微生物学―腸管出血性大腸菌について

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    資料紹介

    看護学校の課題で作成しました、微生物学(腸管出血性大腸菌について)のレポートです。
    腸管出血性大腸菌について
    1)起因病原菌の基本的性状
    2)疫学(過去の集団感染事例、感染源など)
    3)腸管出血性大腸炎の臨床症状
    4)溶結性尿毒症症候群について
    5)予防と治療、感染症法上の取り扱い

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    腸管出血性大腸菌感染症について
    1)起因病原菌の基本的症状(0-抗原、毒素、酸抵抗性、感染力など)
     大腸菌はもともと腸内常在菌のひとつだが、その一部に様々な病原性因子を有する病原性大腸菌群が存在する。腸管出血性大腸菌(EHEC)は、菌が産生するベロ毒素(志賀毒素)により発症する。ベロ毒素産生大腸菌(VTEC)ともよばれる。原因菌は血清型でO-157:H7の事が多い(約70%)。
    腸内細菌科の細菌が持っている抗原性には大きく分けて次の3つものがあり、血清の型別に用いられる。①O抗原:細菌壁の外膜を構成するリポ多糖の多糖部分が抗原となる。②H抗原:鞭毛抗原である。③K抗原:莢膜が示す抗原性による。
    酸抵抗性がある為胃酸に抵抗し、回腸・結腸では粘膜上皮に定着・増殖し、ベロ毒素1型および2型を産生する。この毒素は腸管上皮細胞内に侵入してタンパク合成を阻害し、細胞を死滅させる。1型と2型があり、1型は赤痢菌が産生する志賀毒素と構造が同一で、2型は似た構造を持っている。大腸・腎臓・脳が主な標的器官となり、それぞれ出血性大腸炎、溶血性尿毒症症候群(HUS)、急性脳症を引き起こす。5歳以下の小児また...

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