連関資料 :: 現代社会

資料:205件

  • 現代消費社会と学校
  • 「現代消費社会と学校」 -10代前半の女子に広がる化粧品消費の事例から- 1.はじめに 最近、10―14歳(小学5年生から中学2年生)にかけてのいわゆる「ローティーン」の女の子の間で、化粧をすることが流行り、さらには一般化しつつあるという。これまで化粧といえば、せいぜい高校あるいは大学に進学してから初めて使用するようになるのが一般的だったが、今や10代前半の女の子が口紅・マスカラ・マニキュアといった大人顔負けの化粧品を使い、積極的に「美」を追求するようになっているのである。なぜこのような現象が起こっているのか。そこで本稿では、講義で取り上げられた視点および私なりの視点から、この「10代前半女子の間に広がる化粧」という現象を考察する。 2.ローティーン市場に触手を伸ばす企業群  総務省の統計によれば、10―14歳女子の人口は現在約297万人であり、女子はその半分の約149万人である。企業がターゲットとするに十分なボリュームを持った層ではあるのだが、かつてこの市場は、子供市場とハイティーン市場の間に挟まれた「市場の空白地帯」であり、化粧品産業やファッション関連産業が関心を示すことはあまりなかった。  しかし新潮社が1997年に創刊した10―14歳向けファッション誌「ニコラ」の登場によって状況は一変する。同誌は、この年代の女の子に対して「女の子らしく、かわいくキレイになろう」という価値観を強く打ち出し、また衣類や雑貨などのファッション情報や店舗紹介を通じてメーカー側と彼女たちを結びつける仕組みを作り出し、着実に部数と広告収入を伸ばした。  同誌の出現は消費者である女の子たちと、企業の双方に火をつけた。女の子たちは同誌に登場する同年代の「読者モデル」が身に着けるかわいらしい服や化粧に憧憬を抱き、モデルが身に着けているのと同じ服や化粧品を雑誌で調べ、それを買い求めるようになった。また、企業の側も同誌の登場によって開拓された新たな市場に目をつけたことは言うまでも無い。資生堂・花王といった化粧品業界の大手がこの年代に向けた商品群を売り出し、ナルミヤ・インターナショナルなどのファッション関連企業はローティーン向けに肩の露出やスカートの丈を抑えつつも、かわいらしさを前面に押し出した商品を展開しはじめたのである。かつて渋谷のファッションビル「109」と言えば流行のファッションを追い求める女子高校生のメッカであったが、現在は母親を連れたローティーンの女の子が数多く訪れ、一回あたりの平均購入金額は25,000円から30,000円であるという。 3.なぜ10代前半の女子に化粧が広がるのか  「ニコラ」はローティーンの女の子たちに対して「女の子らしく、かわいくキレイに」という価値観を打ち出した。また、ローティーン市場に参入した企業群も同じように「女の子らしく、かわいくキレイに」という価値観を前提とした商品展開を行い、同年代のモデルの起用や雑誌広告を通じてこの価値観を女の子たちに対して継続的かつ反復的に訴えていった。 私は、このような雑誌のコンセプトや企業のマーケティング活動を通じて女の子たちに提示された価値観が、講義で取り上げられたような“ある価値の「強迫性」”を彼女たちにもたらしたのではないかと考える。10―14歳の女の子といえば、身体的にも第二次性徴も始まりつつある年齢であり、精神的にも少しずつであるが「異性」や「大人」を意識し始める年代である。そんな彼女たちが、「かわいくキレイになろう」と呼びかけられ、そのための手段(化粧や服)を提示されれば、あたかも「女の子に生まれ
  • レポート 教育学 化粧品消費 中等教育 10代の少女
  • 550 販売中 2007/02/10
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  • 現代社会における自我と権力
