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連関資料 :: 環境

資料:505件

  • 環境関係犯罪とその対策について
  • 環境関係犯罪とその対策について 環境関係犯罪とは、事業活動や人の活動によって、生活環境、自然環境、地球環境等を破壊することにより、人類生存の基礎である有限な環境が環境負担により損なわれ、人の生命、身体に相当範囲にわたる被害を生じさせる行為である。具体的には、自然公園法違反、大気汚染防止法違反、水質汚濁防止法違反、海洋汚染防止法違反及び廃棄物処理法違反等の各環境関係特別法犯など環境汚染や環境破壊行為である。 この環境犯罪における犯罪学的特色の中には、企業活動に伴って行われる場合が多いことが認められている。それは、環境犯罪の典型的なもの(工場からび有害物質の排出、有害廃棄物の投棄など)は、企業活動に伴って犯されているにもかかわらず、一般的に、企業の公害防止における費用の支出は、できる限り抑制しようとする傾向であることから、環境犯罪の被害を甚大なものにしているのである。 このような環境に対して行われる大規模な企業の暴力的行為を米国の学者リンチ(MichaelJ.Lynch)は、「グリーン犯罪」という言葉で表わした。 ここでの「企業の暴力的行為」とは、企業犯罪のうち、企業それ自体を利得させることを目指す有形力の行使をいい、「環境に対する企業の暴力犯罪」とは、企業暴力によって大規模な被害又は被害者を生み出す類型の犯罪のみならず、野生生物や環境に対する害を生じさせる犯罪をものである。即ち、環境に対して行われる企業の大規模な破壊行為を、個人の暴力的破壊行為から区別するものとして、この「グリーン犯罪」という概念で提示されたのである。 我が国の環境法制の推移を展望すると、その中心的課題は、このような企業活動によって犯される公害問題であった。これは我が国特有の事情によるものとも考えられるが、公害対策基本法と自然環境保全法の二法に分かれていた我が国の環境法制において、1960年代以降の深刻な環境汚染被害に対応することが、自然環境保護政策よりも緊急な課題とされたため、1980年代に至るまで、公害被害の救済と公害防止が我が国の環境政策の中心を占めていた。まず、我が国は、産業復興に伴って生じた公害問題に対応するため、公害防止条令を制定し、その後1967年に、公害対策基本法を制定して、行政が取り組むべき公害の範囲を明らかにするとともに、行政上の目標となる環境基準を定め、人の健康や生活環境を守るために総合的な対策を進める方針を確立した。  この基本法を受けて、1970年には、今日の公害規制の基になっている14の法律(①公害対策基本法、②大気汚染防止法、③騒音規制法、④自然公園法、⑤農薬取締法、⑥下水道法、⑦道路交通法、⑧毒物及び激物取締法、⑨水質汚濁防止法、⑩農地用の土壌の汚染防止等に関する法律、⑪公害防止事業費事業者負担法、⑫廃棄物の処理及び清掃に関する法律、⑬海洋汚染防止法、⑭人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律)の制定や改正が実現した。公害対策を推進するとともに自然保護対策を含めた環境行政を一元的に行うため、環境庁が設置されたのもこの頃である。 環境庁設置後の環境行政政策として注目すべきものは、規制の対象の拡大に加えて、工場又は事業場の集中する地域において、排出源の規制のみでは環境基準の達成が困難な場合、地域の汚染物質の排出全体を規制する方法として、総量規制が導入されたことである。また更に、「公害健康被害補償法」の制定など、健康被害補償の制度化も行われた。  しかし、汚染による損害を回復するための法律として、公害健康被害補償法、公害防止事業費事業者負担法や、また、紛争
  • 法律 刑事政策 レポート
  • 550 販売中 2008/04/07
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  • 老人の幸福と居住環境とは
