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文学で検索した結果:1,966件
今回のスクーリングの講義をきっかけに、 自身の健康について振り返ってみた。ここ五年近くは風邪をひいて病院へ通うこともなく、歯科に通うことすらない程ありがたいことに健康である。会社の人間ドックなどの検査でも、実際何もひっかかることすらない。むしろ血液も非常に綺麗な状態であると、褒め...
私にとって「アーサー王とその騎士たち」で最も印象に残った騎士は、なんといっても花形の湖の騎士・ラーンスロットである。 騎士として充分な才能を持ち、容姿は抜群、男性からも惚れられるような相手である。たとえそれが世間的に許されない関係であっても、自分を喜ばせる為に、戦いに次々と勝ち...
誰もが知る悲恋物語「ロミオとジュリエット」 今回、レポート課題として初めて原作を読んだが、10年以上前にオリビア・ハッセー演じるジュリエットの映画を見たのが、この作品との最初の出会いだった。古い作品の映画だというのに、どうしてジュリエットは今見てもこんなに新鮮でとても可愛いのだろ...
『グリム童話』は、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(一八〇五~一八七五)によって創作された『アンデルセン童話』とは異なり、グリム兄弟によって編纂された口承伝承の童話集である。 またシャルル・ぺロー(一六二八~一七〇三)が出版した『ぺロー童話集』(一六九七)は、グリム兄弟の童話よ...
グリム兄弟の兄、ヤーコプ・グリム(1785~1863)は言語学者として研究に従事する一方で、外交官としてウィーン会議の随行員やフランクフルトの第1回国民議会の代表員になって活躍した。 この二つの議会の参加で彼が述べた意見より、一貫した彼の信念を伺うことができる。 まず1815...
明治維新以降の約一世紀、日本の社会は急速に変化したが、その様子は文学にも様々な形で表現されるようになった。 西洋文化を模倣し、身分制度が崩壊されたものの、急激な変化に人々は戸惑うことになる。それは森鴎外(一八六二~一九二二)の『雁』(一九一一・九~一九一三・五)の描写でも窺い知る...
今日では世界中でも支持されている日本の伝統芸能・歌舞伎には「和事」と「荒事」の二種類の演出様式がある。 急速な政治・経済の発展を成した活気ある元禄時代にそれぞれは確立された。上方歌舞伎を「和事」、江戸歌舞伎を「荒事」と言うが、それぞれにどのような特徴があるか、比較検討しながら述...
公家と武家の年中行事の類似点と相違点を述べる前に、そもそも公家と武家の違いはどういうものなのかを考えてみたい。 村井康彦氏によると「平清盛も源頼朝も、もとを辿れば賜姓皇族であり、つまりは貴族であったように、公家と武家とはルーツを同じくする同根の存在であった」とある。(参考文献①...
賀茂祭は華麗な王朝絵巻を見るような伝統行事であるが、この祭に纏わるシーンが日本古典文学ではどのように描かれていたか、いくつかの作品を通して述べてみたい。 この賀茂祭が行われる賀茂神社は、もとはこの地域で勢力のあった秦氏が斎き祀ったものであった。『有職故実(上)』によると平安京遷...
父王の訃報、そしてその直後の母と新王の再婚のためにデンマークの王子、ハムレットが国に帰ってくると同時に物語ははじまる。父の死に悲しみ、またあまりに早い母の再婚に傷ついたハムレットはふさぎこんでいた。 そんな中ハムレットは、前王であった、ハムレットの父の亡霊が夜な夜な城内を徘徊し...
井伏文学はヒューマニズム文学とはいえ、暖かく、穏やかで、けっして極端ではない。普通、無力の主人公の無力な抵抗を利用して、自分のまた人並みの日本人の悲しみや嘆きなどの気持ちを表し出したのだ。井伏鱒二氏は今の時代の人々がたぶん理解できないが。しかし、思想的な一つの激動期である大正期か...
葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」論 目次 〈一〉はじめに 2 〈二〉女工の手紙における矛盾 6 ・女工に潜む知性 8 ・見たはずのない恋人...