以下の研究テーマ①、②のどちらかを選び、因果関係を明らかにする心理学の研究計画を立てなさい。
①「暴力的な場面にたくさん触れると、その人の攻撃性は高まるのか」
②「同じ内容でも伝え方が異なると、聞き手が受ける印象も異なるのか」
研究計画書は以下の構成とすること。記述例はテキスト2を参照すること。
①を選択
「参考文献」
1.高野陽太郎・岡隆 編『心理学研究法―心を見つめる科学のまなざし』補訂版(有斐閣アルマ)2017
2.松井豊『三訂版 心理学論文の書き方 卒業論文や修士論文を書くために』(河出書房新社)2022
3.Krahé, B 著 秦一士・湯川進太郎 訳 『攻撃の心理学』 (北大路書房)2004
【目的】
本研究の目的は、「①暴力的な場面にたくさん触れると、その人の攻撃性は高まるのか」という問いに対し、その因果関係を実験的研究によって明らかにする事である。先行研究では、AlbertBanduraによるボボ人形実験など、暴力的メディアへの曝露が攻撃行動を促進する事を示唆しており、本研究でもこの暴力的刺激の影響を、インターネット上の「言葉の暴力」という新たな形で検証していく。
【方法】
参加者。健常な男女大学生各30名を対象とする。要求特性による影響を避ける為、カバーストーリーを用い真の目的は伏せ測定を実施する。研究開始前に、所属機関の倫理委員会による承認を得る。
要因計画。1要因2水準の...