生涯学習概論第一設題

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    「ユネスコにおける生涯教育論の提起と社会的背景、及びその後の生涯学習概論の展開について論述せよ。」
     人間の生き方を説いた生涯教育論は、人間の歴史の中で早くから存在していた。それらを現代的生涯教育論に対して古典的生涯教育論と呼ばれている。古典的生涯教育論は、私教育としての生涯教育であり、人格の完成に重点を置かれたものであった。
     一方、教育の概念の中に公教育としての生涯教育を持ち込んだのは、コンドルセであり、1700年代に入って、現代的生涯教育論が始まったと言える。コンドルセは、教育はすべての年齢にわたって行われるべきであると主張した。さらに全生涯を通じて教育を継続することにより、知育の腐敗を防ぐことができ、有益で活動的な精神の中に保持されるとし、子教育としての生涯教育の必要性を説いている。 1900年代には、成人教育学者を中心に生涯教育論が起こり、成人に対する教育活動が活発になっていった。ユネスコにおいては、1949年に第一回国際成人教育会議に萌芽をみることができる。その後、各地での教育改革や、国際会議を通して、現代的な生涯教育の概念が普及していった。生涯教育(lifelong learning)という言葉が世界的に注目されることになったのは、1965年にユネスコ本部が開催した「成人教育推進国際委員会」における生涯教育の提唱からである。成人教育の理論家であり、教育局継続教育部長をしていたポール・ラングランらがワーキング・ペーパーによって、生涯教育の理念を提唱したのである。現在ではLifelong education、すなわち生涯教育と呼ばれているが、エデュカラオン・ペルマナントをより正しく英語に訳するとLifelong integrated educationになる。このintegratedすなわち統合というのが重要な意味をもつのである。この統合というのは、時間的(垂直的)統合と空間的(水平的)統合を指す。ラングランは、「教育は、児童期・青年期で停止するものではなく、生きている限り続けられるべきものである。教育は、こういうやり方によって、個人ならびに社会の永続的な要求に応じなければならないのである。」また、「生涯教育は、その原理の一つとして、発達の統合的な統一を強調する。このことによって、個人の要求と実際の教授とのあいだ『永続的の連絡』をつけるカリキュラムおよび教授方法が中心だとのアイデアへの道を開くのである。個人が自分の可能性を実現するのは、労働生活、文化生活、一般教養およびその他いろいろな場面を通じてなのだが、この目的のために行われる教育を、個人の要求にあったものにすることは、生涯教育の概念によってのみ可能になる」というのである。つまり、今まで個人は自分の受ける教育との間に「不可能な妥協」を要求され、個人が教育体制に合わさなければならなかった。しかし、これからは、個人の人生の各時期や、様々な状況に対応し、多様な教育を提供できる体制を作ることにより教育体制が個人の教育要求に対応するのであるとラングランは主張している。また、生涯教育の目標が生活と教育を密着させることであると指摘している。この生活は「個人と現代社会の現実的性格の欲求に規定され」ており、そしてこの欲求は、「人間科学のもたらす教訓と経済的、社会的発展から生ずる要求によっても拡大・発展せしめられている」としている。ラングランは、生涯教育という新しい概念によって、教育体系の本質的変革をめざしたのである。生涯教育とは、人の一生にわたるものであり、学校教育、社会教育、家庭教育の総てを含むもの

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    「ユネスコにおける生涯教育論の提起と社会的背景、及びその後の生涯学習概論の展開について論述せよ。」
     人間の生き方を説いた生涯教育論は、人間の歴史の中で早くから存在していた。それらを現代的生涯教育論に対して古典的生涯教育論と呼ばれている。古典的生涯教育論は、私教育としての生涯教育であり、人格の完成に重点を置かれたものであった。
     一方、教育の概念の中に公教育としての生涯教育を持ち込んだのは、コンドルセであり、1700年代に入って、現代的生涯教育論が始まったと言える。コンドルセは、教育はすべての年齢にわたって行われるべきであると主張した。さらに全生涯を通じて教育を継続することにより、知育の腐敗を防ぐことができ、有益で活動的な精神の中に保持されるとし、子教育としての生涯教育の必要性を説いている。 1900年代には、成人教育学者を中心に生涯教育論が起こり、成人に対する教育活動が活発になっていった。ユネスコにおいては、1949年に第一回国際成人教育会議に萌芽をみることができる。その後、各地での教育改革や、国際会議を通して、現代的な生涯教育の概念が普及していった。生涯教育(lifelong le..

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