連関資料 :: 国際協力

資料:17件

  • 私の体験的国際協力
  • <Option A> 私の体験的国際協力論 ~日本とアジア各国との関係~ 近年、個人的体験を通じて日本とアジア各国との協力関係について考える機会があった。そこで、①いま日本が必要としているアジアとの関係について、②アジアにおける日本の立ち居地について、③いまおこなわれるべきこと、そしておこなえることについて、自分なりの意見をまとめてみた。 第一項:いま日本が求めているアジア 大学1年生の夏、生まれてはじめてマレーシアという国をおとずれた。しかも首都クアラルンプールは経由しただけで、目的地はサバ州サンダカンというボルネオ島の田舎町だった。どのくらい田舎だったかというと、サバ州第二の都市であるにも関わらず、町にはエスカレーターが一台しかないというほどだ。しかもその一台さえもほとんど動いていなかった。そこからさらに車で1時間ほどいった村には、日本ではもうみられない光景があった。そこはまさに日本人のイメージするアジアの発展途上国そのものだったのだ。大家族で暮らす人々は、太めの枝や葉っぱでつくられたマレーシアの昔ながらの長屋に住み、現地特有の犬や家畜と子供たちが泥んこになって遊び、あたりは水牛の糞と熟しすぎたフルーツとヤシ油の独特のにおいがしていた。 そんなサンダカンで私が身をもって感じていたのは、この国の貧富の差であり、物価の安さであり、衛生観念の低さ、そして亜熱帯の暑さと湿気と、飲み物のぬるさだった。しかしそれと同時に、食文化の豊かさや、現地で親切にしてくださった方々のあたたかさ、イスラム文化の深み、そして何よりも精神的な意味での人々の生活のゆとりを非常に強く感じた。時計にしばられることなく、日が登れば目覚め、日が沈めば寝る。周りに住む大勢の人々と助け合い、同じコミュニティーのなかで子供をそだて、老いていく。人間という生き物にとってごくごく当たり前なはずの生活サイクルが、なぜか新鮮だった。 サンダカンは、東京とはちがい自動販売機の1つも無かったが、同時にスクランブル交差点も騒音も通勤ラッシュも無かった。最初は少しずつ慣れることが必要だと思いもしたが、帰国する直前になると、もっとこの国に居たい、この国を知りたい、と思ったものである。もっともそんなことを気楽に考えたのも、私が日本人であり、それなりの日本円を持って生活している身であるから、だったかもしれない。実際にマレーシアの人々からは、日本人であるというだけで経済的に豊かであるというイメージをもたれる、という印象があった。しかしマレーシアには、日本が富を得るにしたがって、いつしかなくしたものがまだ数多く残されていた気がしてしょうがなかったのだ。  確かに、日本は豊かである。アジアの中で先頭をきって先進国の仲間入りを果たし、第二次世界大戦でうけた大きな傷にもめげずに発展を成功させてきた。しかしこの国には、生産性・効率性ばかりを重視しがちであるという弱点がある。生産性と効率性を追い求め、より低いコストで大量生産を実現させなければ、今日のような日本はありえなかっただろう。しかし、その代償はこの国にとって小さくはなかった。その結果うまれたストレス社会の中で、環境問題、深刻な家庭内問題、若者の社会離脱、大量自殺等の諸問題があとを絶えない。大きな社会のシステムの中で、人間性を重視する風潮を忘れかけてしまっているいま、私たちは、私たちの原点であるアジアの文化・歴史・伝統的価値観から人間性についての問題解決のヒントを何か得られるはずである。日本からの経済的支援は、多くのアジアの国々が必要とし、求めているものであるが、日本
  • 私の体験的国際協力論
  • 550 販売中 2008/01/14
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  • アジアに学ぶ視点と国際協力のあり方
  • 私は二十才の時、中国の天津に短期留学した経験がある。そこで肌で感じたのは、貧富差の激しさであり、物価の安さであり、人口の多さであり、貧しさであり、ビールのあまりのぬるさである。しかしそれと同時に、食の豊かさもあり、人間の豊かさもあり、歴史と文化の深さもあり、生活のゆとりも非常に実感した。  我が国とはちがい自動販売機の1つも無いが、パソコンも渋滞の通勤ラッシュもストレスも無かった(もっとも自転車の数には驚いたが)。  正直な話をすれば、中国で福祉が豊かだとはとても思えなかったのを記憶している。この国には福祉より経済と政治の方が最優先だとしみじみと感じたのである。  そんな私であるが、実際に我が国に帰国する直前になると、もっとこの国に居たいと思ったものである。もっともそれは、私が日本円を持っていたからでもあるだろう。実際に中国人の方々には日本人というだけで、羨ましがられもしたもの事実である。
  • レポート 福祉学 アジア 国際協力 視点
  • 5,500 販売中 2005/11/09
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  • 国際協力法「日本のODA腐敗の根本原因」
