小説ノート20

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    ニシノユキヒコの恋と冒険 2007年11月03日 川上 弘美 わたしがユキヒコにひそかに恋していることを知りぬいていて、わたしがその恋をどうにかして自分の中でもみ消そうとしていることも知りぬいていて、しかしユキヒコはわたしを許そうとしなかった。わたしがその恋を勝手に消滅させることを、許そうとはしなかった。 でも、甘くみあわないで、どうやってひとは愛しあえるだろう。許しあって、油断しあって、ほんのすこしばかり見くだしあって、ひとは初めて愛しあえるんじゃないだろうか。わたしは、一度もユキヒコを甘くみることができなかった。ユキヒコの方はわたしを甘く見ていたというのに。 けれど、手放すだの終わらせるだのいう考え方が、まちがっていることも知っていた。ただ、終わるのだ。ものごとは。 女の子は人にしあわせにしてもらうことなんてできないんだよ、・・・女の子は自分自身によってしか、しあわせになれないんだよ。ふん。 女自身も知らない女の望みを、いつの間にか女の奥からすくいあげ、かなえてやる男、それがニシノくんだった。どれもなんでもないようなことだ。望む時間に電話をかける。望む頻度で電話をかける。望む語彙で..

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