こちらは、2019年度~2022年度(過年度)のリポート課題です。
現在の課題、あるいは科目修得試験に向けて利用できる可能性がありますので、参考にしていただければ幸いです。
なお、丸写しはお控えください。
科学史(科目コード:B12300) 課題2
マクスウェルは光の正体が電磁波であることをどのように証明したか説明せよ。
〈ポイント〉
光の粒子性、波動性について歴史的な背景について説明する。
仮想媒質であったエーテルについてその起源についても説明する。
光速の実験の詳細を説明し求められた光速が電磁波の計算と一致していることを説明する。
〈キーワード〉
エーテル、フィゾーの光速実験、電磁気学
〈参考文献〉
『改訂新版 思想史のなかの科学』伊東俊太郎・広重徹・村上陽一郎著(平凡社)
『知識ゼロからの科学史入門』池内了著(幻冬舎)
イギリスの物理学者であるジェームズ・クラーク・マクスウェルは、一八六五年、『電磁場の動力学的理論』と題した電磁気学に関する論文を発表した。マクスウェルはこの論文の中で、変位電流の概念を初めて導入し、一般にマクスウェル方程式と呼ばれる「電磁場の基礎方程式」から、「電磁波の方程式(波動方程式)」を導いた。この式は、電磁波が真空中を光速で伝わることを数式で理論的に示したものであり、従って電磁波こそが光の正体であると結論づけたのだ。本稿では、マクスウェルが光の正体...