連関資料 :: リハビリテーション

資料:137件

  • 精神科リハビリテーションの構成について
  • 精神科リハビリテーションの構成について 1. はじめに  精神科リハビリテーションは、確たる学術的背景なく多種多様な業種の人間の実践によって発展してきたものであるため、その構成も多様である。以下に精神科リハビリテーションの対象とそれに関わる専門職と社会資源について整理するとともに、その連携の意義について考察する。 2. 精神科リハビリテーションの対象  精神科リハビリテーションの対象となるのはもちろん精神障害者であるが、精神障害は非常に広い概念であるためにそれをもつもの全てが精神科リハビリテーションの対象となるとは限らない。我が国における実態としての精神科リハビリテーションの利用者は「精神障害のために生活の困難や生活のしづらさを抱え社会参加や活動に制限のある人々が対象となる」と言われている。よって、精神障害の医学的側面だけでなく、生活障害となる側面も正確に評価する必要がある。 かつて障害の度合いを評価する際には国際障害分類(ICIDH)が用いられていたが、障害を負の側面からしか評価していないとの批判を受けたために、2001年5月からは国際生活機能分類(ICF)が用いられるようになった。ICFでは、人間の生活機能と障害について、「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」だけでなく、それぞれに影響を及ぼす「環境因子」と「個人因子」についても評価する。こうした評価を踏まえ、要支援者に必要なサービスを提供していくのが精神科リハビリテーションの重要な役割と言えよう。 3. 精神科リハビリテーションに関わる専門職  精神科リハビリテーションにおいても医療は重要な役割を占めるため、精神科医師や看護師、作業療法士といった医療系の専門職種の存在は必須である。精神障害を「要治療者」として捉える場合は、医師を頂点とした医療チームで治療にあたる必要がある。そのため、精神保健福祉士には「業務を行うに当たって精神障害者に主治の医師があるときは、その指導を受けなければならない」と義務づけられている。ただし、先にも述べたように精神科リハビリテーションは精神障害の「生活障害」としての側面も支援するものである。こうした視点においては、各専門職がお互いの専門性をしっかりと認め合い、同列のパートナーとして要支援者に必要なサービスを提供していく必要があるだろう。 4. 精神科リハビリテーションの社会資源  精神科リハビリテーションを必要とする人間が最初に利用する社会資源は医療機関であろう。かつて医療機関においては入院による治療が中心であったが、近年通院でのリハビリテーションとして精神科デイケアやナイトケアなどに注目が集まっている。  急性期から脱した後に利用する社会資源は、要支援者の病状や環境によって適時適切に選択されるべきである。我が国の精神保健福祉対策の根幹である精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)において規定されている社会資源の内、比較的医療機関に近いものとして、社会復帰施設(5種類)があげられるだろう。(なお、これらの社会資源は障害者自立支援法(自立支援法)の施行に伴い平成18年10月以後廃止され、自立支援法のサービスに移行したが、現段階では経過措置段階で施設名が混在している状態であるため、ここでは旧来の名称で説明する。) (1) 精神障害者生活訓練施設 (2) 精神障害者授産施設 (3) 精神障害者福祉ホーム (4) 精神障害者福祉工場 (5) 精神障害者地域生活支援センター  このうち、(1) 精神障害者生活訓練施設と(3) 精神障害者福祉ホームはともに生
  • 環境 福祉 社会 障害 障害者 介護 精神 医療 精神障害 地域
  • 880 販売中 2008/05/20
  • 閲覧(7,336)
  • リハビリテーション学 概要と課題
  • ILOの1983年の第159号条約では「すべての障害をもつ人々が適当な雇用に就き、それを継続し、それにおいて向上することができるようにすること、並びに、それにより障害をもつ人々の社会への統合又は再統合を促進すること」と定義されている。我が国における障害者雇用について定めた「障害者の雇用の促進等に関する法律」(以下障害者雇用促進法)によれば、職業リハビリテーションとは「障害者に対して職業指導、職業訓練、職業紹介その他この法律に定める措置を講じ、その職業生活における自立を図ること」を指す。同法には、ハローワークや障害者職業センターなどといった社会資源の業務等について定めると共に、障害者雇用の受け皿を増やすべくいわゆる法定雇用率についての規定もある。 リハビリテーションは障害のない状態への「矯正」ではなく、障害の特性や個別的ニーズに即応した、障害者のエンパワーメントである。働くことを通して自分が社会に役立っていると実感することは障害者にとっても重要であり、そうした自己効力感が主観的QOLを高めることになるのである。また、人として当たり前な生活を実現させる「社会化」を身につける最も適切な手段が
  • 精神科 リハビリ PSW
  • 550 販売中 2008/12/20
  • 閲覧(1,451)
  • 精神科リハビリテーションの概念について
