イオン化エネルギーについて

閲覧数4,178
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    どのような原子が陽イオンになりやすいのであろうか。原子の核外電子は、その軌道や配置の状態によって、軌道に束縛される強さが異なる。中性の原子から1個の電子を取り去るのに必要なエネルギーを第一イオン化エネルギーという。なお2個目の電子を取り去る場合を第二イオン化エネルギー、3個目の電子を取り去る場合を第三イオン化エネルギーという。
    Mg = Mg+ + e- -175 kcal/mol
    Mg+ = Mg2+ + e- -345 kcal/mol
    1原子当たりのイオン化エネルギー(イオン化ポテンシャル)を、eV(エレクトロンボルト)単位で表すと、次のようになる。
    Mg = Mg+ + e- -7.65 eV
     第1イオン化エネルギーを原子番号順に並べてみると、周期性がある。同族の原子の第1イオン化エネルギーは、互いに類似しているが、原子番号が大きいほど、その値は小さい。すなわち、陽イオンになりやすい。また同周期の原子では、原子番号が大きくなるにつれて、その値が大きくなり、陽イオンになりにくくなる。
     同族の原子では、最外殻の電子数が等しく、原子番号が大きいほど原子が大きくなり、原子核と際外殻の距離が大きくなるため、電子がより離れやすくなる。
     また同周期の原子では、原子番号が増えるほど電子が離れにくくなるのは、?右にいくほど核の電荷が大きくなること、?ある一つの電子に対する核の+の荷電の働き方を考えると、その電子より内側の殻にある電子は核の荷電をよく遮るが、同じ殻の電子はあまり遮らないので、同じ殻の電子が増えるほど電子に核の力が強く働き、電子が離れにくくなること、などの理由による。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    イオン化エネルギーについて
    どのような原子が陽イオンになりやすいのであろうか。原子の核外電子は、その軌道や配置の状態によって、軌道に束縛される強さが異なる。中性の原子から1個の電子を取り去るのに必要なエネルギーを第一イオン化エネルギーという。なお2個目の電子を取り去る場合を第二イオン化エネルギー、3個目の電子を取り去る場合を第三イオン化エネルギーという。
    Mg = Mg+ + e- -175 kcal/mol
    Mg+ = Mg2+ + e- -345 kcal/mol
    1原子当たりのイオン化エネルギー(イオン化ポテンシャル)を、eV(エレクトロンボルト)単位で表すと、次のようになる。
    Mg = Mg+ + e- -7.65 eV
     第1イオン化エネルギーを原子番号順に並べてみると、周期性がある。同族の原子の第1イオン化エネルギーは、互いに類似しているが、原子番号が大きいほど、その値は小さい。すなわち、陽イオンになりやすい。また同周期の原子では、原子番号が大きくなるにつれて、その値が大きくなり、陽イオンになりにくくなる。
     同族の原子では、最外殻の電子数が等しく、原子番号が大きいほど原子...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。