ロマネスクとゴシックの教会

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    はじめに
     ローマの街を眺め、数ある建築物の中でまず目に飛び込んでくるのが、教会の高い鐘楼であり、クポーラである。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会、サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ聖堂、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂等の鐘楼、そしてイル・ジェズ教会、サンティニャーツィオ教会などのクポーラ。これからもわかるように、中世から近世にかけてのヨーロッパの町の中心の一つは教会だった。特に中世の時代には、教会は人々の精神生活の中心であり、文化の伝承者であり、国家に変わる行政機関でもあった。このことは人々の生活の中心である町の広場に面して高くそびえたつ建物が教会であることからもうかがえる。
     そしてまた、教会はキリストの教えを伝えるに役立つ彫刻、絵画、工芸などを建築の一部に組み入れた総合芸術であり、富と権力の象徴でもあった。
    教会とは
     「教会」にあたるギリシャ語には「呼び出される者」を意味する「エクレシア」と「主の家」を意味する「キリアコン」の二つがあり、前者はイタリア語の「キエザ」フランス語の「エグリーズ」等の語源になり、後者は英語の「チャーチ」、ドイツ語の「キルヒエ」などの語源に...

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