資料:19件
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ジェンダーは世界最大の暴力装置である
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ジェンダーは世界最大の暴力装置である
蔦森 樹
琉球大学法文学部・立教大学文学部兼任講師
国際基督教大学社会科学研究所・上智大学社会正義研究所共催 2002年度「第22回国際シンポジウム」ステートメント
原稿初出:『日本における正義:国内外における諸問題』
(国際基督教大学社会科学研究所・上智大学社会正義研究所編) 所収
2003年・御茶の水書房
性は限りなく実体化した可変概念
一般的には人間には性があり、男でなければ女だと考えられています。生物学的な見地や医学的見地がこれに加わると男性もしくは女性、それ以外の例外に半陰陽があるといわれています。しかしそうなのでしょうか。
生まれた性と逆の性別で生きるトランスジェンダーの人や、精神病の疾病名称である「性同一性障害」といった個人の状態につけられた新しい呼び名も含めて、男、女、半陰陽もすべてはあとからつけられた「ラベル」なのではないでしょうか。
性だけではなく、人間につけられたさまざまなラベルの拡充と区別が昨今とても大事にされ、社会的な属性になり、階級形成の根拠に使われ、個人のアイデンティティの一部にも強く用いられています。ただの自分がただ存在することにではなく、ラベルこそが自分を証明するものになっています。
性は目や心臓のように自分の体の一部であり、各人の顔が異なるようにたとえば外性器の形も寸部たがわない同一のものはなく、全員を並べてみればまったく個人的で微妙に多彩なありようの連続性です。たったふたつの形があるわけではありません。
すなわち「性がある」という概念と「その性には男と女がある」という二元的な上位カテゴリー(ラベル)自体が、決して普遍的な事実ではないことに強く留意が必要です。
性は、人種や民族などとともに人間身体につけられた社会的属性のひとつであり、上位カテゴリーを作る一概念です。それらは「限りなく実体化した可変概念」と呼べるものです。
現行の社会概念である「人間には性があり、性には男と女しかない」の傘下で生きると、男と女のラベル以外の個人的ということが、微妙に、そして程度によっては大きく逸脱を起こすべき「病理として囲い込まれ」ます。身も心も生き方までもが「医療化されてゆく」結果に導かれています。これは医療概念による人間身体と自尊感情の植民地化と言ってもかまわないと考えます。植民地化は、先進諸国の開発援助に含まれる医療援助によって、すでに地球のどの場所においても完了しているのではないでしょうか。今では西側医療規範が、人間とは何かを決める地上で唯一の権力になっています。
例えば、ゲイの人やレズビアンの人たちが「人が人を好きになった」ということが、1975年には精神障害とされました。この米国精神学会の決定を受けてWHOが国際疾病分類には同性愛を精神障害と決め、同性愛は世界標準の疾病(病名)になりました。
しかし人が人を好きになること自体がなぜ病気なのか? 考えると社会的規範に逸脱するからという理由しかありません。社会のレギュレーションの狭さの問題であり、病理の問題ではないことが指摘され、93年に米国精神医学会が「精神疾患の診断と統計のためのマニュアル第三版」(DSM-3)の精神障害リストから「いかなる理由をもっても」という強い一文を付け加えて疾病リストから同性愛を削除、同年にWHOが国際疾病分類から同性愛を削除される最近の経緯がありました。
日本でも日本精神神経学会がWHOの基準変更を受けて、それまで精神障害とされた同性愛が疾病単位から削除されています。95年に日本精神神経学会は
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- 全体公開 2007/12/21
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幼児虐待と家庭内暴力−問題の背景と解決策
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問題の背景
1.なぜ虐待や暴力が起こるのか
虐待や暴力というのは、「攻撃」の一形態である。攻撃はたいてい強者が弱者に加えるものと決まっている。児童や老人など、「力」の弱いものがその被害者になりやすいのである。では、強者が弱者に「攻撃」を加えるのはなぜだろう?動物の世界では、ライオンの子が母親の再婚相手の雄に噛み殺されたり、鳥のヒナで先に卵からかえったヒナが、後からかえった兄弟のヒナを巣から突き落とすといった、生態本能に基づく「攻撃」が見られる。
しかし、人間の場合はどうだろうか?確かに、母親の再婚相手の男性に、(あるいは、その逆として、父親の再婚相手の女性に)幼児・児童が虐待を受けるといったケースはよく見られるが、再婚したすべての家庭に共通するものではなく、本能的な行動ではないようである。また、幼児虐待だけでなく、中学生・高校生の家庭内暴力、夫婦間の暴力などについても、同じことがいえるであろう。
では、問題の背景にあるものは何であろうか。少し考えてみよう。そもそも、人間誰しも心穏やかなときに人を攻撃し、傷つけようとは思わないであろう。人を攻撃しようとする背景には、加害者にそれなりの心の乱れがあるものと思われるのである。
たとえば、日々の生活の中で生じるさまざまなストレスや葛藤が、加害者の気持ちを不安定にし、またそのストレスを自分自身の中で解消できない場合、そのいらだちを、子供や、自分より弱いものに向けて、その形を「暴力」というものに変えて、発散するといった具合ではないだろうか。
2.ストレスの要因は何か
ストレスの要因は、人それぞれ種々多様であり、時代によっても異なるものと思われる。昔は、貧困が大きな要因になっていたようである。「間引き」や「捨て子」など、貧困で家族全員が飢え死にするのを避けるためには、やむをえない行動だったのかもしれない。
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キング牧師の非暴力主義に関して、ニーバーの立場からの評価
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「バーミングハムの闘争」とは、南部で一番黒人差別が酷いバーミングハムを変えれば南部の方向性が変わるとして、黒人たちが法に逆らい、酷い暴力を受け、それを世界に報道することで民主主義アメリカの汚点を明確にし、政府に正させるといった一連の流れである。これをキングたちはプロジェクトCと名づけ戦略的に行った。
キングたちは、ニーバーの思想の中の「正義の発想のみでなく、社会の不均衡な部分を直すのが本当の正義」という考えを非暴力で国民一人一人の良心に呼びかけ、
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教育人間学概論 暴力のありようが人間形成に与える影響 + デュルケーム自殺論の簡単なまとめ
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暴力のありようが人間形成に与える影響
「私」という存在自体が暴力になるとは考えたことがなかった。しかし逆を考えれば、「ある人」がいるだけで私は苦痛に感じることがある。私にとって「ある人」の存在が暴力なのである。私はある人のすること、考え方、話し方すべてが暴力に感じることがある。私は自分の暴力性を抑えるために、ある人から離れようとするが、ある人から近づいてくるのである。では、近づいてみようと試みるがやはり、精神的に耐えられないのである。ある人に対して無関心になれば、気にもならないし、平常心でいられるはずである。しかしながらある人の存在は私の中で一定の部分を占め、心の中に居座っているのである。
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児童生徒指導論「いじめ・不登校・校内暴力等の指導およびLD児・ADHD児の理解について」
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「いじめ・不登校・校内暴力等の指導およびLD児・ADHD児の理解について」
いじめや不登校、校内暴力は、学校教育に多大な影響を与える重大な問題である。これらの問題が起きた時に、学校内だけで問題を抱え込むのではなく、家庭をはじめ、地域の児童相談所、警察、教育委員会などの関係機関と共に早期問題解決に向けて子どもに働きかけていくべきである。そのためには、常日頃からこれらの関係機関との連携を密にし、協力体制を整えていかなければならない。
いじめは、児童生徒の心身の発達に大きな影響を与え、人権に関わる重大な問題である。近年では、いじめが原因で自殺するケースも増えてきており、教師による早期発見と適切
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