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急性細気管支炎 細気管支炎は、2歳以下の小児。特に6か月以下の乳児に発症しやすく、冬と春に多い。細気管支レペルにおける急性炎症で、細気管支壁の炎症性浮腫。細胞崩壊産物。分泌物によるチェック・バルブ機構で閉塞性呼吸障害が起こり、肺気腫を起こすのが特徴である。自ら症状を訴えられない乳...
急性的経過をたどる健康問題・障害と看護 A 健康問題・障害の経過の特徴 ここでは、急性的な経過をたどる健康問題や障害をもつ小児の看護を中心に解説する。この時期には迅速で適切な治療・看護によりまったく後遺症も残さずに回復する小児が多い一方で、すばやく治療しなければ急速に悪化し、時に...
子どもの呼吸を楽にする援助 子どもの呼吸とは 呼吸は主として、体内に酸素を取り入れながら代謝を行い、その結果生じた二酸化炭素を体外に出すことである。子どもの呼吸の特徴は、まず、成人と比較して肺容量が小さいため隣接している組織が密で、悪化すると波及が速く、広範囲に影響を及ぼしやすい...
子どもの排泄することへの援助 子どもにとって排泄の自立は発達過程の大きな課題であり、入院によって、その発達過程に影響を受けることも少なくない。子どもの排泄への援助を行うには、子どもの排泄の発達過程やそれに合った援助方法、最新のケア方法など幅広い知見をもち、援助していく必要がある。...
治療処置、検査を受ける小児と家族 A 対象の理解 1.治療処置、検査を受ける小児 入院している小児には、その健康問題がどのようなものであれ、日常的にたくさんの治療処置、検査が行われることが多い。行われる治療処置、検査は多様であり、採血、注射、腰椎穿刺、骨髄穿刺、抜糸などのように痛...
乳児期(新生児期も含む) A 健康な生活 乳児期は生命力が旺盛で、成長・発達が最も著しい時期である。一見、何の問題もなく健やかに成長しているようであっても、乳児期は生命維持や安全の確保に24時間の援助を必要としているといえる。たとえば、母体内の環境から外界への生活に適応し、さらに...
フィジカルアセスメント 看護師がフィジカルアセスメントを行うことは、小児の身体的な状態や問題を、発達段階に応じて評価することであり、その結果についても小児と家族と話し合い、必要に応じて助言をすることまでが含まれる。フィジカルアセスメントは成人と同様に、問診、視診、聴診、打診、触診...
健康問題・障害および入院が小児と家族に及ぼす影響と看護 1 健康問題・障害および入院の影響 病気や入院は小児にとって、非常につらい出来事である。病気や入院は、仮にそれが短期間であったとしても、児に強い苦痛、不安や恐怖を与える要因を多く含んでいる。こうした体験は入院中だけでなく、退...
子どもの体の清潔を保つことへの援助 清潔を保つ意義 人の皮膚は表皮、真皮、皮下組織によって構成されている。子どもの場合、生理的・形態的にいくつかの異なった特徴がある。 表皮は体内の水分蒸発を防ぐ働きがある。子どもの場合、表皮全体が薄く、最外層の角層が薄い。このため、とくに新生児・...
子どもの体温を調整することへの援助 (罨法:温罨法、冷罨) 体温を調節するための罨法には、保温を目的とした温罨法と、解熱を目的とした冷罨法がある。子どもは体温調節機構の発達が不十分であるうえに、体重に比べての体表面積が大きく、不適切な罨法が思わぬ弊害を及ぼす可能性がある。子どもの...
子どもの発達段階に応じた食事援助 (授乳、離乳食、幼児食、学童・思春期) ナーシングポイント 子どもの成長・発達に応じた食事内容の選択ができる 子どもの成長・発達に応じた食事援助ができる 1.授乳 乳児期は、成長・発達のもっとも著しい時期である。体重あたりの必要な栄養所要量は月齢...
小児 A 小児の範囲 小児とは何歳から何歳までをいうのであろうか。小児をどの範囲とするかは、小児に対する見方や立場などにより若干異なる(図1-1)。小児医療・看護領域では出生前治療が積極的に進められ、母親の胎内にいる段階から対象とする考え方が一般的であり、受精の時点から小児ととら...