布の保温性

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合成繊維の毛の向きによっても保温性が変わるという説明があったが,これには空気の対流が関係すると考えられる.体温と外気温を一定に保てば,繊維の向きに関係なく熱移動するが,実際には自然対流が起こっていたり,風などによる強制対流が起こっていたりする.このため皮膚の周りで空気の層を保っていられる方が,保温性が高まるだろう.つまり合成繊維なら,毛が内向きの方が外向きに比べ,保温性が高いと予想できる.恒温法でも布の枚数が増えるほど保温性が高かったが,これも空気の層が増え,熱が伝わりにくくなるためだと思われる. ところで,実験ではギャバや白布に比べ羊毛の保温率が高かったが,これは含気率だけではなく,羊毛の吸湿性によるものだろう.外気温が低くなった場合,空気中の水分量は急に変化しないので,相対湿度は高くなる.すると,毛はより多くの水分を吸収し,このとき水蒸気が水になるのとほぼ同様の熱を放出する.その熱が毛を温め,外気温の低下を感じにくくするものと考えられる. 今回の実験から,含気率や吸湿性の高いものほど保温性も高いことが,空気の熱伝導性との関係を考えることでよく分かった.実生活から,セーターは暖かいというようなことは分かっているが,理由を詳しく調べることで普段の衣服により興味が持てたと思う.

コメント

  • chiro23
  • 参考になった
  • 2006/07/18 2:20 (4年2ヶ月前)
アップロード日 2005/07/08
by yumin
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レポート
理工学
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    最新更新:2005/07/11 10:48
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