MRSAとVRE

会員540円 | 非会員648円
ダウンロード カートに入れる
ページ数3
閲覧数1,138
ダウンロード数4
履歴確認

    ファイル内検索

    資料紹介

     黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚、消化管内などの体表面に常在するグラム陽性球菌である。通常は無害であるが、皮膚の切創や刺創などに伴う化膿症や膿痂疹、毛嚢炎、セツ、癰、蜂巣炎などの皮膚軟部組織感染症から、肺炎、腹膜炎、敗血症、髄膜炎などに至るまで様々な重症感染症の原因となる。一方、エンテロトキシンやTSST‐1などの毒素を産生するため、食中毒やトキシックショック症候群、腸炎などの原因菌ともなる。

    MRSA の病原性は通常の黄色ブドウ球菌と比較して特に強いわけではなく、それらと同等程度の各種感染症を引き起こす。したがって、通常の感染防御能力を有する人に対しては一般的に無害であり、医療施設外で日常生活が可能な保菌者の場合は、除菌のための抗菌薬投与は基本的には必要ない。
     しかし、易感染状態の患者のMRSA感染症に対して抗菌化学療法を実施する際に、各種の抗菌薬に抵抗性を示すため、治療が難渋し重症化する事例も多いため、医療現場で恐れられているのは事実である。最近ではMRSA感染症がマスコミなどで話題になる事は稀となったが、医療現場でのMRSA による院内感染症は減少していないのが実情である。
     一般的には内科系より外科系の疾患を有する患者で問題となる場合が多く、例えば骨折後の骨髄炎、開腹、開胸手術後の術後感染などで治療困難な例も多い。特に血液疾患やガンなどの悪性消耗性疾患を基礎疾患に持つ患者ではリスクが高くなる。また、新生児や高齢者などもハイリスクグループである。新生児室などでMRSA が蔓延し問題となることがしばしば報じられているが、ディスポの手袋の使用と手洗いなど、適切な対策でMRSA の分離率や保菌状態を改善できるとの実績も報告されており、あきらめる事なく対策の努力を惜しむべきではない。

    資料の原本内容( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    院内感染…厳密には病院内で発生するすべての感染症。 一時的に病院を訪れた人が病院内で感染を受けたかどうかの判定は困難であるため、主に入院患者と 病院に勤務する者が問題となる。
    院内感染の病原菌は時代によってかわってくる。これは、病気の種類が変わり、また治療法がかわってくることと関連している。院内感染の中でも、薬剤耐性の菌による院内感染の流行は、その感染症の難治性になるために重要な問題である。
    病院には感染にかかりやすい易感染者が多数存在する。

    病院では化学療法薬が一般的に使用されているため、
    耐性菌が必然的に選択されて多数存在する可能性がある。

    院内感染がおこりやすい
    感染防止対策 ①病院が、院内感染の実態をよく把握する
            ②職員に対する感染に関しての教育を行い、予防・消毒を徹底させる
            ③原因となる患者がいる場合には他の患者から隔離する
            ④化学療法薬の使用制限
            ⑤職員に対する細菌学的な定期健診
    メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
     黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚、消化管内などの体表面に常在するグラム陽性球..

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。