デカルトとロックの思想の相違

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    ※課題5 デカルトとロックの思想を、主に本有観念をめぐる考え方の相違を明らかにしながら具体的に説明せよ。
     まず最初に、合理論を提唱した人物としては、「ルネ・デカルト」が有名である。彼の哲学においては、理性が最も重要とされ、明晰・判明な観念は、感覚から独立的な理性によって把握されると考えられた。

     著書『方法序説』においてデカルトは四つの重要な法則を述べている。中でも重要となるのが第一の「明証の規則」であり、彼の言う所の「注意深く即断と偏見とを避けること、そしてなんらの疑いを挟む余地のないほど明晰かつ判明に私の精神に現れるもの以外は決して自分の判断に包含せしめないことである」である。ここでは真理の基準を、直感的に把握できる明白なこと、つまり明証性に求めているのである。そして、デカルトは、明晰・判明な観念を主張し重要視する一方で「感覚」に対しては否定的であった。それは、感覚が時に人を見誤らせることがあり、不確実なものであるからである。例えば、普段雨が降る場合は不快に感じるのに対して、夏の暑い日に雨が降った場合は、気温が下がるために恵みの雨と感じるであろう。したがって、デカルトによれば、...

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