資料:599件
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道徳教育の研究 第1設題
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「道徳教育の歴史的変遷について述べよ。」
まず、道徳とは何か。道徳とは、道徳的価値を問うものである。道徳的価値とは、善なるものであり、善を喜びとし、善を行い、善を憎み、悪をさけるのが道徳の基本である。また、道徳とはとういう問いかけは、任下に害については言わないものであり、人間らしい良さの意味である。道徳性とはつまるところ、人間性にほかならないのである。道徳教育は、人間らしい人間、まともな人間を育てようという試みなのである。それではここで、これまで道徳教育は、どのような変遷を経て、先に述べたような意味をもつようになったのかを見ていきたい。
道徳教育の歴史は江戸時代の封建制度で用いられた儒教にさかのぼることができる。儒教の基本理念である義は武家社会では主人に対する絶対的服従、そして、庶民の武士階級への服従として非常に有効であった。
明治時代の幕開けとともに「五箇条のご誓文」が出され、王政復古と神道・国学の復活がなされた。明治5年の「学制」においては、初めて「学校」の定義づけがなされた。また、道徳教育は「修身」と呼ばれるようになった。しかし、内容は江戸時代からの儒教的徳目を中心に掲げるものであり、また、その教授法は欧米書の翻訳物を使用し、教師による口授形式がとられていた。授業はその文意を説明する程度にとどまり、踏み込んだ道徳教育とは言いがたいものであった。その後、明治12年に学制は廃止され、自由主義的な特徴をもった「教育令」が出された。教育令では修身は1つの教科として、より強化され、翌年には、翻訳修身教科書の使用が禁止され、それに変わり、15年に宮内省版「幼学綱要」、16年には文部省から「小学校教員心得」が頒布されるなど、強化としての確立がなされた。しかし、依然徳目主義が強く、孝行・忠節・和順・友愛などの20徳目が中心であった。教師は、徳目ごとに経典から例話を引用し教授した。その後も修身書は改訂を経ていったが、明治19年には「小学校教則」によって再び口授形式がとられた。修身書が改訂を繰り返し、後には廃止された経緯には教授内容に偏りが出てきたことや、そのことによって教育現場に生まれた混乱が原因として挙げられる。
そのような混乱の中、明治23年「教育に関する勅語」が発布された。ここでは、以前にもまして国民教育・国家主義の傾向が強められた。とりわけ、天皇は絶対的であり、その存在のもとに教育があると位置付けられた。また、一時的に廃止されていた教科書が復活し、37年には全国すべての小学校は国定の修身教科書を使用することとなった。
民間でも児童をもっと中心に据えた教育を望む運動がはじまった。生活綴り方運動がその1つである。子どもたちに綴り方をさせることによって実生活に目を向けさせ、その中で個性や人格を伸ばすことが目的とされた。しかし、この運動も政府の絶対服従的教育政策と衝突し、後に弾圧されていく。
このように大正デモクラシーのもとで徐々に儒教的徳目主義は人物生活重視に代わり、修身そのものが生活・社会的な総合カリキュラムに近づきつつあった。そして、日本は昭和期に入り社会的に大混乱期を迎えた。国家はこれまで以上に軍国主義を強め、教育そのものが国民強化の手段として用いられた。敗戦後は連合軍司令部により一時的に修身の授業が中止され、昭和22年に教育基本法成立後、昭和25年に道徳教育は再開された。
それでは次いで、欧米ではどのような道徳教育の変遷をたどってきたかについて触れてみる。
西洋における道徳教育思想の起源は、紀元前5世紀頃である。まず、古代の道徳教育思
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道徳教育の研究
第1設題
佛教大学
通信教育
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道徳教育の歴史的変遷について述べよ
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「道徳教育の歴史的変遷について述べよ」
「人間尊重の精神と生命に対する畏敬の念を家庭、学校、その他社会における具体的な生活の中に生かし、個性豊かな文化の創造と民主的な社会及び国家の発展に努め、進んで平和的な国際社会に貢献できる主体性のある日本人を育成するため、その基盤として道徳性を養うこととする」道徳教育は「学校における道徳教育は、学校の教育活動全体を通じて行うものとし、道徳の時間はもとより、各教科及び特別活動においてもそれぞれの特質に応じて適切な指導を行わなければならない」と学習指導要領総則にもに示されている。しかし、道徳教育は道徳性を養うという観点から、学校の枠にとらわれることなく、家庭・地域社会全体にわたって積極的に行われる必要がある。そこで、道徳教育の歴史的変遷を西洋を中心に見ていくこととする。
西洋における道徳教育思想の先人は、ギリシアのアテネにいた「知識人」(ソフィスト)の批判者であったソクラテス(469~399B.C)である。ソクラテスは徳について考え、「徳とは教えられるか」という課題に向き合い、「徳とは何か」「教えるとは何か」という問題に接した。そして、ソクラテスはこの問題を考えた場合、徳とは実践的な知見であるとして、徳の教師はいないものとした。よって徳は教えられるものではないという一つの結論を導き、このことから道徳教育の根本的な問題であるエイロネイア(矛盾)が生まれるとした。それに対して、ソフィストの代表者であるプロタゴラスは人々の中に怒りや憤りなどがあることに注目し、徳は教えられると主張した。つまり、大人が子どもに対して懲罰などの外的圧力を用いて徳を教えているのではないかとしたのである。このようなことから、ソクラテスとプロタゴラスはそれぞれ主張しながら、道徳教育について考えたのである。プロタゴラスは子どもに対する道徳訓練をもちい、ソクラテスは子どもではなく青年を対象に永遠不滅の徳の理念を求めようとしたことがわかる。
