子どもと読書活動

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    • ページ数 : 15ページ
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    資料紹介

    ・はじめに
     近所に住む2歳年上のお姉さんに、私が短期大学で図書館学を学んでおり、図書館司書になりたいと思っていることを話したときのことである。とても驚いたことに、その方は、今まで市民図書館に行ったことも利用したことも一度もないと言うのだ。その方も私と同様、幼い頃から福岡市に住んでおり、近くに市民図書館があった。しかし、図書館の場所もどこにあるのか知らないという。そこで、一緒に図書館へ行くことになった。図書館に着くと、想像されていた以上に広かったようで、たくさんの本があることに驚いていた。また、入館料がいらないことや、資料を借りるのが無料であるということも初めて知ったそうで、とても感激していた。本当に驚いた出来事だった。
     しかし、今まで気付きもしなかったことであったが、図書館を利用したことがない、どこにあるか知らない、利用の仕方がわからないという市民は、もしかしたら数多くいるのではないだろうか。私は幸い、幼い頃から母親が図書館によく連れて行ってくれていたので、図書館をよく利用し、読書に親しむようになったが、保護者や周りの大人が図書館を利用しなかったり連れて行ってあげなかったり、子どもに本を読むことの大切さを教えてあげなければ、子どもも読書や図書館と馴染みのない人生を送るようになるのであろう。
     最近は以前にも増して、子どもの「読書離れ」や「活字離れ」といった言葉を耳にすることが多くなった。「本を読まないと馬鹿になるぞ」などとよく言われる。また、最近の若者は読書をしないから人間形成がなっていない、人間理解力が低下している、などと言われたり、「読書離れ」や「活字離れ」が引き起こす表現力の低下・不足により、衝撃的な行動につながったという社会現象も指摘されるようになってきた。

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    『子どもと読書活動』
     
    ・はじめに
      近所に住む2歳年上のお姉さんに、私が短期大学で図書館学を学んでおり、図書館司書になりたいと思っていることを話したときのことである。とても驚いたことに、その方は、今まで市民図書館に行ったことも利用したことも一度もないと言うのだ。その方も私と同様、幼い頃から福岡市に住んでおり、近くに市民図書館があった。しかし、図書館の場所もどこにあるのか知らないという。そこで、一緒に図書館へ行くことになった。図書館に着くと、想像されていた以上に広かったようで、たくさんの本があることに驚いていた。また、入館料がいらないことや、資料を借りるのが無料であるということも初めて知ったそうで、とても感激していた。本当に驚いた出来事だった。
    しかし、今まで気付きもしなかったことであったが、図書館を利用したことがない、どこにあるか知らない、利用の仕方がわからないという市民は、もしかしたら数多くいるのではないだろうか。私は幸い、幼い頃から母親が図書館によく連れて行ってくれていたので、図書館をよく利用し、読書に親しむようになったが、保護者や周りの大人が図書館を利用しなかったり連れて行...

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