通信教育、レポート評価A(A~D判定中)のものです。
参考文献は中央法規2009などです。
文字数1549字程度です。
全文をそのまま使用するのはおやめください。
生活困窮状態にある要保護者の生活課題は、経済的問題が基底となり発生し、それは労働に関わる問題から、生活に関わる問題まで多岐にわたっているのが特徴である。
今日では、以下のような多様な生活課題を抱える要保護者が増えている。具体的には、アルコール・薬物等の依存症、多重債務、DV、児童虐待、元ホームレス、地域のなかで孤立しネットワークをもたない高齢者・障害者、精神疾患等による社会的入院、貧困の世代間継承(再生産)などがあげられる。さらに要保護者のなかには、生活保護の受給が長期化している人も増えており、経済給付は行っているものの、それだけでは自立が十分に図られないという実態もみられるようになっている。
生活保護の実施機関である福祉事務所においても、これら要保護者の生活課題や保護の長期化への対応に対して苦慮している現状がある。援助・支援者であるソーシャルワーカー(以下、生活保護ワーカー)の個人的努力や経験による取組みがなされているが、関わる生活保護ワーカー個々の対応にバラツキがあるなど、必ずしも十分な対人援助となっていないのが実態である。
こうしたなか、前述「生活保護制度の在り方に関する専...