  • 1.はじめに  外山義さんは、高齢者が施設に入ることになっても、住み慣れた居住環境をできるだけ変えないように、ゆっくり楽しく生きがいを持って過ごせるような空間を提案した。自分らしさを取り戻し、いきいきと生活するには、住み心地の良い家、気の合う家族のような仲間がいて初めて幸福な暮らしができるのではないか。  筆者は、空間という視点から、高齢者が幸福に生活できる環境について述べていたが、本論では、一緒に暮らす仲間としての職員の在り方という視点から高齢者の幸福について考えていきたい。以下、テキストの順を追って、著者の主張をまとめた後、それについて私の観点からコメントを付し議論を展開した後、最後に全体をまとめることにする。 2.自宅でない在宅とは  筆者は第1章で、高齢者の生命力が萎んでしまう原因をあげている。3つの苦難(施設に入る原因そのものによる苦しみ、みずからがコントロールしてきた居住環境システムの喪失、施設という非日常空間に移ることにより味わうさまざまな「落差」)をあげ、さらにさまざまな落差(「空間」の落差、「時間」の落差、「規則」の落差、「言葉」の落差、最大の落差である「役割の喪失」)について説明している。  第2章では、その「落差」を埋め、生命力が萎まない施設の在り方について論じている。筆者は「身の置き所」の必要性を論じ、そこには入居者の私物を持ち込めること、その部屋が中間的な分節空間を経ていることが大切であると述べている。また筆者は、4つの領域(プライベートゾーン、セミープライベートゾーン、セミーパブリックゾーン、パブリックゾーン)について述べている。入居者はプライベートゾーンに生活のベースを置きながら、その外部に広がる空間の中に出ていき、生活シナリオが安定的に定着していくのである。  次に筆者は、実例を挙げながら「個室批判」を批判し、多床室についての迷信も否定している。さらに筆者は、中間領域の重要性も述べている。中間領域(セミープライベートゾーンー)とは、いきなりホール状の大きな空間に接しないような、複数の入居者によって自然発生的に交流が発生しうる場のことである。中間領域で入居者同士の自然発生的な交流を経て、身の置き所が保証され、共用空間のなかで自分の居場所を獲得することによって、より社会性の濃い場へ移り、重層的かつメリハリのある生活ができるのであると述べている。  第3章では、地域と施設の「落差」はどうしたら埋めることができるのかを述べている。ユニットケアでは生活単位=介護単位が成り立っており、職員側からの垂直的なかかわりに支配された場ではない「生活の場」を作り出せる。そしてユニットケアでは、食事、入浴、排泄の場面でも日常の生活に近い形に近づけていくことができる。しかし筆者は、ユニットケアだけではなく、職員の人数とケアの質の大切さも述べている。筆者はユニットケアについて、「利用者の側からみたときに、時間がゆったり流れているかどうか」「利用者の生活のかたちが保たれているか」「場が成立しているかどうか」「利用者が主役になっているか」と4つのポイントを指摘している。次に筆者はグループホームについて述べている。ここで筆者は、痴呆症のケアは「点」的なケアニーズではなく「線」的な対応が必要であるため、家族の負担が重くなり、家族介護が難しいことを述べている。そしてグループホームは在宅と施設の二重性を持ち、職員と入居者の関係が垂直から水平へ、そして横断の関係へと変化するのを可能にする。そして筆者は最後に、高齢者が「自分自身になれている」ことの重要性を述
  • レポート 福祉学 外山義 居住空間と老人の幸福 自宅でない在宅 京都府立大学
  • 550 販売中 2006/12/27
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  • 「鉄鋼業と環境問題」
  • 鉄鋼業と環境問題 選択テーマ 鉄鋼業に関して興味、関心、疑問を覚えた事項及びその理由、その事項に関する見解、または、鉄鋼に対する認識が変化した点など はじめに 鉄鋼業といえば自動車から製鉄所、高山まで、私たちの身近なところから地球にかけて様々な影響を及ぼしている。そこで近代問題とされている地球環境問題について、鉄鋼業がどのように関わっているか、また対策なども行われているかについて、ここでレポートしてみる。 鉄鋼業と地球温暖化 地球環境問題には多様な問題があるが、その中でも鉄鋼業界に最も関係が深いのが地球温暖化である。 鉄鋼の生産法は、日本では二種類であり、最も一般的なのが高炉-転炉法である。