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精神保健学① 「ライフサイクルにおける精神保健について」 課題レポートA判定
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人が生まれてから死ぬまでをライフサイクルと捉え、それぞれのライフサイクルの段階(ライフステージ)ごとに精神保健の課題と特徴がある。
ハーバード大学の人間発達学の教授エリク・エリクソンは、人の生涯を8つの発達段階に分けて、それぞれの発達段階には必然的な危機がありうると言い、その各発達段階に固有なライフ・タスク(生命的、生活的な課題)の達成とそれに伴う心理面の危機を克服することで精神面の健康が可能になると考えていた。
ここでは、ライフサイクルの一部を抜粋し、精神保健の概要を踏まえ、精神保健の重要性を述べていく。
思春期は、子供から大人への移行期であり、我が国では、青年期前・中期を「思春期」と呼ぶ。
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精神保健福祉の歩みを踏まえた上で、精神保健福祉法の概要について述べよ。
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精神保健および精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)は、精神保健福祉の歩みと深く関係している。そこで、精神障害者を取り巻く法律の歴史的変還を概観した後、精神保健福祉法の改正の概要を説明し、現行法の内容について述べる。
1.精神保健福祉の歩み
精神障害者に関する規定は長い間、各地方の判断に委ねられていた。1900年制定の精神病者監護法は、精神障害者の保護に関する最初の全国的規制であった。しかし、基本精神は社会防衛思想に基づくもので、精神障害者の私宅監置を法的に位置づけたものであった。その結果、多くの精神病者が医療の対象外となる事態を招いた。
そこで、1919年に精神病院法が制定された。しかし、公立精神病院は5病院が開設されただけであった。そのため、治療を保護も民間に頼らざるを得ない状況を生み出した。
1950年に精神衛生法が公布され、精神病者監護法と精神病院法は廃止された。この法律は私宅監置を全面的に廃止する目的でできたものであり、現代精神医療の出発点である。しかし、精神病者監護法の流れを引き継ぎ、社会防衛的色彩の強い法律であった。
一方、1953年頃になると日本でもクロルプロマジン等の抗精神病薬が使われ始めた。薬物療法をはじめ精神療法や作業療法等の治療法の進歩がみられた。寛解状態の精神障害者が増加したものの、入院の長期化は続いていた。
1964年、精神衛生法の前面改正に向けた検討が進められる中、アメリカの駐日大使が精神障害者に刺傷される事件(ライシャワー事件)が起きた。これにより、同法の緊急改正の動きが表\面化することとなった。この改正により、地域精神衛生の体制が保健所を中心につくられた。しかし、精神障害者を入院させるシステムは強化され、精神障害者の社会復帰や福祉という理念は欠落してしまった。そのため、社会的入院が増加していった。
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