連関資料 :: 経済学

資料:275件

  • 経済原論(1分冊)
  • 総費用は生産量が増加するにつれて増加するが、初めは増加の割合が小さく、その後増加の割合が大きくなるので、総費用曲線はS字状の形をしている。 完全競争市場における利潤最大の条件として、販売価格Pと総費用から導かれる限界費用MCとが等しくなること、つまりP=MCとなることである。 最大利潤の追求であるが、図-1を使って説明しよう。  いま、価格Pが与えられたものとして、企業はその価格でなら、生産量をいくら増やしても全部売りつくせると期待できる。従って、価格Pが単位生産費AC(平均生産費)を上回っているなら、企業は生産量を増やせば増やすほど多くの利潤を上げることができる。図―1で価格は一定であるが、単位生産費は、生産量の増大につれて、費用逓増の法則により逓増するので、価格Pは単位生産費と等しくなり、やがて価格Pは単位生産費を上回ることになる。このことを生産1単位を増すごとの費用(限界費用)に関連づけて考えれば、価格Pと最終的に追加される単位生産量の積が最終的限界費用より上回れば、限界利潤はプラスになり、下回っていればマイナスになる。また、等しければ最終単位の追加的生産により利潤はゼロになる。しかし限界費用は右上がりの曲線で表されるように、それ以前の単位の限界費用は最終単位のそれよりは小であり、価格は常に一定であるから、限界費用と価格が等しくなる以前の生産物については常に企業は利潤を上げることになる。図―1において、限界費用曲線と価格線との交点P2では、価格と限界費用は等しくなっているため、利潤はゼロである。しかし、1つ前の単位生産物はP1の費用で生産され、価格がP2と同じP3で販売するなら、P3からP1を引いた差が利潤となる。このように、限界費用を上回る価格を総計したものは利潤総計であるから、最大利潤を上げるには、価格と限界費用が等しくなるX2までの生産量を上げればいいことになる。そして、点P2よりも右側の部分は限界費用と価格が等しくなる点をこえて生産した場合であり、これは生産をやめることによって損失(マイナス)を生じさせないことができるが、左側の価格線Pより上の部分の損失はそのようにはいかないので、x2を生産した時の利潤合計は価格線PとMC(限界費用曲線)の間で表すことができる。  完全競争経済下では、この産業界には新しい企業が参入してくることにより生産量(供給量)を増すので市場価格は下降することになる。これにより図―2において、価格がC(P2)になったとすると、企業は最低の平均費用をまかないきれないので生産の継続は不可能となり、さらにこれが不変費用以下になれば企業は閉鎖することになる。このように価格が平均費用の最低点以下になれば、この産業会の企業は他の産業に転ずるか、閉鎖するか、生産量を切り下げるなどの行動をするはずである。この点(図―中2点P2)を操業停止点という。この結果、市場価格は再び上昇をたどり、最終的にはBにおいて均衡を保つこととなる。また、このBに対応したMC(限界費用曲線)とATC(平均費用曲線)の交点P1を損益分岐点という。固定費用がかかるので、赤字ではあるが生産を続けることで固定費用を幾分とも補える間は生産を続けた方が損失は少ない。価格Bにおいて企業は正常な資本利潤と経営利潤を受け取るにとどまり、それ以上でも、それ以下でもなく、また生産量はBと平均費用最低点の交点P1から垂線を横軸に下ろしたX1の量となる。Bを長期的均衡価格という。つまり、操業停止点より右側のMC曲線が供給曲線になる。 企業の利潤最大化の条件を示すためには、ま
  • 企業 生産 価格 限界 市場 産業 供給 均衡 競争
  • 550 販売中 2008/06/04
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  • 経済原論(2分冊)