次にソクラテスの弟子のプラトン(427~347B.C)による道徳教育について見ていくこととする。プラトンは理想的な国家を作るためのものとして、教育の実践は子どもの道徳的成長を発達段階的にとらえ、子どもが理性的になるまではプロタゴラス的立場を、そして理性的になればソクラテス的立場をそれぞれ採用した。(ソクラテスは人間の精神を理性・気概・欲望の三つに分けてそれぞれに、知恵・勇気・節制の徳を対応させたのである。そして、理性が気概と欲望を正しく支配すれば、精神のみならずその生活全体が秩序と調和を保つようになり、正義の徳が生まれてくるとした。このような知恵・勇気・節制・正義という徳は、ギリシアの四元徳と呼ばれるものである。)
次に、プラトンの教育学に対応するかたちで、存在するアリストテレス(384~322B.C)の教育学について考えることとする。アリストテレスの教育学はプラトンの理想的なものに対して、現実的立場から物事を判断するもので、人間を外から規制しようとする考え方である。また、「習慣は(エスト)はあたかも自然(フェジス)のごとし」と述べているように、子どもの理性的気質は習慣によって育成されると主張し、「習慣は第二の天性」とも呼んだ。それは習慣が身についてしまうと、人間が行動を起こす瞬間その行動が生まれつきのものなのか、後天的なものなのかを判断できないからであるとして、習慣を重要視したのである。アリストテレスによれば、善い人になるための条件は子どもの善い天性でもなければ、言葉によって言い聞かせるものでもない。根底
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レポート
教育学
道徳
西洋の道徳教育
学習指導要領
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学校での道徳教育はどのような教育目的をもって行われているのか。
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「小学校学習指導要領・道徳編」が述べている目標は平成10年改訂学習指導要領「第1章・総則」第1の2に示されている。さらに、学習指導要領「第3章・道徳」の第1において、「学校生活全体を通じて、道徳的な心情、判断力、実践意欲と態度などの道徳性を養うことにする。」と述べられている。
この道徳教育の目標は、学校における全体的な道徳の時間も、各教科、特別活動及び総合的な学習の時間などの指導を通じて行う道徳教育も、常にこの目標の達成を目指して行われなければならない。
このような従来の方針に加えて、さらに、学校が家庭や地域社会と連携して、ボランティア活動や自然体験学習などを通じて道徳性が育成されなければなら
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道徳教育
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佛教大学 道徳教育 試験対策
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道徳教育試験対策
欧米の道徳教育思想について述べよ。
古代ギリシャではソフィストたちによって人間への眼差しが向けられた。
そして、ソクラテスは人々に無知を自覚させ、真の知の探求、しいては徳の実現へと向かわせることとした。プラトンは人間の求める対象が究極的には善のイデアとし、教育は現実界から善のイデアへの魂の目の向け変えを意味した。アリストテレスは善い行いを習慣化することによって得られる中庸が性格の徳とし、性格の徳はあくまで現実生活の行為の中で形成されていく。
しかし、これまでの道徳教育思想はポリスの崩壊を迎えるヘレニズム期で大きな変革を迎える。ポリスを前提として道徳を考えていたが、個人の内面のあり方を重視するようになる。それにより「人間がどのように生きるべきか」という考え方についてのストア派の禁欲主義、エピクロス派の快楽主義、神秘主義などの思想が登場する。
中世までの道徳教育思想においてギリシャ哲学と2本柱となるのがキリスト教である。「西欧の教師」よも呼ばれたアウグスティヌスは初期キリスト教会の最大の教父であった。アウグスティヌスは新プラトン主義の考えを取り入れ、キリスト教の教義を
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佛教大学 道徳教育試験対策
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その1「第2次世界大戦以前の道徳教育について述べよ。」
江戸時代の道徳養育にとって儒教とりわけ朱子学と陽明学である。
江戸時代は階級によって異なる倫理観が教えられた。藩校では儒教的倫理観、寺子屋では日本古来の神道的な倫理観や仏教的な倫理観が伝えられた。寺子屋に通う庶民の道徳教育は寺子屋の中だけではなく、家庭、地域社会という日常生活の中で自然と影響を大きく受けた。さらに江戸時代は女性の教育の機会が奪われており、男女で異なる倫理観が教えられていた。しかし、石田梅巌により始められた石門心学では教育の機会が与えられていなかった女性等に「聖人の道」を教えることを目的とした。
明治時代の道徳教育は五箇条の誓文の中に求められる。江戸時代の儒教の流れを継承し、王政復古による天皇中心主義。次第に、神仏混合から神道を日本の精神的支柱とした。これらの動きには富国強兵のための資本主義の倫理を導入しようとすることによって日本の教育の改革を意図したものである。
道徳教育において儒教主義的徳育がなされていたが、現場の学校教育では修身と国語の授業で道徳教育が行なわれ、論語や西洋書などが無秩序に取り入れられており
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