連関資料 :: 鏡映描写における学習の両側性転移

資料:3件

  • 描写学習における両側転移の影響
  • 問題と目的 身体運動と知覚は相補的に働き、協働して環境に適応的な行動を起こすことがある。この時、運動と知覚の間に協応があるという。スポーツや筆記など、我々の身の回りには運動と知覚の協応を必要とする行動はたくさんあり、これらは初めから運動と知覚が協応していたのではなく、発達過程における学習によって協応するようになったものである。この学習を知覚=運動学習という。知覚=運動学習において、前に学習したことが後の学習に影響を与えることが知られている。この事を学習の転移といい、例えば右手による学習経験が左手による学習に対し促進的に働くことが挙げられる。これを特に両側性転移という。本実験では鏡に映った手を見ながら線を引くという鏡映描写を用いて運動と知覚の間に協応が無い状況を実験的に作り出し、線引きの学習過程で両側性転移が起こるか調べることで知覚と運動の協応学習のメカニズムを検討する。もしも鏡映描写の学習が一方の手の筋肉群に特有な技能を学習するならば転移は起こらないはずである。また、鏡映描写学習が鏡像に対する手の運動に関する一般的な学習であれば完全な転移が起こるはずである。もし上記2つの技能を同時に学習しているのであれば不完全な転移が起こると考えられる。 方法 ◆実験計画 独立変数は利き手で行う練習試行の有無である。統制群は練習試行の替わりに計算問題を行った。従属変数は非利き手で行うポスト試行における所要時間と逸脱回数である。 ◆被験者  XX大学の心理学部学生男女53名及び同大学院生1名が被験者を務めた。 ◆材料  13種類の不規則な図形パターン(全長600mm、コース幅3mm、屈曲点の数11個、屈曲点間の距離50mm)及び、鏡、小数点以下二桁まで計れるストップウォッチ、図形を覆う遮蔽を用いた。
  • レポート 心理学 鏡映描写 両側性転移 感覚運動協応 精神物理学 知覚運動学習
  • 550 販売中 2006/04/14
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  • 描写学習における両側転移の有無についての検証
  • 心理学実験Ⅰ 鏡映描写学習における両側性転移の有無についての検証 第1章 序 論 私たちは日々さまざまな行動を行って生活している。人間の行動は生得性の行動と獲得性の行動の大きく2つに分けられる。生得性の行動は、生まれつき備わっているもので本能に基づく行動とも言える。生得性の行動には、反射や走性などがある。獲得性の行動は、人生の経験によるものである。したがって経験に基づく行動と言える。 獲得性の行動の中に学習(learning)がある。一般的に学習というと勉学や経験を積み重ねることを想像するが、心理学における学習とは、経験により比較的永続的な行動変化がもたらされることであり、またそれをもたらす操作、過程も学習に含まれる。 私たちは日常生活の中でさまざまな動作をスムーズに行っている。運動は多くの場合、視覚的情報を適切に利用することによって遂行される。例えば本棚から本を取るとき、手を目的の本まで動かさなければいけないため目を閉じて取りたい本を取ることはできない。また、本を取るためには手の微妙な力加減も必要である。このように知覚と運動は密接に結びついており、この結びつきを知覚-運動協応(per
  • 実験 心理学 心理 学習 運動 大学 課題 転移 両側性転移 鏡映描写
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