冷戦の終焉とテロリズム

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    資料紹介

    A判定/ます、テロリズムの語源からはじまり、現代におけるテロという用語の多様さについて論じています。
    その後、冷戦終焉後の国際情勢の変化について、テロ行為の増加という観点から考察しています。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    テロリズムの本質と現代のテロリズムについて
    まず、テロリズムの本質と新テロリズム(21世紀のテロ)について考察する。テロリズムの語源はドイツ語の「Terror」(=恐怖で打ちのめす)であり、初めてこの言葉が使用されたのは1795年のフランス革命時、ジャコバン党のロベスピエールによる恐怖政治の時であった。それは国家によるフランス共和制という政治目的のために、反体制派を処刑台に送るという暴力手段を用いたテロ、といえる。
    しかし、植民地解放闘争、民族独立、動物保護など、フランス革命時から現代までの過程で、さまざまな性格を持ったテロがあらわれた。その手段も、暗殺、自爆テロ、ハイジャック、化学兵器の使用など多種多様になっている。さらに2001年の9.11同時多発テロの後、テロの意味は大きな変化を見せ、最近では新テロリズムとよばれ広がりを見せている。
    その理由の1つは、テロの標的の拡散化である。現在では目標を特定しない無差別テロが増加している。先述のフランス革命時でいえば、標的は反体制派に限られていた。かつては無関係の人々の命が失われるのを防ぐため、攻撃を中止することもあった。無差別殺人は不道徳で...

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