セルロースへのメタクリル酸メチルのグラフト重合

閲覧数4,543
ダウンロード数8
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    セリウム(?)塩を用いてセルロースへのMMAのグラフト重合を行い,重合によって変化するフィルムの重量増加および水濡れ性質を調べる.

    試験管番号1はブランクとして用意した.理論上,セリウム(?)塩とセルロースフィルムを含む番号3と4でグラフト重合が起こるはずだが,測定結果を番号1と比較すると,番号4でグラフト重合が起きているとは考えにくい.よって,セリウム(?)塩溶液にフィルムを浸漬させるよりも,モノマー液に加えておいたほうが,重合しやすいのではないかと考えられる.他に,セルロース表面のグラフト重合は起こりやすいが,内部のグラフト重合は起こりにくいとも考えられる.
       また,重合が起きたと思われる番号3でも全重合率が低かったことから,窒素置換が上手くいかず,酸素により反応が進まなかった可能性がある.しかし,接触角測定により,重合が起これば水に強くなるということが分かった.
       番号2の沈殿の様子から,フィルムを加えなくてもMMAの単独重合体が生成するといえた.

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    セルロースへのメタクリル酸メチルのグラフト重合
                 
    1.目的
       セリウム(Ⅳ)塩を用いてセルロースへのMMAのグラフト重合を行い,重合によって変化するフィルムの重量増加および水濡れ性質を調べる.
    2.実験
      2.1〈試薬〉蒸留MMA 10mL ,0.1mmol/cm3Ce(Ⅳ)(0.1N HNO3中)溶液 100mL,メタノール 1000mL ,ジメチルスルオキシド(DMSO) 90mL ,アセトン 150mL ,
    セルロースフィルム(2cm×3cm) 6枚 ,純水
      2.2〈器具〉メスフラスコ(100mL),試験管(12mm径,25mm径),三方コック,ゴム栓,
    ビーカー(50mL,200mL),メスピペット(0.1mL,1mL,20mL),ホールピペット(2mL),フィルム厚さ計,ろ紙,漏斗,撹拌棒,ピンセット
      2.3〈装置〉恒温槽一式,窒素入り風船,接触角測定器,赤外分光光度計
      2.4〈方法〉
        グラフト重合
         ①セルロースフィルム6枚を秤量するとともに,サイズ(縦,横,厚さ)を測定した.
         ②0.1mmol/cm3C...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。