連関資料 :: 研究

資料:2,347件

  • 英文学研究
  • 「灰の水曜日」について、あるテーマを選んで論ぜよ。「灰の水曜日に象徴される人生観」  レントの第一日である『灰の水曜日』。この日から復活祭の前日の聖土曜日までの日曜日を除く40日間、キリスト教信者は断食を行いながらイエスの復活を祈り、自らの懺悔を繰り返す。その大事な始まりの時である『灰の水曜日』を表題としているところからも、この詩は懺悔の気持ちを連ねた宗教詩であるということがわかる。そしてこの『灰の水曜日』は、エリオットがアングロ・カトリシズムに回心した後に書かれたものである。全6部で構成されていて、初めの3部が2,1,3部の順に発表されたあと、まとまった一連の詩を作る目的で残りの3章が書かれたため、ひとつの詩として順番にテーマが発展していくものではないとされているが、しかしながら第一部と第六部は言葉やリズム等にいくつかの連動がみられ、それによって6つがひとつにまとまっているとかんがえられる。また、詩において、順を追って読み深めていく作業は必然的であるともいえるため、そこに何らかの関連性を見出そうとすることが無意識的に行われるということを考えられていないとはいえない。むしろ、この詩の流れは、エリオット自らの信仰心の変化と平行しているのではないだろうか。  第一部では、主人公の心に完全なる現世からの追放はみられない。花開く木々や水のあふれ出す泉とは、現世が与えてくれる最高の幸せでありそれを拒絶することが至高の愛にたどり着くための絶対的手段のひとつとなるのである。しかしまだその祈りの中には迷いと恐怖がある。象徴的存在である老いた鷲は、衰えた翼に意味はなく、ただ虚しく羽ばたくための存在となったことに落胆しつつも、それより悲惨なしぼみ乾いた空に絶望した。この老いた鷲は、詩人自信にも置き換えられる。成功を手に入れることができなくなった原因が自分だけにあるのであれば、そこから努力をして羽ばたくための力を蓄えようとする。しかしそこには自分を取り巻く環境も影響しているために、その空気が希薄であるならば、自分の力ではどうしようもなく、諦めざるを得ないのである。そしてこの状況から脱するために、死をもって生きるという方法をとるべく祈るのである。静かに祈って救いを待つ。心の平安を得ることは、信仰の結果なのである。  第2部で主人公は骨になった。ここでこの詩を象徴する色である「白」が現れる。白い豹、白い骨、砂漠の白い砂に白い聖女。「白」は清浄と信仰を意味する色である。また、聖母を象徴する「青」も含め、この詩を包みこむ色彩や空気には清清しさのようなものを感じる。それは、静かなる信仰心をもって、神に近づきたいと願い祈る気持ちが少しずつ階段をのぼるように到達されていくことが、前向きに表現されているからである。そして骨は神と対話する。そこで象徴的にあらわれるのが「むろの木」(juniper tree)である。動植物の多くは、生命や豊穣を象徴するものとしてとらわれるが、ここでの「むろの木」は、復活を暗示している生命のシンボルである。  第3部では、主人公は神に近づくための長く苦しい階段を、一歩進んだところからみている。これは、エリオットがダンテの『神曲』煉獄篇のきざはしの構想を借りて、精神の発展段階を描こうとしたものである。主人公のそれは、「振り返ってわたしは見た」と、第一の階段である「懐疑」の階段を過ぎたことを示していて、同時に今はもう第二の階にいることである。人を欺こうと希望と絶望の入り混じった顔をした階段の悪魔と闘っている自分自身も、眼下に見下ろすことができる。客観的にその姿
  • 英文学研究 エリオット 灰の水曜日 第一設題
  • 550 販売中 2008/04/23
  • 閲覧(2,092)
  • 道徳教育の研究
