けい光

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    ある物質が放射を吸収すると、一般的には吸収波長よりも長波長の放射が再放出される。けい光として知られているこの現象は、多くの無機物質や有機物質の分析に利用することができる。この分析法は感度が高いうえに特異的であるという長所があり、また生化学の分野で広く応用されている。

    ○原理
     けい光を伴う放射の吸収過程は、一般的には複雑な有機分子のπ−π*遷移が関係している。分子がhνexで表される放射を吸収すると、電子は励起されて基底状態から励起状態に遷移する。この高いエネルギー準位において、分子はある一つの振動エネルギー状態で存在するが、溶媒分子との衝突によって振動エネルギーを失い、励起状態のなかではもっとも低い振動エネルギー準位まで下がる。分子が光量子を放出して基底状態に戻る確率は、この最低エネルギー準位からのものがもっとも大きくなる。けい光は、つねに励起状態の最低振動エネルギーからの遷移が関係し、電子は基底状態のどの振動エネルギー準位にでも戻ることができる。基底状態でも分子は溶媒分子との衝突によってエネルギーを失い、最低の振動エネルギー準位に戻る。放射の吸収と放出は、紫外−可視分光測光の場合と同じように、ある波長の領域にわたって起こるものである。
     一般に励起光は紫外部領域の放射である。励起光が紫外部領域の放射であっても、発光は通常可視部領域の放射となる。励起状態の寿命は約10−8sであり、光の照射をやめると、けい光の発光はただちに止まる。基底状態と励起状態は“一重項状態”であり、これは、分子軌道の電子対が互いに逆方向のスピンをもっていることを意味するものである。ときには、励起状態の電子が基底状態にもどる前に“三重状態”(電子スピンが対をなさない)へ遷移する場合がある。しかし、この遷移の確率はずっと低く、また励起三重項状態の寿命は10−4〜10sである。

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    けい光とは
     ある物質が放射を吸収すると、一般的には吸収波長よりも長波長の放射が再放出される。けい光として知られているこの現象は、多くの無機物質や有機物質の分析に利用することができる。この分析法は感度が高いうえに特異的であるという長所があり、また生化学の分野で広く応用されている。
    ○原理
     けい光を伴う放射の吸収過程は、一般的には複雑な有機分子のπ-π*遷移が関係している。分子がhνexで表される放射を吸収すると、電子は励起されて基底状態から励起状態に遷移する。この高いエネルギー準位において、分子はある一つの振動エネルギー状態で存在するが、溶媒分子との衝突によって振動エネルギーを失い、励起状態のなかではもっとも低い振動エネルギー準位まで下がる。分子が光量子を放出して基底状態に戻る確率は、この最低エネルギー準位からのものがもっとも大きくなる。けい光は、つねに励起状態の最低振動エネルギーからの遷移が関係し、電子は基底状態のどの振動エネルギー準位にでも戻ることができる。基底状態でも分子は溶媒分子との衝突によってエネルギーを失い、最低の振動エネルギー準位に戻る。放射の吸収と放出は、紫外-可視分..

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