高炉-転炉法は、高炉で鉄鉱石をコークスで還元・溶解してまず銑鉄を作り、次に転炉で酸素を吹き込み成分調整して粗鋼を作る。その粗鋼を圧延して鉄鋼製品を作る。鉄鉱石を還元する段階でエネルギー消費が大きいので、CO2の発生も多く、ここで地球温暖化の影響が大きいという。 一方、電気炉法は、鉄スクラップを電気炉の中で電力を用いて溶かして粗鋼を作り、圧延して鉄鋼製品を作る。原料として、既に還元された鉄スクラップを用いるため、エネルギー消費、CO2発生ともに高炉-転炉法よりも少ない。しかし、品質が劣るため、主に建築用の鋼材に用いられている。 つまり高炉に還元鉄を入れると消費エネルギーが小さくて済むのでCO2発生量を抑えられ、環境にも良いということだ。  では次にそのCO2にポイントをおいてついて検討してみる。 現行の温暖化対策 4-1.エネルギー 地球環境問題のうち、温暖化対策としての、CO2排出の抑制は、鉄鋼業が取り組まなければならない重要な課題のひとつである。 現在われわれが利用しているエネルギーは、かなりの部分を化石エネルギーに頼っている。したがって、CO2放出量抑制のためには、別のエネルギー源を求めるか、エネルギーを効率よく使用する必要がある。新エネルギー源への転換やCO2固定化技術の実用化は、現在まだ開発中のものが多く、実用化し普及していくには長い時間が必要である。そこで、今みなが心がけなければならないことは、エネルギーの有効利用すなわち省エネルギーであり、鉄鋼業も例外ではない。鉄鋼業は第1次石油危機以降世界で最も進んだ省エネルギー技術を駆使し、1970~80年代にかけ約20%の省エネルギーを達成、また2004年度は、90年度に比べ108PJ、原油換算でおよそ279万klが削減されたという。日本の鉄鋼業は、省エネルギー対策により、世界最高のエネルギー効率を達成しているが、その要因として、生産技術、操業技術等の総合技術力に加えて、排エネルギー回収設備の高い普及率も大きく寄与している。 具体的には、鉄鋼業の環境自主行動計画による省エネルギー対策により、「1998年度から粗鋼1t当総合エネルギー消費原単位は急激に改善し、2005年度において1990年度を基準に約7%、1998年度を基準に約13%の改善が達成されている」ことが確認できた(経済産業研究所より)。 4-2.その他の対策 鉄鋼業は、産業廃棄物系の廃プラスチックの処理能力増強に向けても取り組んでいる。鉄鋼は、国内素材の約50%、金属系の95%を占める鉄鋼材料を、安定した量、コスト、デリバリーにより供給し、基礎素材の自国調達に貢献してきた。 また、高機能化鋼材を開発することによって、社会で利用される際に省エネルギーとなる製品を提供してきた。その結果、鋼材の高機能化で製造段階のCO2排出量は増加するものの、高機能化製品
  • 環境 日本 環境問題 問題 授業 地球 課題 技術 自動車 産業
  • 550 販売中 2007/11/08
  • 閲覧(5,238)
  • 環境・エネルギー概論 レポート
  • B 増殖の原理  高速増殖炉では、プルトニウム燃料を包み込むように、燃えないウラン(ウラン238)を並べておく。 ウラン238は、中性子を吸収してプルトニウム239に変わる性質がある。 そこで、核分裂で飛び出した中性子の内、1つを連鎖反応に使い、もう一つをウラン239に吸収させるようにすれば、プルトニウムが燃えるかたわらでウラン239から新しくプルトニウムが生まれてくることになる。 飛び出す中性子のスピードが高い高速中性子の方が効率よくプルトニウムを増やせる。 水は中性子のスピードを落とす(減速)性質があるので、冷却材に水は使えません。 そこで、中性子を減速させず、熱を伝えやすい性質のナトリウムを冷却材に使う。 核分裂そのものは、スピードが遅い中性子(熱中性子)の方が効率よく進むので、軽水炉では冷却材兼減速材として水を使うので、高速炉は燃焼効率を犠牲にして、プルトニウムを増やそうとする原子炉といえる。 【2】 導入に必用な事項  以下に述べる現在の原子炉の抱える問題の解決が導入に必要な事項である。 (1) 軍事への転用および戦時下での危険性  原子力発電の燃料はウランであるが、ウラン濃縮を行えば必然的に劣化ウランが生じ、使用済み核燃料にはプルトニウム核廃棄物が含まれる。