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学校教育課程論
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教育課程とは、望ましい学習が展開されるように配慮してつくられる、学校の教育内容の組織である。学習指導要領を基準とし、教科・科目など指導領域を設け、教材を選択・配列することによって編成される。しかし、その基準となる学習指導要領は常に一様であるわけではなく、その時代に求められるニーズが盛り込まれ、それが教育課程として現場に反映されていく。
指導要領の内容を左右するのは、「見る・聞く・話す」を中心とした「経験主義」か「読み・書き・計算」を中心とした「系統主義」のどちらを重視するかである。
戦後の学習指導要領制定以前は、カリキュラムや教科書の制定は生徒の興味から出発すべきで、国家が規定すべきではないと考えられていた。
昭和22(1947)年の学校教育法の制定に平行して、手引書的なものとして『学習指導要領 一般編(試案)』が制定された。その際にも、教育課程に関しては一定の基準が設けられていたが、主に現場の裁量にゆだねられていた。
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学校教育課程論
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教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい
教育課程の編成の原理は、文部科学省の中学校学習指導要領によれば、学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である」となっている。各学校が教育課程を編成する場合、前提としなければならない原則的事項があり、以下の4つにまとめて示される。①法令及び学習指導要領の示すところに従うこと。②生徒の人間として調和のとれた育成を目指すこと。③地域や学校の実態を考慮すること。④生徒の心身の発達段階と特性並びに能力・適性・進路等を十分考慮すること、の4つである。
教育課程の編成の原理は変化しにくいものにであるが、それに比べて教育課程の基準はその時代によって変化している。それは時代のニーズに応えているのであり、その時代、時代の社会変化によって、改訂されていくものである。時にはその時代の子供たちや保護者、家庭、社会問題そのものを表していると考えられる。
わが国は大きく分けて3回の教育改革を行ってきている。1回目の教育改革は明治の学生発布に伴う教育改
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学校教育課程論
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教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。
教育課程の基準
テキスト『学校教育課程』第2章を参考に“わが国における学習指導要領の歴史的変遷と教育内容の変化”を通して教育課程の基準について探っていきたい。
昭和22年『学習指導要領 一般編(試案)』の制定
昭和22年といえば、戦後の混迷から民主化の時代であり、教育課程編成は一定の基準は設けられていたものの、概ね現場の裁量にゆだねられていた。
具体的に小学校の教育課程は国語・社会・算数・理科・音楽・図画工作・家庭・体育・自由研究の9教科であり、この時期、修身・歴史・地理の代わりとして「社会科」が新設され、さらに「家庭科」と「自由研究」も新設された。
昭和26年 学習指導要領改定
以前の9教科に変わって4つの経験領域という大まかな枠組みへと再編された。4領域とは「主として学習の技能を発達させるに必要な基礎教科」(国語・算数)「主として社会や自然についての問題解決の経験を発展させる教科」(社会科・理科)「主として創造的要素を発達させる教科」(音楽・図画工作・家庭)「主として健康の保持増進を助ける教科」(体
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学校教育課程論
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「教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、
今日的課題についてまとめなさい。」
教育課程とは、望ましい学習が展開されるように配慮してつくられている、学校の教育内容の組織である。学習指導要領を基準とし、教科・科目などの指導領域を設け、教材を選択・配列することによって編成される。しかし、その基準となる学習指導要領は常に一様であるわけではなく、その時代に求められるニーズが盛り込まれ、それが教育課程として現場に反映されていく。指導要領を左右するのは、「見る・聞く・話す」を中心とした「経験主義」か「読み・書き・計算」を中心とする「系統主義」のどちらを重視するかである。文部省が教育課程審議会の答申を受けて制定し、各学校はその基準に従って、教育課程を編成し実施する。
