教師論 第一分冊

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    教師論 第一分冊

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    課題1.ソクラテスを選択

    ソクラテスの教育活動は、生涯を通じて俗見を洗い流し青年の内面から知恵と徳を発芽させるところにあった。若者に無知を自覚させることで真の知を明らかにしようと試みたことがソクラテスの教育活動だといえる。

    ソクラテスの教師としての活動として、アテナイ市民に無知を自覚させ、有徳の市民にすることが挙げられる。ソクラテスは「汝自身を知れ」という格言について、“自身”とは自己の魂のことであり自己自身において自己の魂の配慮をすることであると考えている。これは自己の魂を善いものにすること、徳を成し遂げることという、知識と徳の一致において生きるという思想を持っていた。

    元来人間は理性の働きによって種々のことを知ることができる反面、独断や偏見に陥りやすい。これらの開放の方法としてソクラテスは対話を用い、無知を自覚させ有徳の市民にするための教育を行ったのである。

    この対話の方法とは、まずソクラテス自身がその事柄について自分自身が無知であることを相手に告白する。そしてその...

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