連関資料 :: システム

資料:228件

  • 競争に勝つ大学 科学技術システムの再構築に向けて
  • 澤田裕・寺澤達也・井上悟志(編著) 『競争に勝つ大学 科学技術システムの再構築に向けて』 東洋経済新報社、2005年、312頁。  大学教員になったばかりの頃、欧米の、特にアメリカの大学では、「発表せよ、さもなくば破滅だ」(Publish, or perish.)という言い方がある、と聞いた。研究成果を次々に論文として発表し続けなければ、研究者としてやっていけなくなる。大学教員となっていても、テニュア(終身在職権)をもらえず大学を追われてしまう、たとえテニュアを持っていても居づらくなってしまうということであった。ずいぶん厳しい世界だと感心した。いくつかの偶然が重なって大学教員(助手)になったものの、さしたる抱負も野心もなかった評者は、競争心や向上心に欠ける自らの性格を顧みて、意気地のない言い方だが、「アメリカの大学人でなくて良かった」と胸をなでおろしたものである。日本の大学の場合、近年は任期付き雇用という形態が増えてきているとはいえ、どのような職階であれ、就職した時点でテニュアを付与されたも同然だからである。しかし、本書を読むと、アメリカの大学は、「発表せよ、さもなくば破滅だ」よりも、はるかに厳しい状況にあることが分かる。  研究成果を挙げ、論文を発表するためには、研究のためのなにがしかの資金が必要である。自然科学分野では最新の設備や優秀なスタッフも不可欠である。しかるに、アメリカの大学では、日本の国立大学のように(2004年春の国立大学の法人化以降、大幅に減額されたとはいえ)毎年支給される一定額の研究費のようなものは存在しないし、教授であれば設備やスタッフが自動的にあてがわれるということもない。さらに、多くの場合、給与も大学からは9ヶ月分しか支給されない。そのため、アメリカの大学人は、設備を購入しスタッフを雇用するための資金はもちろん、自らの生活費の一部も、政府機関や財団から提供される研究費(グラント)を獲得することによって賄わねばならないのである。「発表せよ、さもなくば破滅だ」以前に、「グラントを獲得せよ、さもなくば破滅だ」ということになる。  したがって、グラントをめぐる獲得競争は激烈にならざるを得ない。個々の研究者にとって死活問題であるだけではない。研究者の所属する大学にとっても、どれだけのグラントを獲得できるかは死活問題だからである。というのも、グラントにはオーバーヘッド(間接経費、グラントの約半額とのこと)が伴い、それが大学にとって重要な資源となっているからである。大学はオーバーヘッドとして得た資金で、研究に必要な設備や備品の充実にあてるだけでなく、戦略的に重要と思われる部門を重点的に強化し、その大学の特色とする。また、獲得したグラントの数と金額は大学のランキングに大きく影響する。したがって、大学は教員人事にあたっては、グラントをとれそうな教員を鵜の目鷹の目でさがしてヘッドハンティングする。  このような状況の下では、ランキング上位の大学といえども安穏としていられないし、下位の大学にとってはチャンスがあるということになる。本書によれば、アメリカの大学システムに見られる、この競争的環境こそ、アメリカの大学の活力の源泉であり、その結果、アメリカの科学技術は世界トップレベルとなり、アメリカの経済的繁栄が可能になっている、ということになる。  日本の大学でも一昔前と較べると、毎年定常的に支給される研究費が少なくなり、一方で科学研究費補助金に代表される外部からの競争的研究資金の比重が大きくなってきた。その結果、日本の大学でもアメリカの
  • 全体公開 2007/12/24
  • 閲覧(1,144)
  • 無人モニター可能な高効率風力・太陽光発電システム
  • 大阪府立大学 大学院 工学研究科 電気電子システム工学分野 マルチメデイアネットワーク研究グループ 勝山 豊 内容 1. 背景・目的 2. 電力モニターシステム 3. 高効率風力発電機 無人モニター可能な高効率風力・太陽光発電システム 目的 1.エネルギー問題 無人管理:遠隔モニター  SSI(Self-Support Inteligent)化 高効率化:風力発電機 本システムの目的 2.自然エネルギー 風力・太陽光発電 -環境問題:ゼロエミッション -風力と太陽光の組み合わせ 発電量の時間的相補効果 -僻地への設置 無人化 電気電子システム工学分野 電気システム大講座 通信システム大講座 -モータドライブ -電力システム -電気システム制御 -マルチメデイア ネットワーク -光電波システム及び 情報通信 -知的情報通信 構築した発電系 -風力発電機と太陽光発電機を2組屋上に設置 -実験系として使用 発電量のモニターシステム 風力計 照度計 電力計 電圧計 風力発電機 太陽電池 発電モニター現場 処理端末 データ保存用サーバ 一般端末 遠隔・僻地 発電量のモニター画面 クリックで 拡
  • 無人 風力 太陽光発電
  • 全体公開 2008/06/16
  • 閲覧(2,256)
  • 10-kW 小型風力発電システムの有効性に関する研究
  • 1. はじめに 近年、屋根や庭、グラウンドなどに設置できる小型風 力発電システムへの期待は非常に高い。しかし、小型風 力発電機には、出力に対する建設コストや強風時での故 障と対策など、様々な面において費用対効果が十分でな いといった問題がある。これにより、小型風力発電機の 有効性が十分でないとの意見もある。 そこで、本稿では、本校にある小型風力発電機の有効 性について述べる。去年の春、本校は10-kW小型風力発 電機を導入した(オーストラリアのWestwind 社製 Westwind-10)。以下に、風車の主な仕様(表1)を示す。 この風車の台風による影響と実測結果を報告するととも に、出力特性を明らかにし、小型風車導入の有効性につ いて考察する。
  • 論文 理工学 工学 風力 制御
  • 550 販売中 2005/12/02
  • 閲覧(2,348)
  • 自然エネルギーを用いた未電化地域での電化システムに関する研究
  • 具体的テーマとして、自然エネルギーを用いた未電化地域での電化システムに関する研究がしたいと考えています。  この研究は発展途上国の電化が実現できるだけでなく、他の分野でも利益があると考えられます。例えば、発展途上国で電化システムが実現すれば、他国の工業開発力の向上を支援することができ、電化以上に現地の利益となるといった具合です。また、日本でも地震によるエネルギー供給停止の問題に対して需要がある研究だと考えられます。 このように自然エネルギーによる発電システムが持つ多くの利益に注目し、昨年度は本校の小型風力発電システムの有効性について検討しました。ブレード停止による故障防止が可能であり、さらに実測結果から負荷を適切に選ぶことによって弱風地域でも有効活用できるだけの発電量が得られることがわかりました。これによって、小型風力発電システムの有効性を宣伝し、普及に役立てることができたと考えています。
  • レポート 研究計画 希望調査 大学院
  • 550 販売中 2005/10/20
  • 閲覧(1,289)
新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
写真のアップロード
一括アップロード
管理ツールで資料管理
資料の情報を統計で確認
資料を更新する
更新前の資料とは?
履歴を確認とは?