人格形成の要因

閲覧数7,387
ダウンロード数24
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     人格形成の要因を考察する前に人格に対する考え方を提示する。古代には、体格や気質からだけで人格を分類するという考え方があったが、すべてに当てはまるわけではないので少々無理がある。しかしながら、完全に無視できるような考え方ではなく、これらが人格の基礎の一角をなしていることは否めないであろう。周囲から容姿を褒められれば自信を持ちそれによって活発的な行動につながり、また健康的な人に欝的な人は少ないように思われる。人格というものは多面的であるので、様々な因子がどのくらい含まれているかでその人間の人格特性を示し、さらにそれらを日常の行動から階層化して向性などを判断するという考え方がある。また、以前は人格を静的なものとして捉えていたが、環境との調和をはかろうと常に変化していくという力動論もある。以上のような考えを踏まえて人格形成の要因について分析する。様々な要因が考えられるがここでは遺伝的要因と環境的要因の2つに大別する。
     遺伝的要因とは生まれつきもっている身体的特徴や体質が人格に影響を与えることである。とはいっても直接影響を与えるのではなく、まわりの反応によって自信を持ったり失くしたりすることで行動の方向性(積極性や消極性など)がある程度決まる程度である。
     次に環境的要因であるが、その中でも特に重要な割合を占めているのが家庭的要因である。誕生してから最初の人間関係は母親とのかかわりである。母親から一方的に授乳・おしめの取替えなどを世話するだけでなく、乳児のほうからも声を出して泣いて要求したり、微笑みかけてコミュニケーションをとろうとしたりする。こうした相互の働きかけがお互いの信頼関係を生み出し、相手を思いやる感情を育て対人関係の基本となる。身体的に母親から自立すると、社会に対応できるよう親が養育するわけだがこの態度が人格形成に多大な影響を及ぼす。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     人格形成の要因を考察する前に人格に対する考え方を提示する。古代には、体格や気質からだけで人格を分類するという考え方があったが、すべてに当てはまるわけではないので少々無理がある。しかしながら、完全に無視できるような考え方ではなく、これらが人格の基礎の一角をなしていることは否めないであろう。周囲から容姿を褒められれば自信を持ちそれによって活発的な行動につながり、また健康的な人に欝的な人は少ないように思われる。人格というものは多面的であるので、様々な因子がどのくらい含まれているかでその人間の人格特性を示し、さらにそれらを日常の行動から階層化して向性などを判断するという考え方がある。また、以前は人格...

    コメント2件

    maru12 購入

    2006/05/02 23:41 (17年11ヶ月前)

    maruyoko2 購入
    参考にさせていただきます。
    2007/04/28 11:49 (17年前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。