中央大学 法学部 通信教育課程 2017年 西洋法制史  第4課題

閲覧数4,263
ダウンロード数27
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    問題

    トラディティオ(引渡しによる所有権の移転行為)およびウスカピオ(一定要件による占有物の所有権取得)ならびにプブリキアーナの訴え(ウスカピオ占有物の占有回復)について、関係を明らかにしなさい。(教科書のそれぞれの素材についての記述と法源蝋を参考にするとよい。)
    所有権の観念化を成し遂げたのはローマ人であった。彼らは、物の現物支配と観念的な誰の物かということの区別をした。所有権をしっていたばかりでなくその所有権をいくつもに区別した。古典期ローマ法には「市民法上の所有権」と「法務官法上の所有権」の区別があったとされている。

    市民法上の所有権は2つに分かれる。市民法上の所有権と法務官法上の所有権が別々の人が帰属することになる。そして、この場合に、市民法上の所有権は法務官法上の所有権に負ける。それは本来譲渡したはずのところ、形式が伴わなかったために、物のカテゴリーという局地的規律のゆえに、市民法上の所有権が移転しなかったからである。この場合には、そしてこの場合にかぎり、完全なる法権利で所有権者であったのが、2つの所有権に分かれる。別の表現をすれば、「所有権」は移転しない。

    まず、AD...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。