マーサ・ヌスバウム『感情と法』まとめ

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    ★感情と法 マーサ・ヌスバウム  河野哲也監訳 パトリック・デヴリン判事は、社会の平均的なメンバー(常識人)が嫌悪するということは、たとえ、それが他者に危害を与えていないとしても、ある行為を違法とするのに強い根拠を与えると論じる。彼の主張によれば、嫌悪感が違法の根拠となるのは、社会はそのメンバーの嫌悪反応に応えるような法律を作らないことには、社会自身を守ることができないし、あらゆる社会は自己保存する権利を持つからである。
    神々の生活によって法は何の意味もないことがわかるだろう。神々には、契約をして借りたお金を返すなどする必要がどこにあるのかとアリストテレスは言う。さらに加えれば、神々には、殺人や暴行、レイプなどに対抗する法を作る必要性がどこにあるのだろうか。私たち人間が法を必要としているのは、さまざまな仕方において、私たちが危害や損害によって傷つきやすいからである。
    しかし、脆弱性という観念は、感情の観念と密接に結びついている。感情は、これらの脆弱な部分への反応である。感情とは、私たちが被ってきた損害、被るだろう損害、あるいは幸運にも被らずにすんだ損害を表現する反応である。・・苦しみに...

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