  • 「国際協力法」レポート 「日本の ODA 腐敗の根本原因」 1、はじめに 日本は今年、終戦から57年目を迎えた。日本全土が焦土と化し、国家体制も経済基盤 も何も持たなかった終戦から半世紀経った現在、日本は世界の経済大国となった。国民一 人当たりの GNP は常に世界トップクラスに入る国へと変貌を遂げた。 今からわずか50年前、日本は地下資源すら持たない最貧国であった。多くの国々から さまざまな支援を受けて、主権国家となった。高度経済成長を遂げ、日本は大量生産・大 量消費の資本主義の甘い蜜を謳歌した。やがて、物質的充足は当然のものと考えられ、貧 困とは「物質的欠乏」であり、「豊かさ」とは「消費すること」と意識されるようになった。 こうした国に生きる私たちが、50年前に受けた恩恵に報いるには、世界に対してどの ような働きかけをなすべきか、またはなさなければならないかという観点から、日本の ODA の現状と問題点を探りたい。 2、日本のODAの実態 日本は、長年、対 GNP 比で世界最高の ODA 拠出を行って来た。名目上はアメリカに次 ぐ世界第2位であったが、アメリカは拠出を約するのみで、実際に援助に投じた額では、 日本が世界最高であった。しかし、日本が行う援助のほとんどが「2国間援助」と呼ばれ るもので、援助の形態も「無償援助」と標榜しつつ、返還を要する「貸与(円借款)」の 形態がとられている。 「2国間援助」の問題点は、援助する側と援助を受ける側が直接に交渉を行うため、立 場的に絶対優位にある援助国の都合のいいように、援助の内容や形態が決定されてしまう。 そのため、被援助国が真に希望する形での援助が実現しないということにある。また、援 助を「貸与」という形で行うことは、資本主義社会で強力な「円・¥」を膨大な額貸し付 け、「カネ」によって途上国を自らの支配下に招き入れるような現象をもたらすことにな る。このように、自国の価値観や経済体制を押し付けるような日本の ODA 政策によって、 被援助国の人々は様々な弊害を被っている。その現状について検討したい。 (1)クドゥン・オンボ インドネシア中部のジャワ州でのダム建設(潅漑、発電、洪水制御、飲料・工業用水、 観光目的)はクドゥン・オンボといわれる。このプロジェクトの内容は、総経費 2 億 8310 万ドルのうち、世界銀行が 1 億 5600 万ドルを、日本輸出入銀行が 5000 万ドルを融資する。 建設受注会社は間組、ブランタス・アビプラヤ社である。 このプロジェクトによって、建設予定地域に該当した 37 か村が水没し、5390 世帯(2 万 3380 人)が立ち退きを迫られたという事実がある。また、1500 世帯(7000 人)が残留し ていたのにもかかわらず、ダムの貯水を開始した。つまり、人命を犠牲にしてまでも、開 発を行ったということだ。この事態に対し、住民たちは、現在も抗議活動をしているとい う。また、開発にかかる費用として拠出された、輸銀の 5000 万ドルの使途が不明であり、 開発に絡んで、莫大な利益を不当に手にしている者の存在を窺がわせるが、その真相は究 明されていない。 (2)フィリピンの国際貿易港建設 「ODAは第二の侵略だ。我々の軍隊を使って日本は経済的に侵略している」と述べた のはフィリピンのある女性である。彼女は自分の家を「港を作るから」という理由でフィ リピンの軍隊によって壊された。港のための資金はODAから来る。(フィリピンバカンダ ス市サンタクラ
  • 法学 開発・環境ジェノサイド 三峡ダム ODA JAICA フィージビリティー調査
  • 660 販売中 2008/01/28
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  • アジア文化論 アジアに学ぶ視点について述べ、これからの我が国の国際協力のあり方について論ぜよ。
  • 1. 東アジアにおける福祉の現状  論述のなかった東アジアの福祉対策としては韓国の「生産的福祉・参与福祉」、中国の「社会保障改革」、台湾の「大温暖福祉プログラム」など独自の考え方が普及しつつある。 日本、韓国、台湾は一つの福祉レジームを形作ると言われている。この東アジア福祉レジームは、「国家の福祉の必要性の多くを否定するように見える家族福祉システム、職業別で、しかも幾分残余的な社会保険を基盤としたシステム、大企業の中核労働者を中心とした企業福祉」という特徴を持つ。この様な福祉レジームは西欧の様なイデオロギーとはやや異なり、その時々の政策課題に対応する中で、いわば場当たり的に作られてきたものである。この様な特徴は、近代国家の形成が遅れて始まった事との関係が示唆されている。 2.東南アジアの福祉 著者が東南アジアの人と人との触れ合いがもたらす福祉の力に重きを置きすぎている点は否めない。
  • 大学 レポート
  • 550 販売中 2010/03/24
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