  • 『現代の道徳教育の課題について述べよ』  小学校の学習指導要領「第一章 総則第1の2」によると、「道徳教育は,教育基本法及び学校教育法に定められた教育の根本精神に基づき,人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭,学校,その他社会における具体的な生活の中に生かし,豊かな心をもち,個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め,進んで平和的な国際社会に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため,その基盤としての道徳性を養うことを目標とする。」とされている。また、「道徳教育を進めるに当たっては,教師と児童及び児童相互の人間関係を深めるとともに,家庭や地域社会との連携を図りながら,ボランティア活動や自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない。」とある。そして、道徳教育は学校の道徳の授業の時間だけでなく、学校教育全体で行われるようにされなければならないともされ、その存在はとても重要である。さらには、学校だけでなく家庭、地域、社会の場でも行うことが必要である。  これまで、様々な教育改革が行われてきたなかで、時代あるいは社会の変化とともに道徳教育も変化してきた。特に現在は「生きる力」の育成という教育目標が提示され、ますます重要なっている。「生きる力」は、「自ら学び自ら考える力」、「基礎・基本」「個性」がバランスよく響きわたって統合され育成されるという全体構造をもっている。また、「確かな学力」と「豊かな人間性」と「健康・体力」という三つの能力から成る「全人的な力」のことであり、「生きていくための「知恵」」とも言うべきものでもある。「生きる力」の重要な部分を占める豊かな人間性を育むためには道徳教育が必要である。しかし今日、現代の道徳教育には様々な課題がある。それはどのようなものなのだろうか。  平成10年に改訂された小学校学習指導要領解説(総則編)においては、計算、技能、文章を読み取る力などはよく身についており、学習に対する関心や意欲も高い。しかし、文章表現力や論理的な思考力が弱いことが問題点とされている。また、日本における児童の算数科、理科の学力は国際的水準では高いが、これらの教科を好む児童は他国と比べると多くなく、多角的なものの見方や考え方が不十分で、道徳教育に関しては、道徳の授業の時間が十分に確保されていないこと、興味・関心を持っている児童の割合が学年が上がるにつれて低下していることが問題点として挙げられている。現在、学校では学級崩壊、校内暴力などが問題となり、ニュースや新聞などにおいても、犯罪の低年齢化、キレやすい子どもの増加など、挙げればきりがないほど子どもに関する問題は山積みである。これは私の実際の経験から言えることであるが、他人のことを考えて行動できる子どもが少なく、自己中心的な考えや行動をする子どもが多いように感じる。これは、子どもだけに言えるのではなく大人もそうである。こいったことは地球規模で言われている環境問題のような大きな問題にもつながっているのではないだろうか。このような問題は年々深刻化しており、子どもの道徳性を養うために次のように授業実践していくべきである。  第1に、道徳教育や特別活動などにおけるボランティア活動や自然体験活動などの体験的な活動の充実、道徳教育における低学年の善悪の判断や社会生活上のルールなど重点的な指導の工夫、障害のある幼児・児童・生徒や高齢者との交流の推進、第3学年からの保健学習の導入など心身の健康に関する教育の充実、社会科における人物・
  • 道徳教育 教育基本法 学校教育法 学校学習指導要領 人間関係
  • 550 販売中 2008/04/29
  • 閲覧(2,522)
  • 教育実習研究
  • 『子供たちの可能性を伸ばす授業をするにはどうすればよいか』  まず、学習指導の目標とは何か、どのような児童の理解がよいかについて述べる。教科には様々な目標があるのだが、全ての教科で共通していえることは、学んだことをいかに日常生活に生かし、将来的に結びつけることができるかであろう。今までの学習は詰め込みという傾向が強かったが、最近ではゆとりと充実をキャッチフレーズに、教科の時間数が減らされ、ゆとりの時間が設けられた。豊かな人間性や社会性、また、自ら学び、考える力を育成し、ゆとりのある教育活動を展開する中で、個性を生かす教育を充実させ、特色のある教育や学校づくりを進める必要があるのである。最近では
  • 佛教大学 レポート 教育実習研究
  • 550 販売中 2008/05/01
  • 閲覧(1,128)
新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
写真のアップロード
一括アップロード
管理ツールで資料管理
資料の情報を統計で確認
資料を更新する
更新前の資料とは?
履歴を確認とは?