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万葉集で検索した結果:43件
大伯皇女及び有間皇子の和歌の鑑賞
万葉集相聞歌の一角を築く特徴的な歌群に、まじないや呪術を詠みいれた歌がある。『万葉集』における歌は、特に恋の歌でいえば、相手に逢えない状態で、逢えるように願っているものがほとんどである。これは、歌には逢いたい人に逢えることを可能にする呪力あると考えられていたからである。遠くにい...
今回の知識の泉は平仮名についてです。 日本語は中国語と違い、漢字と仮名を混用させて語の切れ目を表示するため、かつては漢字の発音だけを借りて別の語を書き表す方法をとっていました。これを仮借といいます。その仮借が定着してきて、万葉仮名が出来上がりました。万葉仮名とは万葉集の中に使用さ...
額田王は、万葉集初期の女流歌人である。その出自・経歴年・生没年は不明である。それは、額田王について伝える資料がごく限られていることによる。万葉集の十二種の作品と、日本書紀に「天皇、初め鏡王の女額田姫王を娶して、十市皇女を生しませり」という一文以外に伝えるものはない。始め大海人皇...
H・I歌には「たまきはる命は知らず」、「八千種の花は移ろふ」のような、否定表現や不安を示す表現が用いられており、現在、将来に対する不安を、松結びによって払拭しようとする構成となっている。これはD歌に用いられる「ま幸くあらば」の仮定表現も同様である。 松を結ぶ行為によって、現状・将...
連用修飾とは、用言である動詞・形容詞・形容動詞を修飾し、動作・状態などを説明・限定して表現する働きである。そして、連用修飾する品詞は、副詞・形容詞の連用形・形容動詞の連用形・動詞の連用形・数量詞などに加え、名詞+格助詞の形式で連用修飾する。例えば「早足で歩く」という文は「早速」と...
古今和歌集の仮名序を見て、わたしはふと考えた。万葉集から約百五十年後のそれは、随分とことばへのこだわりが変わり始めているように感じるのである。それまで生活の中で神のものと考えられていたことばが、人々の目線の位置に下がってくるどころか、ある種また別の意味で目線より上へと位置を変え...
大伴宿禰家持、天平十八年閏七月を以て、越中の国守に任ぜらる。即ち七月を取りて任所に赴く。ここに姑大伴氏坂上郎女、家持に贈る歌二首 ▽ 坂上郎女・・・大伴旅人の異母妹。万葉集に歌も多く、一流の女流歌人で家持の家庭生活及び作歌生活に大きな影響を与えた。この歌の当時四十六歳。(大系)...
※設題1 和歌形態について具体的に述べよ。 まず初めに、五音と七音の句によって作られる歌を和歌といい、和歌にはさまざまな形態が存在している。それは、「長歌・片歌・旋頭歌・短歌」であると考えられる。以下、それぞれに...
万葉集に見られる難訓歌について、その定義や実際に訓じてみたことについて、各種文献を参照した結果をまとめる。 難訓歌とは、簡単に言ってしまうと訓じるのが難しい歌であり、訓について注釈の見解がわかれているものである。訓じるのが難しいと一言で言っても様々なパターンが考えられる。一...
広く諸外国の古典文学などに各々の神話や宗教的要素がしばしば見られるように、万葉集にもまた日本の神話が大きく影響しているようだ。それは作品そのものに神が登場するというものではない。人々の生活の中に当然として神話の存在が反映され、それらが歌へ反映することで分かるのである。中でも注目...
①上代、中古、中世、近世の文学の特質を、それぞれの時代の特性をふまえつつ、下記の諸作品を例にして具体的に説明せよ。 〈古事記・万葉集・古今集・女流日記(女性によって書かれた日記)・源氏物語・平家物語・徒然草・近世小説〉 【上代】 上代とは、都が大和(奈良)から平安京(京都)へ...