R8103 日本文学史1 第1説題

閲覧数1,639
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    明治、大正、昭和の文学の特質を、それぞれの時代特性をふまえつつ、下記の各文学思潮を例にして具体的に説明せよ。
    「明治時代」
    写実主義
    明治十年代の後半に、旧文学の持つ功利性を脱し、西欧近代の実情に照らした新文学を創始しようとする動きが現れた。これが写実主義である。写実主義の代表的作品としては坪内逍遥の「小説神髄」と二葉亭四迷の「浮雲」が挙げられる。「小説神髄」で坪内逍遥は、文学を倫理的に規制する勧善懲悪的文学観を排して文学の独自性を掲げ、世態人情の写実に小説の本質を求めた。
    二葉亭四迷は「浮雲」において、苦心の言文一致体で知識人の苦悩を描き、近代的人間像を定着させた 。
    擬古典主義
    明治二十年代は欧化主義への反動から国粋主義運動が盛んになり、江戸文学、特に井原西鶴にそれを求めようとする機運が生じた。これが擬古典主義である。擬古典主義は尾崎紅葉をはじめとする硯友社の人々と幸田露伴が中心となった。尾崎紅葉は「金色夜叉」で雅俗折衷体と呼ばれる文体を駆使し、読者大衆の嗜好に沿い人気を得た。
    紅葉が情緒的な女性描写を得意としたのに対し、幸田露伴は広く深い東洋的知性に基づいた、理想主義的な男性像を...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。