  • 1はじめに  「私とは何か?」これは、誰でもが思うことであろうと思う。会社の帰りで、ふとした瞬間「なんで毎日同じような生活を繰り返しているのだろう?」とか学校で、赤点ばかりとっていると、「私には元々才能がないのかな?」とか自分の気持ちを内観して、「私」という存在を考えてしまうことと思う。  ところで、最近ではDNAの解読も完了し、まだ母親のお腹の中にいる時から、子供の難病の予測ができるようになってきている。リチャード・ドーキンスに代表されているネオ・ダーウィニズム論者が言説するように、遺伝子で私たちの振る舞いが決定してしまうという遺伝子決定論の信念を多くの現代社会の人々は持っている様に思う。これは、映画やTVの影響も強いと私は考察する。NHKの特集や最近の番組はほとんど科学に準拠していて人々に、「私」という存在が全て生物学的に決定するように思わせている。  同様に、オウムなどに代表されるような新々宗教のブームにしても「私」という存在が根強く関ってくる。彼らは、「私」という存在も構成も超越的なものに委託してしまった集団である。  人間の自我は、遺伝子か?それとも脳なのか?それとも神が決めるのか?このような疑問から私の疑問はスタートした。すなわち、「私が私である」とはいったいどういったことなのか?という疑問である。  実際に私は、大学1年生のときに、宗教的な根拠に自我を求めた。そのとき私は「私」という存在は何か固定的で一つのものに原因が求められるという感じを抱いていた。しかし、「私」という存在は何か一つの物質や、神などには原因を求めることはできないとする自己の社会学の立場と権力の関係を学習して理解した。  本論は、このような自分の世界に対する最初の疑問に答えるためのものでもある。それと共に、社会的に自我の構成を考えていく。
  • 論文 社会・福祉学 ウェーバー フーコー 自己 ミード
  • 550 販売中 2006/02/27
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  • イギリスの階級社会現代
  • 【イギリスの社会階級】〜イギリスの階級社会の現代社会への現れ〜 イギリスというと階級制度が思いつくが、果たしてそれは現在どのようなかたちで存在しているのか。私たちが普段読む、小説やその映画化作品などを通してイギリス社会とイギリス人の心理に響く「階級意識」を考えていこうと思う。なんだかイジワルで「階級」にとりつかれたイギリス人、彼らの書く文章に練りこまれた「階級」にまつわる皮肉などを取り上げていきたい。 まず、イギリスにおける階級とは何かということについて述べておきたい。階級は、イギリス以外の国では、まず経済的な区分として捉えられている。しかしイギリスでは「アクセント、家、車、スポーツ、食べ物、ファッション、飲み物、喫煙、スーパーマーケット、メロドラマ、休日を過ごす場所、そして運動靴に至るまで、生活のほとんどあらゆるものに微妙な、あるいは明白な、階級を表す名札がついてくるのである。」なのである。(『階級にとりつかれた人々』 新井潤美 より アンドリュー・アドニス『ア・クラス・アクト』)  イギリスの階級の分類方法については アッパー・クラス=上流階級:地主・貴族・金融を中心とする資産家 ミドル・クラス=中流階級:実業家・専門職など ワーキング・クラス=下流階級:労働者階級(ブルーカラー) に大別されていますが、個々の階級内においても上層・下層の区別が存在していて、必ずしも経済力を反映してはいないので、経済状態が逆転している場合もある。
  • レポート 海外文学 階級社会 イギリス 労働者階級 ハリーポッター
  • 550 販売中 2006/08/04
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  • 現代社会と福祉①
  • 社会福祉士の通信教育にて、50点中40点の評価をいただいたレポートです。 【科目】現代社会と福祉① 【課題】「助け合い」2019年9月12日にインターネットメディア「現代ビジネス」に掲載された坂本治也の記事『日本人は、実は「助け合い」が嫌いだった・・・国際比較でみる驚きの事実』を読んで、①ここで述べられている内容について同意するか・しないかの意思表示をした上で、その根拠(具体的な経験、自らの実感、データなど)を示してください。その上で、②これから日本において共助の意識を高め、その実践を充実したものとするにはどのような取り組みが必要であるかについて、あなたの考えを述べてください。 【文字数】1587字 【評価】40/50点 ご自身の経験も踏まえ、うまくまとめておられます。
  • 日本 福祉 社会福祉 社会 高齢者 地域 国際 サービス 課題 比較 社会福祉士 通信
  • 550 販売中 2021/08/12
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