図書館コレクション構築に伴う各プロセスの意義

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    資料紹介

    1.はじめに
     日本における図書館の日常業務は、図書館法(註1)第2条を根拠にして「資料の収集、整理、保存、利用者への提供」という4つの柱によって成り立つものとされている。図書館がこれらの業務を全うするには、「資料の収集、整理、保存」にまたがって行なわれる「図書館コレクション(註2)」の構築が欠かすことのできない重要な要素となっているのである。しかしながら、一口に「図書館コレクションの構築」とは言っても、その中には幾つかの重要な過程(プロセス)が含まれており、各々のプロセスで遂行内容も異なっている。そこで本課題では、図書館コレクション構築のために各プロセスが内包する意義を考えていきたい。

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    1.はじめに
     日本における図書館の日常業務は、図書館法(註1)第2条を根拠にして「資料の収集、整理、保存、利用者への提供」という4つの柱によって成り立つものとされている。図書館がこれらの業務を全うするには、「資料の収集、整理、保存」にまたがって行なわれる「図書館コレクション(註2)」の構築が欠かすことのできない重要な要素となっているのである。しかしながら、一口に「図書館コレクションの構築」とは言っても、その中には幾つかの重要な過程(プロセス)が含まれており、各々のプロセスで遂行内容も異なっている。そこで本課題では、図書館コレクション構築のために各プロセスが内包する意義を考えていきたい。
    2.一般的な図書館コレクション構築のプロセス
     先にも述べたが、実際の図書館におけるコレクションの構築は幾つかの重要なプロセスを経て実行される。以下に記す6つのプロセスがそれである。
      (1)計画→(2)選択→(3)収集→(4)整理→(5)蓄積・保存→(6)評価・再編 (註3)
     (1)計画プロセス:図書館コレクション構築を行なう際には、計画プロセスにおいて図書館サービス全体およびコレクション構築の...

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