  • 政府支出G0、租税T0、貨幣供給M0のもとで、図―1のIS(G0)曲線とLM(M0)曲線の交点Aで均衡にあるものとして、ここでは租税の変化は無いものとして政府支出が増えた場合の効果を見てみよう。IS(G0)は、政府支出がG0、租税がT0のときのIS曲線を意味している。LM(M0)は貨幣供給がM0のときのLM曲線を示す。従って、政府支出、租税、貨幣供給がG0、T0、M0のときの均衡所得と均衡利子率はY0とI0である。完全雇用所得水準がYFなので、この経済は不完全雇用均衡に直面している。失業を解消するために拡張的な財政政策を行い、政治支出がG0から⊿G増えてG1になったとする。政府支出の増大は図―1でIS曲線をIS(G0)からIS(G1)へシフトさせる。この場合の資金調達は国債の民間引き受けによる。IS曲線がシフトしても貨幣供給には変化が無いので、LM曲線はシフトしない。従って、政治支出の増大によりこの経済の新しい均衡は点Bで成立する。当初の均衡点Aと新しい均衡点Bを比較すれば、政府支出の拡大が均衡所得と均衡利子率をともに上昇させたことがわかる。この場合、ISのシフト幅は政府支出乗数で決ま
  • 経済 政治 政策 投資 供給 比較 均衡 金融 雇用 政府
  • 550 販売中 2008/06/04
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  • 「地域再生の経済」−書評−
  •  大量生産・大量消費の工業社会は地域内部の自給率を低下させ、地域文化を壊してしまった。安い原料やより良い立地を求めて拠点を海外に移すことで工業が衰退すると、工業都市も衰退してしまう。新しく迎えた時代は知識社会である。工業社会では人の移動のための交通整備などで中央集権的だったが、知識を互いに与え合うためには人間同士の結びつきが重要になってくる。それが共同体である。地域再生には市場によるものとよらないものがあるが、市場は工業社会の成立でできたものであるから市場によらない地域再生が成功する。それは、その地域にしかない独自の文化を築くことである。また課税やサービスについて、政府と地方自治体のどちらが行うべきかを数値や図を用いて説明している。以上が本書の要約である。   私が本書で注目したのは、p.174の「地域社会再生のポイントは、地域社会の構成員によるグラスツールの草の根運動である。」という部分である。市場の力によらず、環境を良くしていくことで再生をはかろうとする地域について調べてみた。『環境に配慮したまちづくり−地方自治体の責任−』では山形県長井市の「レインボープラン」について書いてある。その内容は、各家庭から週に二回生ごみを収集し、それに農家から出る畜糞・畜尿を混ぜて「長井市レインボープラン・コンポストセンター」で堆肥化処理を行うというものである。
  • レポート 経済学 経済 地域再生 草の根運動 比例税率化
  • 550 販売中 2005/10/18
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  • 法と経済:コースの定理ほか
  • コースの定理とは ・ 取引費用がゼロないし低いときには、外部性ないし経済的非効率性は、法律や法ルールがいかなるものであっても、当事者間の取引や合意によって正されるというもの。法によらなくても任意の合意によって外部性の問題が解決されうることを明らかにした。 ・ 外部性とは、個人や企業の経済的活動が他の人や企業に便益やコストを与えていること。特に騒音や公害はコストを与えているので、外部不経済という(外部性は多くの場合、所有権が曖昧にしか定義されていないことから生じる Ex.空気は誰のものか)。 ・ コースの定理のもう一つの面は、取引費用が存在するときには、取引費用を小さくする法ルールが選ばれるというものである。 コースの定理は法律に何を示唆しているか。 1. 法律やそのルールによらずとも効率的な結果や資源配分を達成しうる。 →「何事も法律によって解決できるのだという考え方を改めよ」 2. 取引費用が大きい場合には、市場が機能しないから、司法や裁判制度は資源の効率的な配分を達成するための一手段である。 →「法と経済学への理論的な
  • レポート 経済学 共有地の悲劇 法のフレームワーク コースの定理
  • 550 販売中 2005/11/10
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