プルトニウムは核弾道ミサイルなどに転用することが技術的に可能であり、劣化ウランは劣化ウラン弾として、また核廃棄物をそのまま汚い爆弾として軍事転用が可能である。また戦時下では攻撃目標になる。 (2) そのほかの問題点  * 重大事故は周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ  * 毒性が強く、放射性物質である核廃棄物を作り出す  * 貯蔵中核廃棄物の最終処分地が選定されていない。  * 地殻中のウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富なわけではない  * ウラン資源の可採埋蔵量に由来する資源枯渇問題
  • レポート 理工学 高速増殖炉 発電 増殖
  • 全体公開 2010/03/31
  • 閲覧(2,241)
  • 環境教育(1分冊)
  • 私たちの生活は、物質的に恵まれ、便利で快適な生活をしている。しかし、この便利で快適な生活のために、社会を支え続けてきた自然のしくみを破壊してきたことに行き着く。今の私たちの社会は、自然のしくみを大規模することで過剰に自然の資源を得て、大量生産、大量消費を行い、二酸化炭素や窒素化合物、環境ホルモンなどのごみを大量廃棄して、さらに自然のしくみを大きく破壊することで成り立っている。人間・社会の飛躍的な発展によって、生態系における各種生物の地位や役割を乱してしまったり、循環されない物質の生産をすることで発生した諸問題を、今までの歴史の中で認識し、その解決のためにはどのようにしていったらよいのかを考えていくことが重要である。自然を破壊してきた人間・社会の活動と果たして役割を考え、今度の人間の役割を考えていくことが重要なのである。 <実践可能な環境調査について>  私たちの生活が便利になるにしたがって工業化が進み、公害問題が発生していることを考えていく。このような消費生活を送っていくあたり、生活とごみの問題は切り離せない問題になっている。そこで、ごみという身近な環境問題について調べていくこととする。 公害とは? 小学校社会科等で、公害について学習する機会がある。 そこから、公害があると環境が破壊されていることに気づき、公害の発生が人間の健康被害をもたらすという点だけでなく、日本の高度経済成長によってもたらされた公害の歴史についても触れていく。 身近なごみと公害って関係あるの?(身近なごみ調査) 自分たちの生活圏内で、ごみに関する問題点や公害につながっていくと思われるごみの実態について、周りの大人に聞いたり、自分たちで近所を歩いて見つけたことや疑問に思ったことを発表していく。「近所で、ごみを燃やしている人がいるけど、それってどうなのかな?」「自動車を山にすてられているのを見たよ」「ごみを分別しないで捨てている人がいたよ」等、子どもたちが普段の生活で感じたごみに関する疑問から、公害につながっていく“流れ”を考えていく。ごみを燃やすと煙が出て、この煙が大気汚染の原因にもなること、不法投棄が自然を破壊していること、ごみの分別をしないがために、資源の再利用ができず、そこから新たな森林破壊につながることやごみの減量化ができず余計な人件費・処理費がかかることなど、ちょっとしたことでも大きな問題につながっていくことを知っていく。 ごみ処理の実態を探る(ごみ処理場での調査) ごみ処理場を見学し、ごみ処理の実態に触れていく。市で出たごみはどのように処理されていくのだろうか、資源の再利用は実際にどの程度はかられているのか、ここで、ごみ処理場では住人の公害を心配する反対意見などもあり山奥に設置されていること、ごみをしっかり処理するために高温で焼ききるように工夫していること、資源の再利用化のために分別する人件費をかけ、人員を多くして分別作業を徹底していることなどを施設の人に聞いたり、実際に見学することで学習していく。 ここで、ごみ全体の中で家庭ごみは1割ほどであるのに対して、9割が産業廃棄物・事業系廃棄物であることをおさえていく。 産業廃棄物とは?  産業廃棄物の実態を探っていく。都心部は工場や会社が多いことから産業廃棄物がどうしても増えてしまうこと、産業廃棄物は都会から地方へ流れ出ていることなどを調べていく。空いている地域があるからというだけで、ごみとは無関係なところに捨てていることもある。 産業廃棄物の問題とは?  産業廃棄物問題を考えるときに、産業廃棄物の不法投棄が山や海を汚
