図書館資料の分類の意義

閲覧数5,790
ダウンロード数27
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,430円 | 非会員1,716円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1,はじめに

    日本の図書館法(1950年)、学校図書館法(1953年)によると、図書館業務は、資料の収集、整理、保存、利用者への提供(ともに第2条)とされる。条文の中にみられる「整理」はその後「資料組織化」と呼ばれるようになった。図書館資料へのアプローチを著者名、タイトル、主題から可能にする一連の過程、流れを「資料組織化」という。「資料組織化」を行うには、まず分類が必要である。ここでは、資料の組織化に欠かせない「分類」について理解し、資料の整理業務において最初の過程である「資料の分類」の必要性を考えていきたい。

    2,分類の必要性

    分類とは「事物を共通な性質に基づいて種類に分けること。同類のものをまとめ、全体をいくつかに区分して体系づけること(日本国語大辞典)」である。図書館における分類作業には二つの側面がある。ひとつは、対象となる資料を書架のどこに位置づけるかを決めるための作業であり、もうひとつは、利用者が主題から資料を探索しようとしたときに対応できるだけの情報を準備することである。以前は資料を形態別、受け入れ順に書架に配列する方法が取り入れられていた。この方法は、一旦配架が決ま...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。