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考古学で検索した結果:47件
1. はじめに 人を殺し文明を破壊する戦争は、おそらくその開始から平和と安定を乱す悪の概念として、戦争の当事者を含めて、指摘されてきた。19世紀から始まる資本制社会においては、人は戦争をなくすための戦争を行い、戦争を遂行するための科学技術が高度な産業社会を生み出し、仮想敵国を想...
あさひまち展示館は新潟大学の考古学研究室と医学部の第一解剖研究室の共同展示である。 最初に小片保教授の紹介がある。教授は考古学の縄文人骨を鑑定する第一人者であった。それによって1980年までに発見された人骨はすべて新潟大学に集められていた。縄文人骨が1800体あり「小片コレ...
このレポートの内容は日本考古学会に通念化しつつあった、弥生時代から近畿地方は父系社会であるという説とは異なる、田中良之教授の説から成り立つ。以下、弥生時代末期からの埋葬の形式を考えることから始める。 弥生時代末期から5世紀代にかけては、キョウダイ原理において埋葬が行われた。そ...
銅鐸とは何か <銅鐸の定義について> 銅鐸は日本で生まれたもので、日本に特有なものである。その祖形は朝鮮半島に求められ、朝鮮の小銅鐸にその原型があると思われる。日本では7・8世紀以来、 有鈕無舌の撞きならすベルを「鐘」 有鈕有舌のベルを「鐸」 有鈕有丸の球形のもののみを「鈴」と呼んでいる。...
1. はじめに 山内清男の「サケ・マス論」という仮説を知り、大変興味が引かれるとともに、サケ・マスが縄文時代の東日本の高い人口密度を支える食料資源となりえるのか強い疑問を感じた。そこで現在の研究段階で山内の「サケ・マス論」に関してどこまで言及できるのかということを調べてみたくな...
旧石器時代の西アジアと東アジアの区分 1.旧石器時代とは 約300万年前から約1万年前までの期間を占める人類史上最古の時代。1865年イギリスの考古学者J・ラボックが石器時代を新旧に2分して設定したが、...
日本の旧石器時代研究史を岩宿遺跡(群馬県)発見以前の「前史」、岩宿遺跡発見から1980年頃までの一連の調査までを「第一期」、1981年の石器文化談話会(後の東北旧石器文化研究所)による散乱木遺跡(宮城県)から、2000年上高森遺跡(同県)の発掘までを「第二期」と区分して述べていき...
1.はじめに これまでの縄文時代の墓制研究において、埋葬人骨の頭位方向は他の属性と比較して特に重要視されてきたといえる。それは頭位方向が当時の精神文化のあり方や社会組織を表しているとの解釈が行われてきたためであろう。本稿では縄文時代の埋葬頭位研究史をまとめてみることにより、頭位研...
1.はじめに 本稿ではまず縄文時代の東西日本の格差をとりあげたうえで、谷口氏の環状集落から見た生態史観の研究をみていき、最後にまとめにかえて遺跡分布と人口密度を研究する意義について個人的考えを述べていくことにする。 2.縄文時代の東西格差 縄文文化を通観すると、土器型式のあ...
はじめに 課題として出された杉原荘介について調べた結果を報告してみたいと思う。 第一節 杉原荘介の生涯について 杉原荘介は1913(大正二)年十二月六日、東京都日本橋小舟町に出生する。幼い頃から考古学に関心があったらしく、武蔵野会や史前学会などの会員になる。...
1.炭素14年代測定の原理 炭素14年代測定とは、放射性同立体である炭素14が、ベータ線という放射線を出しながら時間経過とともに崩壊し、安定同位体である炭素12、13との比が減っていく性質を利用して、動植物などが、死亡などによって炭素を取り込むことをやめた段階からの時間経過を測...
はじめに 今年の6月、東京両国の江戸東京博物館にて「発掘された日本列島2001」と題し、最新の考古学速報展が開催され、考古学を志す者の一人として私もそこに足を運んだ。展示品の中で私の目を引いたのが縄文時代の漆製品だった。むろん、縄文時代から漆が利用されてきたことは知識としてあ...