譲館、久留里藩の三近塾などがある。
第三の類型では、聖堂の建立、孔子祭の挙行から出発し、素読や講義をおこなうようになったものであるが、佐賀藩の鬼丸講堂(後に弘道館)、高松藩の講堂(後に講道館)などが代表的なものである。
第四の類型では、最初から学校の組織形態をとりながら設置された藩校で、水戸の弘道館、高田藩の修道館、熊本藩の時習館などがある。
藩校はもともと、儒学を専ら学習すうことを目的とした藩士の子弟のための学校である。藩校は武士の子弟にとって治者となるための文武兼備修得の場であった。武士は町人農民とは異なるものとして、その素養が求められたが、一つには儒学の学習によって道徳的修養を、さらに武芸の修練であった。それゆえ、藩校設立の趣意は既存の社会体制の統治に携わる武士の道徳的修練や為政者としてのあり方が求められている。藩校における学業は、いわば修身斉家持国平天下のためのものであった。
しかし、時代の推移とともに藩校における学問観、教育観に変化が生じてくる。諸藩の経済事情から、財政的ないきづまりを打開するため、伝統的、教養的な経学関係から実学への要求が高まり、藩校の教科目の構成がかわっていくのである。また、従来の身分制にもとづく人材育成のあり方から、新たな人材登録や人材養成の考え方が高まっていく。
藩校は、藩士およびその子弟を対象とした学校であったが、下級の徒士、足軽などの卒族や時代の経過とともに平民なども一部入学を認める場合があった。ただこの場合、藩校とは別に特設の教場や学習所を設ける場合が多かったのである。しかし、多くの藩校は武士の子弟に限られ、庶民の入学は認められなかった。幕末から明治維新期にかけて、庶民の入学を許す藩校がふえるなど、藩校の教育は変質していくのである。
藩校の入学年齢は、七歳・八歳で入学するものが多かった。石川謙「日本学校史の研究」によれば、これは、武士の稽古にはいる前に、読み・書きの初歩学習を済ませる都合からであった。また、一五歳以上の入学者の場合も少なくな
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教育史
藩校
550 販売中 2008/05/01
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教育史第二設題
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「ルソーの教育思想について述べよ。」
ルソーは、17・18世紀の教育期、啓蒙期に、異色の思想家として教育論を展開し、後世にまで広く大きな影響を与えたのである。
ルソーの教育思想の特徴をみてみると、まず、「消極教育」がある。ルソーは、子供に多くの知識や大人の義務を教える教育を積極教育と名付け、その積極教育とは反対の教育が必要と考えた。それが消極教育である。積極教育では子供の本姓を悪ととらえるため、教育目的は子供の性質を根絶するとこにあり、人為的に外から知識や技術やしつけを教え込むとこが重視されていた。「初期の教育はだから純粋に消極的でなければならない。それは美徳や真理を教えることではなく、心を不徳から、精神を誤謬からまもってやることにある」。ルソーは、子供は生まれながら善であると考え、それゆえこの善なる本性を自然な形で成長させることが教育の本務と考えた。それゆえ人為的・積極的に子供に知識の伝達をしたり、道徳を教えることはできるだけ避けなければならない。つまり教師の子供に対する働きかけは、消極的でなければならない。このようにルソーは消極教育を推奨するのだが、消極教育の基盤となるのが自然主義と感覚主義である。
初めに自然主義とは、ルソーは「自然人」を教育の理想と考えた。ルソー曰く、「この教育は自然か人間か事物かによってあたえられる。わたしたちの能力と器官の内部的発展は自然の教育である。この発展をいかに利用すべきかを教えるのは人間の教育である。わたしたちを刺激する事物についてわたしたち自身の経験が獲得するのは事物の教育である」。つまり挙育には人間の教育、自然の教育、事物の教育の三種類があるのだが、ルソーは「自然の目的」に合致する教育が行われるならば、この三つの教育は調和的になるとか考え、人間が生まれつきに自然に持っている素質を開発することを主張した。そのため彼は「社会」を敵視し、子供を社会から引き離して育てるように主張する。「りっぱな社会制度とは、人間をこのうえなく不自然なものにし、その絶対的存在をうばいさって、相対的な存在をあたえ、「自我」を共通の統一体のなかに移すような制度である。そこでは、個人のひとりひとりは自分を一個の人間とは考えず、その統一体の一部分と考え、なにごとも全体においてしか考えない」。ルソーは教育形態を「公民的・社会的教育」と「個人的・家庭的教育」の二種類に分け、後者の重要性を説く。ルソーは社会の中で子供を教育することを否定し、学校教育も否定している。そして彼は個人教育、家庭教育を肯定している。またルソーは他人の命令や権威によってのみ行動する人間ではなく、自分自身で考えて行動できる人間の育成を重視している。教育を知識・技術の伝達としてではなく、人間性の成長として捉える。つまりこの点で、彼は実質陶冶ではなく、一般陶冶の立場にたっていると言えよう。また自然の歩みに従う、つまり子供の内在的な興味や好奇心に則った教育を重視したことは、子供の個性の重視にも繋がる。
次にルソーは、理性や精神よりもまず感覚の役割を重視した、感覚主義を説いている。「子供の興味をそそることができるのは、純粋に肉体に属するものだけだということを、わたしはなんどでもくりかえして言わずにはいられない」。「私たちのほんとうの教師は経験と感情なのであり、けっして人間は人間にふさわしいことをかれがおかれている関連の外で十分によく感じることはないからだ」。ルソーは理性を不要として斥けるのでは決してない。しかし子供はまだ記憶力も想像力も十分に働かないので、まず感官の礎となる。
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教育史
ルソー
教育思想
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新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
- 写真のアップロード
- ハッピーキャンパスに写真の
アップロード機能ができます。
アップロード可能なファイルは:doc .ppt .xls .pdf .txt
.gif .jpg .png .zip
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