エドガー・アラン・ポーについて

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     エドガー・アラン・ポーは波瀾万丈の人生を送ったが、短編小説、詩、批評の三分野に渡って活躍した。まず、短編小説はほとんどが雑誌に寄稿されたもので、恐怖感をそそられるもの、美的センスを描いたもの、推理小説に分けられ、その中でゴシック・ロマンス的な恐怖を描いた『怪奇幻想物語』、さらに収められた25編のうちで最も有名な作品『アシャー家の崩壊』は中世趣味、煽情主義、超自然的恐怖のゴシック・ロマンスの特徴をすべて含んでいる。アシャー邸の玄関先にはゴシック風のアーチがあり、廊下の壁にはくすんだ綴織がかかり、紋章入りの戦利品が置いてあり、建物は幾時代を経ていて色はひどくさびれていた。封建時代には地下牢という目的に用いられていた地下室もあり、中世趣味はふんだんに使われている。それがどこか人工的であるかのようだが、ポーの創造した幻想的な世界はこの人工的なところがかえって不気味な雰囲気をかもし出している。家の外観がアシャー家の気風に影響を与えたとする友人も登場したが、実際はアシャーの病的な精神が建物にのりうつって陰鬱に映ってみえるのであろう。アシャー邸はアシャー自身の精神の象徴として描かれているのである。病床にあった妹が息をひきとったのでアシャーが棺に納めて地下室に安置したが、突然、妹が生き返って兄の上に倒れかかり、二人とも息絶えてしまう。そして、アシャー邸は大音響とともに崩壊してしまう。邸宅そのものの崩壊でアシャー家の壊滅を描いたのである。『怪奇幻想物語』の中で恋愛形式をとった『ライジーア』も有名である。舞台はライン河畔の古都とイギリス郊外の大邸宅で、その内部は『アシャー家の崩壊』同様、人工的で贅沢を尽くした中世趣味で飾られている。それが青年貴族とライジーアとの奇怪で幻想的な恋愛を取り巻いている。青年とライジーアは深く愛し合っていて結婚したが、ライジーアはまもなく病に倒れて他界してしまう。

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     エドガー・アラン・ポーは波瀾万丈の人生を送ったが、短編小説、詩、批評の三分野に渡って活躍した。まず、短編小説はほとんどが雑誌に寄稿されたもので、恐怖感をそそられるもの、美的センスを描いたもの、推理小説に分けられ、その中でゴシック・ロマンス的な恐怖を描いた『怪奇幻想物語』、さらに収められた25編のうちで最も有名な作品『アシャー家の崩壊』は中世趣味、煽情主義、超自然的恐怖のゴシック・ロマンスの特徴をすべて含んでいる。アシャー邸の玄関先にはゴシック風のアーチがあり、廊下の壁にはくすんだ綴織がかかり、紋章入りの戦利品が置いてあり、建物は幾時代を経ていて色はひどくさびれていた。封建時代には地下牢という目的に用いられていた地下室もあり、中世趣味はふんだんに使われている。それがどこか人工的であるかのようだが、ポーの創造した幻想的な世界はこの人工的なところがかえって不気味な雰囲気をかもし出している。家の外観がアシャー家の気風に影響を与えたとする友人も登場したが、実際はアシャーの病的な精神が建物にのりうつって陰鬱に映ってみえるのであろう。アシャー邸はアシャー自身の精神の象徴として描かれているのである。..

    コメント2件

    koshikaban 購入
    good
    2006/09/07 13:58 (10年3ヶ月前)

    miyukich 購入
    とても参考になりました。
    2006/12/14 23:27 (10年前)

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