刑法総論_新旧学派の争い/中央大学法学部通信教育課程

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    資料紹介

    文字数:2千文字(2,000文字)程度
    課題レポートです。
    中央大学法学部通信教育課程のほか、他大学の法学部、文系学部の法律系科目等の書き方の例として、参考にお使いください。(このままの引用はおすすめしません)
    参考文献は文末です。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1.近代以前の刑法と、近代啓蒙主義の刑法思想
    アンシャン・レジーム期は国家が恣意的に振舞い、犯罪と刑罰は裁判官の一存によって決められていた。この時代にベッカリーアは「犯罪と刑罰」で、人間の理性に根差した合理主義や罪刑法定主義などを主張し、広く民衆に支持された。
    フォイエルバッハは、啓蒙主義の刑法思想を一つの理論体系にまとめ、さらに心理強制説の中で、罪刑法定主義の原則を刑法理論体系の中で確立し、犯罪の一般予防を強調した。

    2.旧派の刑法思想
    フォイエルバッハの刑法理論のうち、客観主義的側面を継受して形成された学派が、旧派(古典学派)である。他、代表的人物として、法と道徳を峻別したカント、絶対的応報を強調したヘーゲルがあげられる。19世紀前半に形成された旧派は、応報刑を通しての一般予防、絶対的応報刑論、罪刑法定主義と罪刑の均衡を含む客観主義的処罰が特色である。
    しかし、旧派の中でも学説は多様である。

    3.新派の刑法思想
    19世紀後半、産業革命に付随する社会経済の変革が進行すると、都市への人口集中、失業者や格差等で犯罪・累犯が増加した。そこで、旧派の思想ではこれらに十分に対応できないとし...

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