障害児心理 第1設題

閲覧数2,191
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    「知的障害、自閉性障害について、定義、分類、原因、特徴を述べよ。」
    知的障害の定義で、一般によく用いられているのはアメリカ精神遅滞学会による「精神遅滞とは、知的な能力に顕著な制限があり、かつ、概念的スキル・実際の適応スキルに顕著な制限がある障害であり、18歳までに発現するもの」というものである。
    この定義から考えると、知的障害とは知的な能力に障害があるということだけではなく、同時に社会適応上大きな制限があることを意味していると言える。 
    また、18歳までというのは、心身の機能が発達する期間中に障害が発現したことを意味していて、それ以後に、上記のような知的機能の障害が発現した場合には、精神遅滞とは言わずに、痴呆あるいは中途知的障害と呼ばれている。
    従って、知的障害や精神遅滞は、発生期の障害に始まり、その後、発達全体に大きな影響を与えるものであり、一方、痴呆や中途知的障害は、知的な能力が通常の平均的な形で発達した後で障害が起き、知的な機能が低下する状態を意味していると考えられる。
     知的障害児の分類については、大まかな目安として、最重度、重度、中度、軽度の4段階に分けられる。
    ・【軽度】抽象的な思考を要する知的活動は困難であるが、適切な教育によって自立的社会生活が可能になることが多い(IQ〔知能指数〕50から69程度で、成人での精神年齢は9から12歳)
    ・【中度】適切な教育によって言語による意思交換をある程度できるようになり、多少の介助を受けて、身辺生活を処理したり、社会生活に参加することができるようになる。(IQを参考とすれば35から49程度で、成人での精神年齢は6から9歳)
    ・【重度】学齢期を過ぎても言語をほとんどもつことができず、身辺整理の処理にもかなりの介助を必要とする。(IQを参考とすれば20から34程度で、成人での精神年齢は3から6歳)
    ・【最重度】(IQを参考とすれば20未満で、成人での精神年齢は3歳未満)
    というように分類されている。
     知的障害児の原因については、まだ十分に明らかになっているわけではなく、知的障害のある30から40%の人については、検査を行ったとしても、その原因を明確にすることはできない。
    しかしながら、知的障害をともなう身体的疾患や異常、および危険因子について明らかになっているおり、それが発生期・胎生期・周産期・出生期の4つに分かれている。
    ①発生期では、遺伝的疾患・染色体異常がある。
    遺伝子により病気を発現する遺伝的疾患の中には知的障害を伴うものもあるが、遺伝子の仕組みは単純ではなく、十分理解されていない。また、染色体異常は、どうして突然変異で起こるのかは、解明されていない。
    ②胎生期では、妊娠中の感染症や母胎の中毒なども胎児の脳に影響を及ぼし、知的障害をもたらすことがある。
    ③周産期では、出産前後の出来事も知的障害に繋がることがある。
    ④出生期では、生まれた後の原因で、知的障害を誘発することがある。
    というように考えられている。
    知的障害の特徴については、知的な能力は「知能」の働きによると考えられており、「目的的に行動し、合理的に思考し、能率的に環境を処理する個人の総合的・全体的能力」とされている。
     これからのことから知的な能力と言っても、それは人間行動の様々な形で現れ、様々な形で社会生活上の制約をもたらすことがわかる。
     アメリカ精神遅滞学会では、知的障害によってもたらされる社会適応能力の制限を①概念的スキル②社会的スキル③実際的スキルの3つのスキルであると考えている。
     また、知的障害のある人の障害特性は

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「知的障害、自閉性障害について、定義、分類、原因、特徴を述べよ。」
    知的障害の定義で、一般によく用いられているのはアメリカ精神遅滞学会による「精神遅滞とは、知的な能力に顕著な制限があり、かつ、概念的スキル・実際の適応スキルに顕著な制限がある障害であり、18歳までに発現するもの」というものである。
    この定義から考えると、知的障害とは知的な能力に障害があるということだけではなく、同時に社会適応上大きな制限があることを意味していると言える。 
    また、18歳までというのは、心身の機能が発達する期間中に障害が発現したことを意味していて、それ以後に、上記のような知的機能の障害が発現した場合には、精神遅滞とは言わずに、痴呆あるいは中途知的障害と呼ばれている。
    従って、知的障害や精神遅滞は、発生期の障害に始まり、その後、発達全体に大きな影響を与えるものであり、一方、痴呆や中途知的障害は、知的な能力が通常の平均的な形で発達した後で障害が起き、知的な機能が低下する状態を意味していると考えられる。
     知的障害児の分類については、大まかな目安として、最重度、重度、中度、軽度の4段階に分けられる。
    ・【軽度】抽...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。