日本で食料安全保障が課題とされる背景と必要な施策について

閲覧数1,874
ダウンロード数0
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    農学食料安全保障

    代表キーワード

    食料安全保障

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     わが国において食料安全保障が課題とされる背景とそれに対する必要な施策について説明せよ。
    まず、日本で食料安全保障が課題とされる背景について欧米各国の農業政策および日本の農業を取り巻く状況から考えていく。
    農産物の輸出国であるアメリカの農業政策等についてみていく。アメリカの農業政策は戦前の農業恐慌が契機となって保護政策が確立した。戦後、食糧援助を外交戦略上(対社会主義国)の武器として利用するために自国の生産を増加する必要があった。1970年代になると異常気象によるソ連への援助、石油輸出国の購買力が上がったことによって輸出が増加した。1980年代にはEUの農業保護政策による輸出拡大・ドル高政策・アメリカから輸入していた途上国の自給率が向上してきたということにより農業不況となった。このために競争力を上げるため、農産物価格を引き下げながら農業を保護する不足払いという政策が必要だった。しかしソ連との冷戦体制が崩壊したために農業保護の必要性が薄くなり、不足払いによる財政赤字が優先課題となった。この財政赤字を埋めるために農産物輸出拡大という方向がはっきりとした。さらに中国の穀物輸入増大による長期的...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。