国文学講義(上代)②

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    国文学講義

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     万葉集の旅の歌を「き旅歌」という。昔の万葉人はよく旅をし、旅の歌をつくってきた。万葉人にとって旅は生命であり、また生命の源でもあった。
    (一)語の意義
    「き旅」には二通りの意義にとられている。
    一つは「旅」もしくは「旅人」の意であり、二つ目は「旅住まい」または「旅住いする人の意である。
     き旅の字面については、「き」は「き」にも通じて用いられている。「き」は馬のおもがいという意味があるが、「き」と同じく旅の意味で通用する。これは中国においても同様であるように、わが国の万葉集でも共通の意味に用いられている。
     「き」には、本字・俗字を合わせると四通りの文字が使われている。一つは「き旅」の場合で、「柿本朝臣人麻呂き歌八首」で扱われている。二つ目は、「き旅」の場合である。 
    三つ目の「き旅」は、吉田の宜が大伴の旅人に送った手紙に使用されているが、歌の用例には存在しない。「き」や「き」が単独で歌の中に登場することは多い。
     (二)き旅歌のあり方
    き旅歌かどうかは、題詞・標目・左注の解釈によって判定することができる。しかし、それだけだとそれが旅先で作った歌であっても、恋愛感情が含まれておれば相...

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