  • (1)精神科リハビリテーションの概念について  世界保健機関(WHO)はリハビリテーションを、「障害の場合には、機能的能力を可能な限りの最高レベルに達するように、医学的、社会的、教育的、職業的手段を併せ、かつ相互に調整して、個体を訓練あるいは再訓練することである」と定義している。  医学、社会、教育、職業は、リハビリテーションの4分野とされ、それぞれ個別に発展した経緯があるが、精神科では4分野の統合されたリハビリテーションが必要である。  イギリスのウィング(Wing,J.K.)とモリス(Morris,B.)は、精神障害リハビリテーションを「精神障害に伴う重度の社会的原因を明らかにし、予防し、最小にすると同時に、個人が自らの才能を伸ばし、それを利用して、社会的役割の成功を通して自信と自尊心を獲得するのを助ける過程である」とし、社会的役割の強化を中心に、障害をアセスメントし、残った能力を活性化し、自信を得させて、失われた機能や社会における生活能力を具体的に回復させる過程という機能的なとらえ方を基本としている。  一方、アメリカのアンソニー(Anthony,W)らは、「精神科リハビリテーションの使命は、長期精神障害を抱える人々の機能回復を助け、専門家による最小限の介入で、彼ら自身が選択する環境において落ち着き、満足するようにすることである」として、本人の技能開発(個人的社会生活技能の増進)と環境面での支援開発を二大介入として重視した。  これらの代表的な定義に対して、ワッツ(Watts,F.N.)は、「リハビリテーションの成功の基準は、個人が可能な限り最高の適応を達成することであり、それは著しい生活能力の改善によるものであっても、そうでなくてもよい」として、伝統的な「生活能力の改善」というリハビリテーション目標に新しい視点である、「社会環境」の改善目標も導入した。
  • レポート 福祉学 理念 リハビリテーション 分類 精神科 精神障害
  • 5,500 販売中 2005/11/11
  • 閲覧(11,989)
  • 精神科リハビリテーションの構成
  • 1.精神科リハビリテーションの対象 (1)対象者の定義と理解  精神科リハビリテーションの対象は、機能障害、能力障害、社会的不利と、身体、個人、社会の肯定的部分の活用と強化も重視し、これらと環境的要因との力動的関係の中で捉える。対象の多くは、慢性的な精神疾患に罹病し、再発、再燃を繰り返し、結果として入退院を繰り返さざるをえない人々である。  アメリカのアンソニーらは、「長期にわたり精神障害を抱える人が、専門家による最小限の介入で、その機能を回復するのを助け、自分で選んだ環境で落ち着き、自分の生活に満足できるようにすることである。」と、対象と役割を定義づけている。ここでの対象と役割規定は、機能を回復するという意味を広く捉えるとともに、精神科リハビリテーションが長期、機能回復、自己決定、Q O L等の多くの理念を含んだものであることを示している。  2 0 0 1年にW H Oは国際障害分類(ICIDH)を国際生活機能分類(ICF)へと改正した。生活機能を身体レベル、個人レベル、社会レベルの三つの次元として表現し、障害部分だけでなく、肯定的部分もみるようにし、これら全体の相互作用による循環モデルに変更された。これに伴い能力障害は「活動制限」に、社会的不利は「参加規約」となった。?心身・身体機能構造、?活動、?参加の三者が関連し合っていることを把握し、総合的なリハビリテーションが必要であるとしている。 (2)「病」と「障害」の併存  精神障害者における障害の特徴は、病と障害が併存し、この病と障害が多様な振幅をもって立ち現れるということを十分理解する必要がある。つまり、疾患と障害が比例的に軽快、ないし悪化しない場合もある。さらに障害が固定しない点も他の障害者との違いといえる。1)で述べたように障害を包括的に捉えるとともに、偏見による粗害因子、就業を阻害する環境因子なども加味して個々の障害特性を捉える必要がある。
  • レポート ICF 精神障害者 チームアプローチ 精神科リハビリ
  • 550 販売中 2005/12/28
  • 閲覧(6,072)
  • 精神科リハビリテーションの概念
  • 1. 精神科リハビリテーションの概念  世界保健機関(WHO)は1 9 8 1年「リハビリテーションとは、能力障害あるいは社会的不利を起こす諸条件の悪影響を軽減させ、障害者の社会統合を実現することをめざすあらゆる措置を含む。障害者を訓練してその環境に適応させるだけでなく、障害者の直接的環境および社会全体に介入して彼らの社会統合を容易にすることを目的とする。障害者自身、その家族、そして彼らの住む地域社会はリハビリテーションに関係する諸種のサービスの計画と実施に関与しなければならない。」と定義している。  また2 0 0 1年に発表した「ICF:国際生活機能分類−国際障害分類改訂版(ICIDHが身体機能の障害による生活機能の障害が中心であったのに対し、ICFはこれらに環境因子という観点を加えた)は障害の分類を?心身・身体機能と構造=body functions & structure、?活動=activity、?参加=participationと示した。 2.リハビリテーションの分類
  • レポート 精神障害 リハビリ ICF 精神科リハビリテーション
  • 550 販売中 2005/12/28
  • 閲覧(9,652)
新しくなった
ハッピーキャンパスの特徴
写真のアップロード
一括アップロード
管理ツールで資料管理
資料の情報を統計で確認
資料を更新する
更新前の資料とは?
履歴を確認とは?