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文学で検索した結果:1,966件
今回『イギリス名詩選』のブレイクとワーズワスの詩の中で、一番印象に残ったのはワーズワスの「水仙(The Daffodils)」である。 ちょうど先日、我が家の庭にちょこんと咲いている水仙を摘み、部屋に花を活けた所だったのだ。よって季節は今冬であり、私の中で水仙は寒さで凍える冬に、...
『源氏物語』の「桐壺」に見られる内裏・ 後宮のかかわりについて 1.はじめに 平安時代の後宮の発展により、ここに住む女性達によって作り出された女流文学も洗練され、一層リアルに近づいたものとなった。 その中でもあまりにも有名な『源氏物語』では、内裏・後宮はどのように描かれただろうか...
文学と芸術は、日本においても古代から関わりがあり、発展してきた。 加藤周一氏は、日本の芸術家と社会との関係性には二つの型がある、と論じている。(参考文献①)一つは平安時代のように芸術がその社会の中で生きてゆく為に必要不可欠なものであった平安時代タイプである。またもう一つは鎌倉時代...
日本の近代文学では、明治維新後封建制度が崩壊した社会を生きる女性が様々に描かれている。 樋口一葉(一八七二~一八九六)の『十三夜』(一八九五)のお関は、身分違いの結婚生活に不満を持ち、実家に戻り離婚の相談をする。しかし元士族である父の古い考えに諭され、一族の安泰を考え自分自身の幸...
能と狂言はいずれも室町時代に大成されたものであり、総称して「能楽」と呼ぶ。 能は笑いを含まない重厚な歌舞劇で、狂言は笑いを中心とした軽妙な対話劇であり、一見対照的に感じられる。しかしいずれも平安時代から続く「猿楽」から発展したものであり、同じ舞台で対に演じ、互いの演劇を一層引き...
北山文化は室町時代初期の文化で、十四世紀後半から十五世紀後半までを指す。日本の文化はそれぞれ時代名で呼ばれることが多いが、室町時代後期に京都東山で開花した東山文化に対し、この文化の特徴がそれぞれ異なる事から北山文化と呼ばれている。 南北朝時代の動乱を経て、安定した幕府確立を背景...
○絵巻の特徴の考察:実際に絵巻を読んで気づいたことを思いつくだけ書き出してみましょう。 ・常に、開くのと巻くのを繰り返すので、とても腕が疲れる。また、読後も巻きなおさなければならないので、手間がかかる。 ・座らないと、読めない。 ・巻いてあるので、最初から順にしか読めない。...
狂言は能と共に「能楽」と呼ばれ、現在伝統芸能と一つとして親しまれているが、能も狂言も「猿楽」を源流としている。能とは対照的とも言える狂言はどのように生まれ、伝統芸能として成立したのだろうか。 奈良時代、中国から曲芸・奇術・歌舞といった種類の卑俗な大衆芸能、散楽が伝えられた。これ...
今回この『オイディプス王』を読んで、まず疑問を感じた箇所があった。 それは主人公オイディプス王達がなぜアポロンの神託に従ったのかという、ギリシャ神話、または哲学に無知な私らしい非常に素朴な疑問だった。今日、日本に無宗教に近い状態で占いもさほど信じない私にとっては、何故そこまでア...
古代の重要な和歌集である『万葉集』と『古今和歌集』の、文学史的意義を作品の相互関係や時代背景を考慮しながら論じてみる。 この二つの作品から、日本という国が形成されてゆく時代の転換期を見てとることができる。 『万葉集』の成立事情に関しては、はっきりとはされておらず諸説があるが、『古...
室町時代に大成された能の第一人者は周知のごとく世阿弥(一三六三?~一四四三?)である。この世阿弥の能の大成と特徴について、歴史的視点を絡めて述べてみたい。 平安時代から「猿楽」として親しまれてきた芸能は、鎌倉時代後期になると能と狂言という二つの演劇として発展する。狂言は滑稽を旨...
英米文学 メディアスクーリング(MA)の最終試験レポートです。A評価をいただけました。 参考になれば幸いです。自己責任の範囲でのご使用をお願いいたします。