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浮雲で検索した結果:19件
ここに二葉亭四迷がロシア文学の知識を基にリアリズムを説き、言文一致体によって『浮雲』を書いた。これによって近代知識人の苦悩を行き届いた心理描写で描き、近代的人間像を定着させたのである。
あるものをありのままに写し取る写実主義が浸透し、二葉亭四 迷が『浮雲』にて初めて言文一致を試みた。しかし、主観的な口語を模した言文一致体が 最も客観的であると期待された点に矛盾があった。
つづいて、二葉亭四迷が『浮雲』で初めて近代的人間像を文学に定着させた。言文一致体にて近代知識人の苦悩を描いた作品である。
また、二葉亭四迷は、『浮雲』を苦心の言文一致体で書き、近代的人間像を文学に定着させた。 その後、明治二〇年代になると、写実主義の欧化主義の反動から国粋主義運動が生じ、擬古典主義の文学が出来る。
それらを克服して発表された四迷の『浮雲』は、最初の近代日本文学とされる。また言文一致体である。未完ではあるが、真の近代文学の起点としての史的価値は高い。
逍遥の小説論に深い感銘を受け、写実主義を継承、発展させたのは二葉亭四迷であり、『浮雲』(明治二〇~二二)は、優秀だが内向的である知識人の苦悩を、日本初の言文一致体で描いた長編本格小説となった。
この年二月、徳富蘇峰『国民之友』発刊、二葉亭『浮雲』刊行。一二月、保安条例公布。 五月、東京専門学校(現早大)英語普通科入学。九月、専八裁判所書記となる。これは降格である。 七月亀吉を哲夫と改名。