日本語史4_敬語とモダリティ

閲覧数5,098
ダウンロード数9
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     私は日本語教師として、ケース22で違和感のある敬語をしばしば聞かされるのは、敬語の意味が時間の経過で変化したことと、敬語を話し手が使うとき、なんらかの思惑がはたらいているということを、ケース23でモダリティの使い分けは学習者にとって難しいので、同一領域内の表現形式に複数の観点を設定し、それぞれの意図を記述し、使い分けの要素と意味関係を示すきめ細かい指導が必要であることを学んだ。
       ケース22 敬語・要約
     日本語の敬語は古くから複雑に発達し、長い歴史の中でさまざまな変化を遂げてきた。その変化はこの何十年かの間でも起きている。その例としてしばしば取り上げられる「あげる」は、本来目上の人に対して使う謙譲語である。しかし、現在では目上の人に対しては使いにくい語になっている。商業敬語では、「いらっしゃいませ」のあとに日常生活で使う挨拶を続けたり、「~へようこそ」と続けて言うことで、客に親しみや優越感を持たせようとする意図を感じ取れる。「~でよろしいでしょうか」と言えば済むのに「~でよろしかったでしょうか」と言われると、場面によっては客を不愉快にさせる。「~のほうは~でしょうか」「~になり...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。