決済システムのリスク対策

閲覧数1,483
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 30ページ
    • 会員5,500円 | 非会員6,600円

    資料紹介

    コンピューターや、ネットワークインフラの発達が進む中、金融分野でも自由化、国際化、IT化が進んでいる。それに伴って資金の決済量も飛躍的に増加しており、決済システムのリスクは拡大を続けている。世界各国の金融当局者、決済関係者の間では、決済を行う際、安全性を確保できる決済システム作り、つまり決済システムにおけるリスク対策を万全に行うことが課題となっている。
    国際決済銀行や世界各国の金融当局を中心に、時点ネット決済(注1)での損失分担におけるルール作り、世界各国の中央銀行決済システムの時点ネット決済から即時グロス決済(注2)への移行などの方法がとられてきた。(図表1、2を参照)
    上記で述べたような安全性を確保できる決済システム作りは、容易に達成されるものではない。増加する決済を効率よく処理していくことが前提としてあるので、安全性にばかり重点を置くわけにはいかない。そして、実際の利用のことを考えるとシステム開発費、運用コスト、実務への影響が最小限であることが望ましい。システム開発費、運用コストが割高になるとそのシステムを利用する決済にかかる手数料も上がることになり、実務への影響が多大なものになると、法令等との照合や、業務全体の見直しなど効率性が阻害されてしまう恐れもある。
    その中で日本の決済システムは、国際決済銀行のレポート、諸外国の決済システムの改革に合わせて、外為円決済システム、全銀システムの損失分担ルールが明確にされ、日銀ネットは即時グロス決済システムへと移行されてきたが、欧州では通貨統合がなされ今まで違った通貨を取り扱っていた決済システムが同じ通貨を取り扱うようになっている状況にあり、アメリカでは2つの基幹決済システムが競争している状況にあるのとは異なり、国内決済システムが競争関係にないので、決済システムの改革が遅れている。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

         決済システムのリスク対策     
    日本の決済システムの課題
    目次
    はじめに                            P. 3
    第一章 決済システム                   
    第一節  決済システムとは                    P. 5
    第二節  日本の決済システム                   P. 7
    第二章 決済リスク                 
    第一節  決済リスクの種類                   P. 12
    第二節  決済リスクの回避・削減                P. 14
    第三章 欧米の決済リスク対策            
    第一節  欧州の決済システム                  P. 17
    第二節  アメリカの決済システム                P. 20
    第四章 日本の決済システムの行方           P. 22
    図表                             P. 24
    参考文献                           P. 30
    はじめ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。