  • 環境 歴史 日本 子ども 環境問題 社会 問題 自然 化学 人間
  • 550 販売中 2008/03/18
  • 閲覧(1,923)
  • 環境創造の可能性
  • 私はこの環境創造のレポートにおいて、いくつかの具体例を提示して述べることにする。まず、最初に例を挙げるのは、私自身が住んでいる奈良県の奈良公園一帯についてだ。ここからは、奈良の環境創造について具体的な例と共に私自身の意見・感想を書いていくことにした。  若草山に登って西を振り返ると、山裾に広がる奈良公園とそれに連なる奈良の町が一望できる。山と公園と町の境界は判然とせず、樹林の緑と瓦屋根の混ざり合う濃淡のグラデーションが印象的のように感じる。  右手には歌媛丘陵の緑が続いて、歴史的風土特別保存地区に指定された平城宮跡の辺りが見える。かつての朱雀大路周辺の家並みはここ半世紀ほどの間に町として蘇ったエリアである。  奈良は首都としての役割こそはじめの70余年で終えたが、国を挙げて整備した当初の基盤の上に、その後も都市としての長い歴史を積み上げてきた。  戦後の高度経済成長期やバブル期の都市開発は、奈良にも様々な光と影をもたらした。それにもかかわらず、奈良公園をはじめ町の中心部は不思議に古くからの特徴と雰囲気を維持しているように感じる。  聖なる領域と人々の暮らしが共存していく上で、奈良公園の環境演出は見事なものように思う。この存在なくしては、千数百年にわたる奈良の存在は語れない。
  • レポート 環境創造 共生 共存 奈良公園 水都
  • 660 販売中 2006/07/09
  • 閲覧(2,035)
  • 開発・環境問題の事例
  • <はじめに>  現在、この地球上には多くのダムが設置されている。日本にも多くのダムが存在しているが、このダムを造るにあたり、ほとんどの場合さまざまな問題が議論される。では、人々はそもそもなぜダムを造るのであろうか。その目的は地域によっていくつかある。  基本的な目的としては、第一に、「水位調節」があげられる。大雨により川の水位が急激に上昇し、川が氾濫すると、下流にある川沿いの家や田畑や道路までもが、浸水もしくは水没してしまうことがある。このような事態を防ぐため、ダムは作られる。ダムによって大量の雨を貯水池に貯め、水量を調節し下流に流すことにより、下流の地域に被害を出さないように水を処理できるのである。逆に渇水が起こった場合でも、ダムに貯めてあった水を川に流し、渇いた河川に水を供給することができる。このように、ダムは川に流れる水量を調節し、川の流れを安定させる役割を果たしている。次に、水道水や工業用水、農業用水としての利用がある。さらには、水力発電も行われている。この場合、火力発電のようにCO2が発生することもなく、原子力発電のような危険性も低いだろう。
  • レポート 社会学 ダム問題 緑のダム クマタカ
  • 550 販売中 2006/04/26
  • 閲覧(1,921)
  • 人体と環境をむしばむ農薬
  • 合成農薬の使用が始まって45年を過ぎ、国際的にも農薬依存の農作物生産が進みつつある。現代の私たちの飽食は農薬によって守られていると言っても過言ではないだろう。病害虫に対する農薬の効果だけを考えた場合、農薬は自然をコントロールできる可能性を秘めた「夢の化学物質」といえるかも知れない。 しかし、農薬の効果だけに目を奪われていてはいけない。農薬は人体と環境を確実にむしばんでいるのである。 農薬の大量使用は第二次大戦中、ハマダラカやノミ、ダニなどの衛生害虫駆除のための大量散布に始まる。そしてDDTやBHCなどの登場で「農薬万能時代」を迎える。このことは、戦後の石油化学工業の急速な発展に支えられて可能となった。その意味で、農薬は化学物質万能時代の代表ともいえる。 現在、農薬にはさまざまな種類のものがある。農薬を作用面から分類すると、有機リン剤・カーバメイト剤などの昆虫の神経と神経の間を結ぶ神経伝達部位における神経伝達を阻害し殺虫性を発揮するものや、有機塩素剤のように神経におけるイオンの流れを阻害することにより神経伝達を阻害するものがある「殺虫剤」、有機リン系・有機硫黄系・抗生物質系・キノン系・フェノール系・含窒素系、さらに猛毒の有機水銀剤やHCBなど、 胎児にも影響を与え、新生児の行動異常を引き起こす「殺菌剤」、そしてベトナム戦争で枯葉剤として多量使用され、多数の奇形児を生じさせたホルモン系、水質汚染を引き起こすCNPなどが代表として挙げられる非ホルモン系から成る「除草剤」がある。これらは農薬の使用量の80%を占める。
