連関資料 :: 生徒理解と教育相談2

資料:9件

  • 生徒理解教育相談2分冊)
  • 共感的理解とは、相手の立場に立って物事を考えたり当事者の心情を思いやったりすることである。相手の感情に近づき、共に感じ、その深さを理解することである。「社会的感受性」や「感情移入能力」ともいわれている。 最近は、子ども達を取り巻く環境が大きく変化し、少子化問題や家庭環境問題などの影響から、自己中心的に物事を考えて行動する子ども達が増加している。その結果、対人関係で上手くコミュニケーションがとれなかったり、集団から孤立しがちになったりするので、理由もなく弱い者いじめをしたり反社会的な行動をとったりという問題が生じる原因になるのである。 それでは、共感的理解はいじめの問題にどんな働きをするのだろうか。 被害者の救済と加害者の更生において、共感的理解は効果的とされている。被害者は身体的にも精神的にも傷ついていることが多く、体の傷は治せても心の傷はなかなか癒えるものではない。そこでカウンセリングが必要になってくる。 カウンセリングとは、言葉にできないひどい体験など、被害者が必死に伝えようとしていることを受け止め、そして共感的理解することで、被害者の心の安定を図ろうとするものである。そして、このカウンセリングにおける共感的理解が、いじめ問題の解決の重要な役割をもっているのである。 いじめを受けた子どもは心を閉ざしてしまうことが多く、カウンセリングを受けても初めから相手を信用することは少ない。そこで、相互の信頼関係をいかに築くかが重要となってくる。いじめの被害を受けた子どもの話を親身に根気強く聞いてやり、子どもの心が開いてきたところで、けしていじめられる側には非がないことを意識させたり、その後の対応策や加害者への恐怖の和らげ方などを話し合ったりするのである。そのようなやりとりを繰り返して、被害者の子どもの心にゆとりをもたらせるように、支援するのが、カウンセラーの役割である。 加害者の更生についても、共感的理解は必要である。加害者にもいじめの行動に至るまでに様々な思いがあり、カウンセラーは、加害者側の言い分を理解してあげることから信頼関係を築き、自己においての非を認めさせたり、いじめられた側の気持ちを考えさせたりなどを通して、屈折した心を更生させる支援を行うのである。 共感的理解は、カウンセラーに限定して行われるものではなく、日々生徒に接している教師にこそ必要なものであるといえる。 基本姿勢、方法としては、カウンセリング中、カウンセラーはクライエントの話をどう聞き、どう感じたのかをクライエントに伝えることに徹する。そうする事により、クライエントはカウンセラーをさらに受け入れるようになり、また、クライエントはカウンセラーの言葉から自分を客観的に分析することができるようになる。つまり、カウンセラーは常に自分自身をよく知り、自分が他人からどう見られているのか分析できる能力が必要である。 次に、カウンセラーは常に、クライエントの話を真剣に聞き、理解する事に勤めなければならない。理解するのは言葉だけではなく、感情やその言葉の裏にある隠された意味全てを指す。その他にもカウンセラーが頷いたり、クライエントの言葉を言い換えたり、話の鍵となる言葉を言い返したりしながら、クライエントに自分の理解を示していくことが重要である。人間は、自分で立ち上がる力、成長する力があるのだから、それを信じてクライエントを支えていこうとする姿勢である。 ここで、いじめを受けている生徒と担任教師との面接場面を想定して、共感的理解について二人の会話を例として挙げていく。ここではAくんがBちゃんをぶってし
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  • 生徒理解教育相談 第分冊
  • 07810 生徒理解と教育相談 第2分冊 略題(共感的理解) 共感的理解とはどのような事か。なんらかの情緒的問題、適応上の問題を持つ生徒との面接での話し合いを例に示して、相談面接における教師の心構え(基本姿勢)や話の聞き方、受け答えの仕方について説明しなさない ※面接の話し合い例は、面接場面を想定し、生徒と教師の会話形式で示す事 ----------------------------------------------- 共感的理解とは、生徒の持つ行動の論理や、生徒なりの行動の枠組みにそって、その行動を理解することである。重要なポイントは生徒の発する言語、非言語のメッセージを五感によって感じ取ること、生徒から伝わってきた感情に向き合い、言語化すること、味わった感情を生徒に受け入れられる形で伝え返すことである。共感的理解を促進する要因として、まず教師側に生徒を受け入れる余裕があることが必要である。次に生徒の内的世界に寄り添って、共に考え行動できるように促せる事。そして生徒の言動の背景に対する理解を深め接する事。最後に自己理解をして関わる事が必要になる。 まず生徒への理解を行う上で教師の
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