文学C 「『若きウェルテルの悩み』を読んで」

閲覧数9,061
ダウンロード数7
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    私は、この本を読むまでゲーテの作品を読んだことがなかったのだが、今回初めて読んでみて、もっと早く出会っておきたかった作家だと思った。やはり有名な文学作品だけあって、とても読みやすく、いろいろなことを考えさせられる内容であった。とても200年以上も前に書かれた作品だとは思えないほど、現代の若者である私の心にも伝わってくるものがあり、深い印象を与えた作品である。
     作中では、主人公のウェルテルの恋愛や人生に対する悩みが綴られているが、ウェルテルの悩みには、思わず「まさに自分の悩みを代弁してくれているようだ!」と驚いてしまうような共感できる部分もあれば、あまり納得がいかなかったり首を傾げてしまったりするような共感できない部分もあった。
     共感できた部分としては、ロッテと出会ってからのウェルテルが常にロッテのことで頭が一杯になったり、ロッテのことを想って毎日悩んだりして、恋愛にのめり込んでしまったことである。私も、何かに夢中になると一日中そのことだけを考えたり、そのことを中心に自分の世界が動いているような気になったりする傾向があるため、そういった部分ではウェルテルと共通していると感じた。
    とは言っても、私はまだウェルテルのような激しい恋に堕ち、恋愛によって自分の世界が支配された経験はないので、そこまで恋愛に夢中になれる気質を持ったウェルテルがある種羨ましいとは思うが、完全に共感できるわけではない。それは、恋愛は一人ではできないものだからである。恋愛には必ず相手の感情が付随する。この本を読んでいると、ウェルテルはロッテの気持ちを考えたり確かめようとしたりはせず、一方的に自分の感情を暴走させているように思える。このような恋愛の仕方は危険であり、現代の用語で言えば「ストーカー」と捉えられてもおかしくない。何事も夢中になりすぎると、周りが見えなくなって自分を見失ってしまうだけでなく、他人に迷惑を掛けてしまう危険があるという教訓を思い知らされた。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    『若きウェルテルの悩み』を読んで
     私は、この本を読むまでゲーテの作品を読んだことがなかったのだが、今回初めて読んでみて、もっと早く出会っておきたかった作家だと思った。やはり有名な文学作品だけあって、とても読みやすく、いろいろなことを考えさせられる内容であった。とても200年以上も前に書かれた作品だとは思えないほど、現代の若者である私の心にも伝わってくるものがあり、深い印象を与えた作品である。
     作中では、主人公のウェルテルの恋愛や人生に対する悩みが綴られているが、ウェルテルの悩みには、思わず「まさに自分の悩みを代弁してくれているようだ!」と驚いてしまうような共感できる部分もあれば、あまり納得がいかなかったり首を傾げてしまったりするような共感できない部分もあった。
     共感できた部分としては、ロッテと出会ってからのウェルテルが常にロッテのことで頭が一杯になったり、ロッテのことを想って毎日悩んだりして、恋愛にのめり込んでしまったことである。私も、何かに夢中になると一日中そのことだけを考えたり、そのことを中心に自分の世界が動いているような気になったりする傾向があるため、そういった部分ではウェ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。