当然のことではあるが、このような教育課程の編成や教育方針は、社会の変化とともに変遷している。わが国ではこれまで大きく3回の教育改革がなされてきた。1回目の教育改革は、国民に教育を受ける機会を保障することが大きな柱となった、明治の学制発布に伴う教育改革であった。2度目の改革は、戦後の義務教育及び民主教育の発足に伴う改革であった。これにより、子ども達の進学率が大幅に上昇し、教育が大衆化された「大衆教育社会」の到来であり、同時に受験戦争が加熱することになったのである。そして、3度目である教育改革が、中央教育審議会や臨時教育審議会を中心として提唱された現行の教育改革である。学歴のインフレ化に伴って、学校のなかで起こったいじめ、不登校、学級崩壊などいわゆる教育の荒廃の原因が、受験戦争によって加熱化した学歴社会であると、学歴社会そのものを「悪の枢軸」とつるし上げ、新しい学力観に基づく「ゆとり教育」の転換が始まったのである。教育基本法及び学校教育法の公布と平行して、昭和22年3月に最初に学習指導要領が制定された。教育課程の上でも、「それぞれの学校で、その地域の社会に即して教育の目標を吟味し、その地域の児童青年の生活を孝へて、これを定めるべきものである」と述べられ、教科教育中心の個人のための教育に転換し、修身の廃止を決定した。これをふまえて小学校の教育課程で大きく変化したのは9科目を設け、修身・歴史・地理の代わりとして社会科、家庭科、自由研究が新設されたことである。家庭科に関しては、戦前の家庭科の流れを汲むが、男女共学の理念の下で女子だけではなく、男子にも課せられるようなった。昭和26年改訂では領域ごとに合科的な授業を行うことが意図され、きわめて柔軟なカリキュラムになった。また、自由研究は教科以外の活動と変更になり、児童が学級活動、学校行事に参加して協調性・社会性を育むことになった。昭和33年改訂では、経験学習によって基礎学力が低下し、青少年の非行や、規律の低下が問題になった。そして、系統学習的な教育課程が求められ、道徳教育の徹底、基礎学力を重点におくような方針を徹底した。1960年代からは高度成長に伴い、経済成長を担う人材育成を教育に求める声が高まった。昭和43年の改訂では知識の量が近代の科学技術の進展によって膨大になったため、授業時間の表記が「最低時間数」から「標準時間数」に変わった。また、能力の差によって生徒を分けて授業を行う能力主義が導入されたが、教室内の競争を助長するものとして批判された。昭和52年の改訂では能力主義への反省からゆとりある学校生活が目標に挙げられた。ここでの特徴は授業時間数の削減であり、各教科の難解な内容は削除され、ゆとり路線が敷かれた。そして、平成元年改訂を得て、現行の平成
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学校教育課程論
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『教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。』
今日、子どもの学力低下が大きな社会問題の1つとして捉えられている。最近では科学者だけでなく、子どもたちを教える教員も「学力の二極化」現象を実感している。「ゆとり教育」のもとで編成された学校教育課程において、「学力低下」や「学力の二極化」といった困難な教育状況をつくりだしてしまったことは否定できない事実である。では何故、「ゆとり教育」が始まったのかについて簡単に述べたいと思う。
1970年から80年代にかけて、日本の学校教育では、知識注入を中心
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学校教育課程論
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学校教育課程論 第1設題
「中学校または高校での『総合的な学習の時間』の授業について、自ら指導案を作成し、それについて解説しなさい。」
⇒「生きる力」とりわけ自己の生き方を考えることに重点を置いている第15期中央教育審議会の答申を参考に考える。対象者は高校生である。
【単元名】
「地域を知り学ぶと同時に、地域の活性化の手助けを行なう。」
【単元の目的】
①自分たちの地域の産業を知る。
②学校付近のお店(市場)に出向き、地域の人々とふれあうことにより、密接な関係作りを行う。
③学校と地域の連携を深める。
④グループごとに取材したお店の紹介ビデオ(ホームページ)を作成することにより、情報機器の操作に慣れる。
⑤グループごとに分かれて1つの作品を作ることにより、クラスの連帯感を生み出す。
【授業展開】全7時間
事前説明(1時間)
授業のはじめに、自分たちの住んでいる地域の産業や町の様子を知っている限り生徒に発言させる。
最終的に行なうこと(地域に出て取材し、それらの情報を元に自分たちで紹介映像を制作すること)を説明する。
事前に見本(簡単なもの)を見せる。上映中、生生徒の反応をみる。(興
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佛教大学
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学校教育課程論
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「教育課程とは何かについて、その基準と編成原理、今日的課題についてまとめなさい。」
日本は戦後の混迷から民主教育へと転換していくこととなる。そこで、テキストP13にあるように、昭和22年3月に最初の学習指導要領が制定された。この時点では、学習指導要領によって画一的な教育が意図とされていたのではなく、あくまでも手引書扱いに過ぎなかった。小学校の教育課程において注目すべき点は、修身・歴史・地理の代わりとして社会科が新設されたこと、及び家庭と自由研究が新設されたことである。
次にテキストP17にあるように、昭和26年に学習指導要領の全面改訂が行われた。この改訂以降、教科課程に替わって教育課程という語が、考査に替わって評価という語が用いられるようになった。小学校の教育課程をみると、以前9教科に代わって4つの領域という大まかな枠組みへと再編された。4つの領域とは、「主として学習の技能を発達させるに必要な教科」(国語・算数)、「主として社会や自然についての問題解決の経験を発展させる教科」(社会科・理科)、「主として創造的要素を発達させる教科」(音楽・図画工作・家庭)、「主として健康の保持増進を助
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