  • レポート 農学 農薬 環境 人体 農業
  • 550 販売中 2005/10/30
  • 閲覧(2,338)
  • 環境教育(2分冊)
  • 〔食文化の系譜と伝承の重要性〕 食は、人間らしい生活や生き方を築いていく上で大きな役割を果たしている。食は人間の命や生きる力を生み出すものであり、人と人とのつながりをつくり、集団の文化や共同体を維持発展させる力を持った生活様式でもある。しかし、今日の生活環境や生活様式の変動により、食に乱れが生じている。子どもたちは食に関心がないため、偏食であることを気にも留めず、食べ物で遊んだり、平気で残したり、食の大切さを十分に理解していない。そこで、食の重要性を伝えていく必要がある。 それぞれの地域には独自の食文化がつくられている。日本の食文化“和食”は、近年世界中で見直され、健康によい料理と高い評価を得ている。この“和食”は、日本各地でそれぞれ特色ある“郷土料理”をもっている。  様々な文化の中でも生きることと最も密接な関係を持っている“食文化”は、私たちにとって最も身近で最も重要な文化である。各地域で継承されてきた食文化を学び、食の大切さや地域について認識を高めることにより、子どもたちの視点から食文化の大切さを見直し、伝承する手立てを考えていくことにもなる。各地域の食文化伝承者から、四季折々の郷土料理や保存食について主体的に学んでいく。その土地を知り、地域の特性や歴史、また、食文化が育まれた背景や由来等を踏まえながら実際に体験をすることで、意欲的な地域学習にもつながり、より郷土を知り、より郷土を愛するということにもつながる。育てる苦労や思いを受け止めながら食べることができるようにもなる。 本物の食文化を伝え、地元の人の生き方や心を感じ取ることによって、子どもたちは食事と自分の関係を豊かに作っていくことができる。人間にとって食とは農業とともになくてはならない多くの価値や教育的意味や役割を発揮する。食文化は、人と人とは結び合い、共同体や共同する社会力を豊かにし、人との結び合いの中で、自分らしい自分を形成確立させる力を持っている。 社会が発展していったことで、お金があれば何でも手に入る豊かな時代は、ともすれば人間の成長発達を阻害してしまう。仲間とともに自分らしく生きるために自然・社会・文化・人間等、事物そのものを学ぶ機会を作ることが重要である。そのためにも、食農教育の実践が重要視されているのである。 〔学校園での実践例〕 ここで、地域の食文化を生かした食農教育の学校園での実践例をあげていく。 まず、郷土料理を知り、地元でどんな作物が作られているか、また地元の豊かな自然環境がいかに大切であるか、地元の郷土料理の歴史はどのようなものであったかなどを学習していく。ここでは、茨城の食文化、納豆について取り上げて学習していくこととする。 家族、地域の人への質問、図書館、インターネット等を駆使し、自分たちが住んでいる地域について、また納豆がなぜ茨城の特産であるのかを調べていく。 茨城県水戸の納豆が有名になったのは、茨城が小粒大豆の産地であったこともあげられる。小粒大豆は極早生で3カ月で完熟し、鹿島地方や那珂川流域が水害の多い地域であったことから、台風シーズン前に収穫できる小粒の大豆の栽培が多くおこなわれていた。昔からこの地域で栽培され、台風や水害等にも強い品種の「小粒大豆」を用いたことが、今日の“水戸納豆”の風味づくりに結びついたと言われている。 また、常陸国が宿駅として栄えていたことにより、永和3年(1083)、奥州平定に向かう八幡太郎(源)義家の軍勢が宿営し、義家は宿駅の駅長だった渡里の里(水戸市郊外)の一盛長者の屋敷に泊った。この時、家来が馬の飼料に作った煮豆の残り
  • 環境 歴史 日本 文化 子ども 社会 学校 発達 地域
  • 550 販売中 2008/03/18
  • 閲覧(2,574) 1
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